まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

丸沼高原オートキャンプ2022夏

2022-08-14 15:13:05 | 焚き火

まだやったことがないことをやる。

最初は不安、それからあらゆる方法で情報集め、先輩に教わって、実践。興奮。達成感。

55年も生きてるとだんだんそういうの減っていくから、むしろこっちから獲るに行く勢いで。

というわけで今回の初物はこちら。

・オートキャンプ

・サバサンド

・テント泊

さてここからは単なるメモになると思われます。



・オートキャンプ

夫が5月の抽選日に鬼の形相で電話かけ、無事に8/11-13の山の日・普通の金曜日・土曜日の2泊3日

丸沼高原オートキャンプ場の3サイトを予約することに成功した。1サイト5500円、他に人数分の入場料1100円。

冬のスキーがメインの施設、夏の間は広大なゲレンデと林の一部にフリーサイトが設置される。

色々な方のブログや動画を拝見して、どうやら林間サイトが良さそうだと見当をつけて

場所取りに有利なように、アーリーチェックインを選択(プラス2000円)。

10時受付のために9時くらいから並ぶらしいので、現地のシャレー丸沼にて9時集合をかけた。

K氏もM氏もめっちゃ早くから出発し、悠々間に合っていたが

我が家は前泊させた娘たちと一緒に5時ちょっと過ぎに自宅を出発、

港北インターから第三京浜、環八を谷原まで行って練馬インターから関越へ、沼田降りたのが9時過ぎだった。

環八抜けるのに40分かかったし、関越の高坂SAまでが激混みだった。

後でK氏に聞いたら、圏央道使う方が距離は長くなるけど時短になるそうだ。

受付で車のミラーにかける番号札をもらう。チェックアウトは12時ですよと言われ、

レイトを予約してる(プラス2000円)はずですがというと、レイトチェックアウトの札を追加でもらう。

よかったらきゅうりどうぞ、と段ボールを示される。K氏M氏のぶん2本だけいただいた。

そこから一目散に林間サイトを目指す。すでに6組満杯だったが、K氏のチャーミングなスマイルで

「あ、ここもうすぐ空きますからどうぞ。」と言ってもらえ、とりあえず近くのスペースにみんなで座って

K氏奥様の手作りチェリーパイで休憩。木立が静かに美しく並んでいて、もうそれだけで胸いっぱい。

先住民の皆さんが帰られた後、早速テント設営。夫のご自慢のゼインアーツのでっかいやつ。

まずは長方形の角を決め、ポール2本立ててからそれぞれペグダウン。Yちゃん手慣れてる。

K氏の寝床はフライングテントというハンモック。木々の間にあっという間にぶら下がる。

娘たちが二人で中に入っても平気なやつ。ハンモックちょっと羨ましいな。(次の目標)

