まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

やねせん。

2015-04-23 00:04:23 | 日記


「今日ガッコーで先生がさんぷりの」
ってコドモが云ったとき
はぁ?と聞き返し

算数のプリントのことだって云うから
ちょっぴりいらっとした

なんだって省略すりゃいいてもんじゃなし

だけど
谷中 根津 千駄木のアタマを並べて
やねせん、
っていう響きにはなぜだかわくわくする

そんな自分勝手な私が念願の谷根千散策
しかも写真のお友達によるツアー
撮りどころ満載すぎる贅沢な時間



谷中霊園はソメイヨシノこそ新緑になっていたが、薄い色の八重桜が満開
木の下で小さな子とお母さんが
きゃあきゃあいいながら花を愛でていた

かたわらに停まってるタクシーの
運転手がなにやら食べてるのを
どうにかして分けてもらいたい気持ちで
見上げてる猫

霊園を抜けて町中を歩くのだが
目に写るあれこれがおもしろくてしかたない

みんながそれぞれ、好き勝手に
足をとめては撮影
ツアコンのn氏が早くも心配そう
こりゃおわらんぞ、、、



築地塀(ついじべい)とは
土を固めて作った塀を指す言葉

観音寺の南にあるこれは
強度を高めるために、土と重ねた
瓦の層が見えるおもしろい眺め
ふつうは瓦をまるっと土で塗り塞ぐらしい

ミルフィーユかフォレノワールにしか
見えないな

赤穂浪士の時代のものなんだそう
観音寺の和尚は、浪士の異母兄弟
だったんだって
宮部みゆきの世界


三崎坂をだらだらのぼり
向かった先には
旧安田楠男邸



お友達の持ってたJAFカードで
割引してもらった♪

首から下げるビジタータグに
靴と荷物と傘をあずかる札
古いたてものを傷つけないように

さらには丁寧なガイダンスつき

大正時代の建物、清水組施工
わりと最近まで、普通に人が棲んでいた

ゴムタイルの床、張り替えたばかり
メトロノームはネジ巻いたら
ちゃんと動くのかな



足踏みミシン、こどものころ大好きだった
操ってる感がたまらないんだよね



高島屋と、三越
どっちのお砂糖がおいしかったのだろう



縁側に座り、庭を見下ろしてると
時のたつのを忘れそう

さよならするとき、ガイドさんに
みなさん写真愛好会の方ですか?と(笑)
言い回しがレトロなのも立地ゆえか



弁天池の公園を抜け、萩荘でお昼ごはん
取り壊しをすんでのところで
免れたアパート
食後に向かいの公園で集合写真
n氏のカメラと三脚、キュートすぎる



谷中銀座は人がひしめきあっていて
とても撮る雰囲気ではなく

抜けた先のよみせ通りは
なにやらおもしろいものがたくさん
駄菓子屋に異様に反応する男子は
いっせいに撮りまくって周囲から
好奇の目でみられていた



まがりくねった、へび道
この下には愛染川が流れている
水捌け悪く、すぐ氾濫したので
暗渠に

根津には300年前から遊郭があったのだそう
東大が近くに出来て、将来の宝をみすみす色欲に落とすのはよくないからと
よその土地に追いやられたんだとか



根津神社に到着
つつじまつりの真っ最中
ものすごい人



乙女稲荷には、寄贈された真っ赤な鳥居が
夥しい量並んでいる



掘り割りには桜の花びらが
まだ名残をとどめていた

歴史の息づく町にすっかり魅了された半日

次は紅葉か、かき氷か




タケノコ山と愉快な仲間たち 後編

2015-04-19 23:58:44 | 日記


時折弱い雨がぱらつく
ひんやりした風のなか
炭火のまわりで
あれこれ楽しむ贅沢な時間。



鶏の並びにあらわれた
チョコフォンデュと
だんなさまの野点コーヒー。

パーコレイターには
たんぽぽの根を煎ったものが。

はじめまして、の名刺交換から
ではなく
おいしいね、たのしいね、の
笑顔ではじまるあたらしい繋がりは
とても心地よく、自然で
素敵なものだった。
この空気感が、s氏の持っている波動。
あらためて、すごいことだとおもう。
これだけの準備、相当なものだったに
違いないのに
オレが一番楽しかった!と笑って
おっしゃっていた。

