まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

メモ☆ぽんぽん帽子のケーキ

2017-10-29 14:24:00 | お菓子作り



【材料】
単位:グラム

☆ジェノワーズ

 卵 110(2個)
 砂糖 62
薄力粉 62
 バター 25

☆いちごムース

 いちごピュレ 60
生クリーム 60
 砂糖 20
 ゼラチン 2

☆チーズムース

 クリームチーズ 50
生クリーム 20
砂糖 15
 ゼラチン 1.5


☆ぽんぽん


 ケーキクラム
 (ジェノワーズの残り)
 クリームチーズ
 ラムレーズン
 くるみ
 ココナツロング
 
 クラム、チーズ、刻んだレーズンとくるみを混ぜてまるめ、ココナツロングをまぶす。

☆仕上げ

 いちごピュレ(ポンシュ用) 適量
 生クリーム 100
 フランボワーズフレーク 適量
 

★準備

 18センチデコ型に紙を敷く
 12センチボウルにラップを敷く
 生クリームは7分立てにしておく
 (200mlひとパックでちょうどよい)
 ゼラチンは氷水でふやかしておく

【作り方】
 
 ①ジェノワーズを焼き、一センチ厚を二枚とる。
一枚はそのまま(ドーム)一枚は12センチ丸に切る(底)。
二枚ともいちごピュレのポンシュを打つ。
ドーム用の方を12センチボウルにそっと敷き込む。
ダーツができたらカットする。
破れてしまっても隙間なく敷き詰めてあれば平気。
冷凍庫で冷やす。

②いちごムースを作る。
ピュレに砂糖を入れてあたためて溶かす。
ゼラチンは湯煎で溶かし、ピュレに加えて混ぜ、温度を下げる。
生クリームを混ぜ、ジェノワーズを敷いたボウルに7分目まで入れる。
冷凍庫で冷やし固める。

③チーズムースを作る。
クリームチーズをよく練り、砂糖を入れて混ぜる。
ゼラチンを湯煎で溶かして加える。
生クリームを混ぜ、いちごムースの上に流す。

④ジェノワーズ底用を乗せてラップし、冷凍庫へ。

⑤固まったらキャルトンに乗せ、
 生クリームを九分立てにして表面に塗り、つのをたてる。
 フランボワーズフレークをふりかけ、ぽんぽんを乗せる。

祝☆ポンポン同盟結成

2017-10-28 13:48:59 | お菓子作り


あっ、ねーねー、おねがいしたいことがー。

チャブダイカフェの大将がわたしにこう言うときは、なんか楽しいこと考えてるときなんです。

友達の彼女さんの誕生日とか
結婚控えた両家の集まりとか。

こっそりあれこれ仕込んで
お客様が驚き喜んでくれるのが
三度の飯よりすきなんです。

今回のお集まりは
「ポンポン同盟」様。
毛糸のキャップにポンポンがついたやつが似合う、というのが
加盟条件です。

そのなかのお一人が
集会当日お誕生日
というのと
もう一人、スペシャルな
記念日を迎えた方がいらして

お祝いケーキをご用命いただき
じゃあ、ポンポンケーキにしよう
と思いついたらもうなんか
楽しくなっちゃって
うきうき試作。

ドーム型のてっぺんに乗せる
なんかほわほわしたのを
どうしようかなと
クリームチーズにクラムや
くるみを刻んだのを混ぜてまるめ
カラースプレーまぶしてみました。
帽子部分にはアラザンを。


これさー、あれだね、
子供のつくるクリスマスケーキっぽい
と、ムスメ。
アラザン、ガリガリしていまいち
と、だんなさま。

カラースプレーとアラザンのかわりに
ココナツロングとフランボワーズフレークを
ムスメが買ってきてくれました。
ベースにはラムレーズンを一夜漬けで作って刻んで混ぜ、ランクアップ。

食事がすみ、店内のあかりを落として
大将がバースデイキャンドルに
火を灯して歌いながら登場。
せっかくのケーキを損なわないように、と
土台をわざわざ別に用意してくれる周到ぶり。
そこにAちゃんの美しいアイシングクッキーまで。