M氏は初日は車中泊、2日目は先日某所で購入した2人用テントを設営。形が素敵。



・サバサンド

初日ブランチはK氏がサバサンドを作ってくれる。

夫が焚火台を組み立てようとしたら、ワイヤが劣化してて切れてしまった。

M氏のIRORIで熾を作って、酒とカレー粉で下味をつけたサバを焼く。もう絶対美味しいじゃん。

バゲッドに切れ込みを入れ、バターをたっぷり塗って、私のB5ウィングであぶる。バターが滴るけどいいのかな。

辛子マヨネーズを塗り、サバを置いて、玉ねぎの薄切りとトマト、コブサラダドレッシングをかけて完成。

分厚いサバの旨味が香ばしいバゲットにとても良く合う。トマトもコブもいい感じ。トルコの料理なのだそう。

K氏はノンアルビールも作ってきてくれた。ソーダを圧力で飲み物に注入するマシンが登場。す、すげい。

麦芽、ホップ、ピール、スパイスで作ったんだって。天才か。

夫が美味しいコーヒーもいれてくれ、しょっぱなからトップギアだなと思ってたら

さらにK氏が何やらでっかい箱を2つ持ってきた。流しそうめんマシーンだと。

本当は今日K氏は親戚の男の子を伴うはずだったが、中学生にもなると彼は彼で忙しいらしく欠席。

流しそうめんマシーンも彼が小さかった頃に喜ばせたくて買ったんだって。

子供の成長は楽しいけど寂しい。そして流しそうめんマシーンはど派手すぎる。

K氏は「インフィニティザブーン」だよと言ってたけど、ネーミングはちょっと違ってた。

K氏、娘Y,娘Kの3人がかりであーでもこーでも組み立て。水を大量に注ぎスイッチ入れると

ブォーンと流れ始めた。流水麺をちょっとずつ垂らす。結構な勢いで流れていくぞ。

みんなで大笑いしながら8食分完食。なお、使い終わったマシーンは綺麗に洗ってM氏に譲渡。

夜はM氏がでっかいTボーンステーキを5枚も焼いてくれた。コストコで買い貯めてくれたらしい。

ステーキは火の通しかたが難しいと思うんだけど、M氏は手慣れた様子で焼きを入れて

アルミで保温して寝かし、カットしてレモンと一緒に振る舞ってくれた。そりゃもう美味しいよ。

ベイクドポテトは娘Yが鉄板とアルミで蒸し焼きにしてくれた。

K氏は来る途中買ってきたとうもろこしを皮ごと熾にくべている。このキャンプ場に来るまでの道は

「とうもろこし街道」って呼ばれてて、朝どれのとうもろこしは最高にうまいらしい。

焼けたやつを輪切りにしてくれたので、マシュマロ串で刺して醤油かけて炙る。言葉がない・・

お風呂は交代で。いちいちテントに物しまうの面倒だもんね。

温泉は想像してた通り混雑してたが、赤錆みたいな色の座禅温泉、気持ちよかった。

湧き水をタンクにたっぷり組んで戻る。売店も風呂も移動は車だ。歩いてたら大変だよ。

・テント泊

車中で寝る娘らのツインエアマットを膨らませる。外袋がエアポンプになってて便利。

同じメーカーなので私のシングルの方にも使えるかと思ったら、合わなかった。(なんで試してこないのだ)