だんだんと陽がかげってきて
楽しい会も終盤、
タケノコをめいめい選んで
お買い上げ。
テーブルのうえの片付け、洗い物、
てきぱきと動くみなさん。
それぞれのタイミングで
ひきあげてゆく。

おなかもココロもいっぱいな
日曜日。

明日からまたがんばれる気がする。

sさんご夫妻、
Tさん、ご実家のみなさん、
ご一緒した素敵なみなさん、
気前のよい竹の林のみなさん、

楽しい一日を
ありがとうございました。






タケノコ山と愉快な仲間たち 前編

2015-04-19 22:50:38 | 日記


数年前、お菓子教室のイベントで
スタッフに配られたお弁当の
心のこもったおいしさに感動した。
先生のお知り合いで
これから食を生業にしようと
なさってる方だと伺って
開業されたらぜったいに食べに行く!と
ひそかに心に決めたほど。

ご本人のs氏とはじめてお話できたのは
昨年、やはり、お菓子教室のイベントで。
料理もすれば釣りもする、とても懐深い方で、じゃあ今度わかさぎ釣りにいきましょう!と誘ってくださった。

その、わかさぎ釣りがまぁ、
ほんとうにすばらしく楽しくて。
釣り自体もそうなのだけど
s氏の溢れんばかりのホスビタリティに
感動しっぱなしだった。

そんなs氏に、ハートも胃袋も
掴まれた20人が集まった
タケノコを掘って食べよう
ついでにおいしいものたくさん食べよう
の会。

s氏のお友だちの、ご実家が開催地。
広大な敷地に、大きなお家と
屋根つきの広い納屋
裏に広がる竹の林。

さあ、掘るよ!
の前に腹ごしらえ
ご近所の蕎麦打ち名人登場



羽釜もざるも、そばつゆも自家製
なんでも作っちゃう加減が半端ない!
「作れないのはオカネだけー♪」(笑)



いよいよ、タケノコ掘り。



おうちのかたにレクチャーを受け
まずはタケノコをさがす。
先のほうの、黄緑色の芽が
目印なのだけど。。

私は見つけられなくて
まわりの人たちに頼りっぱなし。



シャベルで土をはらい
つるはしで根を切る。


採った!


こっちも!


これは、、、

あまりに大きいので
おおぜいでよってたかって


やっと仕留めた!

せっかくなので
かわるがわる持って
記念撮影大会。



みなさんの笑顔、眩しすぎ。。





s氏仕込みの、三キロのパンチェッタ。
美しいバラ色のバラ肉。



播州百日鶏、さっぱりした甘味あるお肉。レバーが濃厚、新鮮なおいしさ。



タケノコはこんぶと煮て。




かつおの藁焼き、塩とレモンが合います。
煎り酒にわさびもおいしい。

20人がそっちこっちで
箸片手に、おいしい!しあわせ!と
悶絶している様は
めちゃくちゃ楽しい眺め。

(続く 笑)





二胡のライブ

2015-04-19 10:24:30 | 日記


休み時間に校庭で遊べない
小学生がいるんだよ、と
聞いたとき
じぶんやムスメの
小学生だった頃を
思いだしました。

大きな土管の上に
我先によじのぼって
急なrをすべりおちたり

年上も年下も先生も
みんないっしょくたになって
ドッヂボールを
どろどろになってやったり

大きな太い長い縄の回るのを
みんなでいっせいに跳んだり

それらの記憶が
すべてなかったことになる

そんな寂しいことって、ない。

昨年、石巻を訪ねたときにも
感じたことですが

元通り、どころか
まだまだ、まだまだ、
遠いみちのりです。

まして事故現場から
30キロ圏内の
南相馬のくらしは
どれほどのものでしょう。

そんな、南相馬の小学校に
二胡を携え励ましにゆく
岩本さん。

東北への応援ライブへは
たくさんいらしてるそうですが
こどもたちのところへ
いらっしゃるのは、はじめてだそうで

それなら、おいしい安全なお菓子を
持っていってあげたいな、と
我らが松本先生に依頼があり
先生は、作るよ!と即答で

だけど、先方の小学校で
アレルギー対策のため
おやつ持ち込み禁止のルールが
あったのだそうです。

学校のルールなんざ破るためにアル
が、常だった私にしてみりゃ
ありえません。
松本先生のお菓子を食べられる
チャンスを潰すって
いったいどういうことなんでしょうか。