おめでとうのお二人が
顔をぱっと輝かせてくれて
大将もわたしも心のなかで
ガッツポーズ。

そしてチャブダイを囲んでいる
他のお客様にもおすそわけして
みなさんで食べていただきました。
ポンポンは多目に持ってきたので
みなさんにひとつずつ。

大人のお客様は
ケーキにワイン、とか
ケーキに焼酎、とかで
召し上がっていました。
さすがチャブダイlover。

おいしいゴハン、おいしいお酒と
わいわいおしゃべりしてる内容は
ライトなことばっかりでもなく
まあまあヘヴィなこともあって

これがどこかちがうところで
お会いした人であれば
到底そんなことにはならないわけで
この懐深い感じが
チャブダイの良さだと思います。

ひとりのお客さんが
しんどいことをニコニコ話すのを
聞いてたAちゃんが
なんか自分の悩みなんか
ちっちゃいなー、というと

それを聞いてたMさんが
自分のなかで大きいことなら
それはだれかと比較するものではなく
悩みが大きければ
乗り越えたときの喜びも
大きいんですよ
と。

文字通り
とてつもない苦難を乗り越え
生き返ってきたMさんの言葉に
心打たれました。

その数分後には
頭の悪い小学生男子よろしく
つまんないことで
盛り上がってる
そんな素敵なポンポンズ。

今度はもっと
おもしろいやつ作りますので

オーダー
おまちしています。

大将、おかみにゃん、
同盟のみなさん
偶然居合わせてしまったお客様

楽しい夜を
ありがとうございました。

梅干しの話。

2017-10-22 23:32:35 | 日記


4年前のこと。
敬愛するお菓子教室の先生に
自家製梅干しをいただいて
その美味しさに衝撃を受けた。
ガツンと効いた塩気、
遠慮なく斬り込んでくるクエン酸、
たっぷりの果実味。

翌年、作り方を教わって
まずは1キロ仕込んでみた。

と言ってもとても簡単で
梅を洗ってなり口取って
水気拭いたらジップロックへ。
重さの18%の粗塩を加え
カビ防止に焼酎を少し。

チャックを少しだけ残して閉め
隙間からストローを差し込み
中の空気をできるだけ吸い出す。
強いアルコールが混じっているため
えほんえほんむせる。

チャックをきちんと閉めて
平らにし、バットに置いて
上から電話帳みたいなやつで重石をする。
水分が上がってきたら
冷蔵庫に移して梅雨明けを待つ。

日差しが強くなったら
梅をザルに並べて干す。
日中1回表裏を返せるといいけど
仕事の日はまあしょうがない。
夜になったら取り込む。
それを3日間。
で、出来上がり。

師匠のには敵わないけど
なかなかの出来に自己満足ハンパない。

で、翌年。
調子に乗って2キロ仕込む。
干す段になってちょっと面倒になり
ひっくり返すこともせず
曇りでもまあいっかと干してみる。
出来上がった梅干し、不細工。
やっぱり気持ちがそのまま結果に出るのだ、と
猛省。

そんなわけで今年はとても気を使って
丁寧に仕込み、夏を待った。
しかしなかなか日差しが強くならず
間をあけながらどうにかこうにか
3日干すことが出来た。
ひっくり返すときに一粒ずつ
優しく揉むのも忘れなかった。
出来上がり、2年ぶりの自己満足。

FBの友達の中にも
自分で梅を仕込み、干している様子が見られて
コメントしあったりするのが楽しかったので
出来上がったら交換会をしよう、ということに。

そしてそれが今日、台風の中決行された。

会場はチャブダイカフェさんにお願いし
白いご飯とお味噌汁、スペシャルプレートを
用意してもらった。
集まったのは4人。
同じ「梅干し」と言っても
こんなに個性が出るのか、と驚いた。

塩分13%と氷砂糖で仕込んだもの。
あたりのやわらかい塩気と梅の実の美味しさ。

塩分20%、青梅で仕込んだもの。
丁寧な干し方で実がふんわりしっとり。

実家のお父様の赤紫蘇梅干し、
さすがベテランの味。いつかこういうの作れるかな。

自分で作り始めたきっかけとして
スーパーなんかで売ってる梅干しが
かつおだのハチミツだの、よくわかんないものに
まみれているのが嫌だったから、と
いう方がいた。
私も最近知ったことだけど
減塩をうたっている梅干しは
塩漬けしたのち一度水につけて塩分を抜き
ついでに旨味も流してしまい
合成添加物がたくさん入った調味液に漬けたもの
なのだそう。
干すことすらしない。

昔から特別に梅干しが好きだったわけじゃないけど
仕込む時の黄色い梅の実が放つ芳香や
あっという間に水分が上がってくる様子や
日に当たるごとに変化していく姿を見ることや
手をかけた分だけのリターンがあることが
好きなんだな、きっと。

そして今回、交換会をして
美味しい、って言ってもらえる喜びも知り
来年がすでに待ち遠しい。

雨風激しい中来てくれた皆さん、
美味しいご飯を用意してくれたチャブダイカフェさん、
ありがとうございました。

カフェ ラ・バニラ

2017-10-22 11:24:18 | 日記


オレンジ色は元気をくれる。
太陽のとてつもないエネルギーや
みずみずしいフルーツのビタミンパワー。
ラ・バニラさんはそんなパワフルな
オレンジ色に彩られたお店。
それに加えて店主のめぐみさんは
さらにパワフルなお方。

休日、雨をついて電車に揺られて
小一時間。
久しぶりの訪問。ではある。
予告もなし。でもある。
でもあるけれど
顔見た瞬間

「あれ?なんで来たんですか?」

ってご挨拶はどうなんでしょう?