まあ、そんなわけで、食べ物ではなく
シュガープレートを作り
先生みずから持って
岩本さんに同行することとなり

その資金を募るための
チャリティライブが
ミサリングファクトリーのサロンで
行われました。

ピアニストの赤松さんも
キーボードで参加され
隠れベーシストの
松本先生も数曲はいります。

二胡という楽器、はじめてみました。
とても小さなボディに
とても長いネック、
ふさふさした弓の弦。
それがおもいがけず大音量で
ゆったりとなめらかに
サロンの空気を揺らします。

中国語で、草競馬、というタイトルの
とてもリズミカルな曲では
広大な大地を砂ぼこりあげて
駆け抜ける馬たちの情景が
鮮やかに浮かびました。



私たちにできることは
忘れてないよ、と
メッセージを送ること。

岩本さんはそうおっしゃいました。

とても優しくチャーミングな笑顔の
かたでした。
強い信念を持っているけれど
肩肘張ってるのではなく
自然にふるまっているご様子が
素敵だなぁと思ったのでした。

応援の手段は、みんながそれぞれ、
できることで。

岩本さんは、二胡を弾くこと。
松本先生は、シュガープレートを作ること。
あこ先生は、アイシングクッキーを作ること。
わたしたちは、ライブを聴くこと。

来月は、プレート作りのお手伝いに
行く予定です。
ぜんぶで300枚、膨大!
とても楽しみです。






深夜パウンド

2015-04-16 00:16:30 | 日記


卵、砂糖、粉、バターが
ぜんぶ1ポンドずつ入るから
パウンドケーキっていうんだよ

って
小さいとき誰かにそう教わった
ような気がする


残業しても終わらない仕事に
見切りをつけて
オレンジピールとキュラソーを
買いに行き、ついでにゆうごはん
(ついでってなんだ?)の
材料買って帰り
そこらにバッグほうりなげて
パスタの湯をわかし
洗濯機をまわし
バターを薄く切り
小鍋に沸いた湯にかつおぶしをいれ
野菜を刻みいれ
粉や砂糖や卵を計量し
型にバター塗って粉はたき
ゆであがったパスタに
ジェノバソースまぜて
野菜の煮えた小鍋に味噌をとき
オレンジピールを刻み

こんだけのことを
同時進行でやると
ちょっと、トランス

その勢いでパウンド作り

イルプルのレシピ本で
二本分の量で
作ってるんだけど
(ぜんぶ1ポンド、だなんて
雑なレシピとはほど遠いよ)
バターをホイッパーで
混ぜるって書いてあって

でもお教室ではそんなこと
めったにしないから
勝手に木べらで進める

まだ春浅い深夜のキッチン
ときどきガスの火で
熱をとりこんで
ゆるゆるな生地に

メレンゲを混ぜる別立て法
ここでも、なんとなく
エキュモワールをとりだして

ふわっふわの生地を
エンゼル型に流す

パウンド型、いっこしかないんだもん

焼き上がり、きれいに持ち上がっていて
これって、なんか、
シフォンみたいだ

びっしゃびしゃにポンシュして
ラップぐるぐる
まだ、あつあつなので
くしゃっとくっついて
水滴いっぱいになる


明日にはしっとりケーキが
できるはず


で、気になったので
お教室で習った
パウンドたちの作り方を
確認したら

まあ、ほんと、
いろんなやり方があるんだなぁ

しかしまあ、パウンドだけで
こんなたくさん作ったんだなぁ

贅沢すぎるアプリコット
絶妙な風味のくるみとレーズン
謎な味のココアジンジャー
焼きがせわしなくて死にそうないちご
甘酸っぱいグラスがたまらんレモン
まだまだあるよ

あ、ココナツは、エキュモワール
使ってるんだぁ
ふーん、へーえ、


って
云ってる間に
寝ないと!


仕事でふらふらになると
無性にお菓子作りたくなる
このへんな癖なんとかならないかな