まあ、勝手に脳内変換で
「うわあ、思いがけず来てくれて嬉しくてびっくり」
ってことにしとく。

めぐみさんも言っちゃってから
ごめんなさいって
自分で大爆笑してた。

幸い他にお客もいなくて
めぐみさんとお喋りが出来た。
ずっと前から知ってるつもりだったのだけど
お喋りしてみてお互い
あまりにもパーソナルデータが
不足してることが判明。

そんなわけで私の方は
港北区に住んでるのになんでわざわざ
港南区にあるお菓子教室に
親子揃って長年通ってるのか
とか

一緒に住んでいる義理パパが
家事を一生懸命手伝ってくれてて
それでも寄る年波のせいで握力視力が鈍り
お皿やコップの類をバンバン割り
それを密やかにゴミ置場に置くと
100均で新しいお皿を密やかに購入するので
なぜか常に食器棚には見慣れないお皿があること
などを喋り

めぐみさんからは
お店を持つにあたりここに決めたのは
土地勘があるでもマーケティングの結果でもなく
ご縁、というだけで
それでも直感で即決したという
男らしい?話などを聞いた。

他にも色々楽しい話を聞いたけど省略。笑

ラ・バニラさんといえば
ロールケーキ。
季節のロールはコーヒーキャラメル。
コーヒーの綺麗な苦味がきりりと立っている
キャラメルとの調和も素晴らしいケーキ。
一緒に来られなかった家族の分も
お土産たくさん買い込んだ。

ここに来れば安心安全で確実に美味しいものに会える、
というお店はそうそうあるものではない。
ラ・バニラさんはそんな希少な店。
それが来月からは、「店だった。」と
過去形になってしまうのが本当に惜しい。
介護離職ということなので
惜しいとか言ってる場合でもないのだけど。

めぐみさんに少し時間ができたら
他の希少な店を選んで
一緒に美味しいもの食べて
ゆっくりお喋りの続きをしたいな。

雨の中、店の外まで出て
見送ってくれためぐみさんに
手を振りながら
その日を待ち遠しく思った。

犬の話。

2017-10-18 21:41:29 | 日記
諸事情あってこんな早いタイミングで年賀状をオーダーした。
注文書を見て「あ、来年は戌年なのね。」と認識。
ということは、犬を飼ってる同僚さんたちはこぞって
愛犬の写真をでかでかと掲載した賀状をくれることだろう。
見る前からなんとなく笑ってしまった。

同僚さんらの飼ってるのは、犬であって犬ではない。
息子2人いる同僚さんは、愛犬を「三男」と呼んでいる。
長男、次男がそうであるように、三男も当然服を着る。
長男、次男がそうするように、三男も叱られるとあてつけにそこらのものを蹴ったりする。
自分の産んだ子供と犬が同列、っていう感覚は
私にはわからない。

犬の保険があるのは知ってる。
犬のホテルがあるのも知ってる。
近所にある犬のお行儀学校では最近
犬の幼稚園を始めた。
ムスメが保育園に通っている時代、お迎えに行くと
先生が飛んできて
「申し訳ありません、今日、お友達とちょっと喧嘩して
引っかき傷を作ってしまいました。」と
よくよく目を凝らさないと見えない赤い線を見せてくれたりしたけど
犬だとその程度じゃ済まされず
「申し訳ありません、今日、お友達とちょっと喧嘩して
耳をちぎってしまいました。」なんてことになるんじゃないか、と
勝手にドキドキしてしまう。

同僚さんがこの夏、家族で出かけるのに同行させられず
やむなく一泊で犬を預けたところは
大きな洋館で、犬は広いリビングでリードもつけられずに自由に過ごし
朝晩はたっぷりとお散歩に連れて行ってもらえるという
犬にとってはとても快適な施設で
さらにスタッフがものすごい頻度で
犬の様子を写メで伝えてくれるため
預ける方もとても安心できたということだった。
気になるお値段は4000円。
「安いよね。」と同僚さんは言う。
食べ物は持ち込みなので、実質「素泊まり」なんだし
リネンのクリーニングなんかも要らないと思うから
もっと安くても良さそうな感じもするが。

「娘のTシャツだと、2000円でも高いと思うけど
可愛い犬のお洋服があって、4000円だったりすると
安い!って飛びついて買っちゃう。」
「毛並みがツヤッツヤになる泥パック、1万円しかかからなかった。」
なんて話を聞くと
やっぱりこの時代稼げるのは犬産業だなと確信する。

だけど今ひとつ気乗りしないのは
気の毒だなと思ってしまうからだ。
誰が?って、犬が。
彼らは犬なのだけど犬ではない扱いを受けている。
そうすると彼らは自分のことを
犬ではない
と認識している。

たとえば私が鳥かなんかの世界に迷いこみ
ある鳥が私を飼おうと決めて
じぶんの子供と同等に扱い
その結果私は自分を鳥だと思い込んで生きていて
なのにある日、家族みんなで旅に出るって時に「この子はつれていけないからあずけよう」とか言われたり
なにやらニンゲンだらけのケージのなかに放たれたりして
はっとするのだ。

私、鳥じゃない。ニンゲンなんだ。

その時の絶望感たるや
いかばかりか。

だったら最初から
ニンゲンとして飼われてたほうが
何倍もマシなんじゃないか。