DODコットはコスパすごく良いと思う。エアマット敷いてタオルケットをかけて寝ようとしたら寒かったので

防水パンツとライトダウンを着て就寝。夜は涼しいよ、と聞いてたのにちょっと舐めたな。

そして2日目夜はタオルケットが湿気を吸い込んでダメダメだった。

湿気といえば2日目以降は松ぼっくりも麻紐も森林香も何もかもしけって火をつけるの大変だった。

高原の気候をわかってなかったな。

ネットの天気予報もあんまりあてにならなくて、K氏が「冷たい風が吹いてきたから雨が来るよ」っていう方が確実で

野生の感覚じゃないけど、自然を見ることの訓練が足りないなとつくづく思った。



家族連れの周りのテントが次々に灯りを消していく中、深夜まで焚き火した。

もしかしたら迷惑かけてたかもしれないな。向かいのテントの中でイビキかいてるのがよく聞こえたし。

薪はネットで広葉樹を20キロと、コーナンで5キロ入りの袋を3つ。3日間でちょうど燃やし切れた感じ。

とにかく荷物が多くて、薪をどうやって運ぶかが問題だった。とりあえず広葉樹は3、4本ずつを新聞などに巻いて

麻紐で結んでルーフの隙間に埋めた。現地でも売ってるけど必ずあるとも限らないし(ただ、やっぱりそれなりにたくさん用意してたよ)。

調理と湯沸かしは主にシングルバーナー使用、ボンベは2、3本使ったかな。

オイルランタンのオイルが運搬途中に漏れてた。次回は空で持っていって現地で給油だね。

二日目朝は娘らのクリームプリンパンとズッキーニ・トマトのオムレツ。

さすが20代女子のメニューって感じ。パンはパンという名前だけど限りなくパンケーキに近く

焼きプリンを包んで焼くというとても面白い作り方だった。

ズッキーニとトマトは鉄板で焼きを入れてから鍋に投入、そこに溶いた卵とチーズ。

荷物をなんとなくテントの中にしまって、ロープウェイ(1000円)で標高2000メートルまで。

人によっては酔い止めが必要というので持ってきたけど、そんなに辛くはなかった。

それよりも道中がもう、長いわ高いわで怖かった・・・



頂上にはレストランとカフェと足湯があり、白根山登山ルートの入り口があった。

まずはレストランで各自食べたいものを。売り切れのものも多かったな。

けんちんそば、大根がくたくたで美味しかった。

娘Kの食べた冷やし坦々はちゃんと花山椒が入ってて美味しかったらしい。

小一時間の散策ルートを回る。色とりどりのキノコが可愛らしい。

イヌカヤの葉は柑橘のような良い香り。落ちてた木の皮を火口に拾って帰る。

下まで戻って、娘YとK氏はサマーリュージュに。楽しかったらしい。

私はトップスピード時速40キロと聞いて怖気付いた。

「前のお姉さん回数券持ってた」と笑うYちゃんでした。

戻ってお風呂に入り、さて今晩は私が担当。スペアリブは仕込んできてるので焼くだけ。

とにかく食べ物が傷むのが怖かったので、ガッツリ味付けして4日間冷凍した。

二日目の夜はギリ凍ってはいないがとても冷たい状態。焼く前に少し常温に置いておく。

あとは追加のスパイスカレー。オイルでカルダモンとクローブを温めて、刻んだ玉ねぎをゆっくり炒め

トマト缶とチキンを入れ、カレー粉を適当に(多分大さじ3位)。煮込む。あとは塩など調整。

K氏がバスマティライスを茹でてくれた。

他にもM氏が美味しいソーセージと石窯ブールを出してくれた。ソーセージはめいめいが串で焼いて、

パンは鉄板であっためてくれたやつにバターとあんずジャムをつけた。

明らかに食べ過ぎだけど美味しいからしょうがない。娘Yはこの日のために調整してきたらしい。

夫のコーヒーも相変わらず旨い。

K氏が晩酌の定番のちくきゅうとちくおく(ちくわにおくらを詰めたやつ)を作ってくれた。

この日も深夜まで焚き火。M氏がフランクシナトラを小さくかける。解けるわ。

たくさん熾ができたのでこれはもう芋を焼くしかないよね、と。明日食べます。

夜、テントに入って横たわると、どこかでテントのジッパーを開け閉めする音が聞こえて

大丈夫かな、と思ったけど次の瞬間寝落ちた。

台風8号が関東に凄まじい雨をもたらしており、娘の旦那ちゃんから「そっちは大丈夫?」と電話があったそうだが

2日目まで傘の出番はなかった。雲が多めではあったけど大きくて眩しい月が見えた。

林間サイトから炊事場、トイレまで100メートル位歩くんだけど、月明かりで足元はほぼ不安なし。

3日目はいつ降られてもいいように、焚火台を近くに寄せて、調理は主にテント内で作業した。

夫の渾身の冷やし中華。こちらも傷まないようにサラダチキンとハムを冷凍で持参。前の日に売店で氷を買う(500円)。

鍋二つで3人分ずつ茹でたマルタイラーメンを水で洗い氷でしめて、皿に載せる。

柚果汁と練りごま入りのタレをたっぷり用意。道の駅で買ったトマトがすっごく美味しかった。

今回、調理にはK氏の高さのあるスチールテーブルとちゃんとした木のまな板、それに洗いかごに大変お世話になった。

ファミリーキャンプ時代に使っていたんだって。

撤収が気になって、余裕がなかったのも残念。

目の前のキャンパーさんはテキパキと片付け、気持ち良いくらいに隙間なく美しく車に積み込んでた。いつかああなるかな。

雨に少し降られて、あがったタイミングで水を払いながらたたむ。帰ったら干さないとね。

道の駅で買い物してソフトクリーム食べて、沼田インターに向かう間にどこかでなんか食べようと

インター近くのとんかつ屋で定食を頼んだ。ここで今回のグルキャンは終了ね。

それぞれ仮眠とったりしながら各自のペースで帰宅。大きな怪我や病気もなくて良かった。あんなに心配してた虫被害、私も夫も娘たちも遭わず。

夫は娘たちを東京に送り届けるべく、関越から外環を通って首都高へ。娘宅まで2時間弱だった。

途中、天候不良のための速度制限があったんだけど高坂SAあたりの水たまりは酷くて、隣のトラックが跳ね上げた水がフロントに滝のように当たった。

娘らを下ろしてさらに1時間弱で帰宅。荷物を下ろして食器類と衣類を洗う。日付変わった頃にベッドに入り、目が覚めたら午前がほぼ終わってた。

友達と集まってなんかすることがまるで罪悪みたいに言われる昨今の状況だけど、人間は感染症にかからない広げないを第一優先または唯一の命題として生きてるわけじゃない。

お互いのモラルに信頼が置けること、最大限の注意を払うことなど条件はあるけど、集まって協力して一緒に楽しむ事は私にとっては大事だと改めて思った。

次は湖畔か、渓流か。それまでまた頑張って働く。

反省

・キャンプ飯に気を取られ、それ以外の食事がノープランで、娘らが腹ペコでピーピー泣いてた。営業時間なども注意。

・売店を都会のコンビニくらいの規模で考えてしまっていた。あと、24時間営業でもなく。山の上舐めるな。

・高原の湿気がこんなに手強いと思わなかった。森林香、火口の保管を再考。

・寝具は大事。アウターも大事。

・使わないと思うけど一応持っていった鍋たちをやっぱり使わなかった。

・積み込みの技術をブラッシュアップせねば。

・まな板、テーブル、洗いかごは必要。

・渋滞情報は大事。

・テントの水切りにスイーパーがあるといい。


2022焚き火始め@荒崎

2022-01-06 18:17:21 | 焚き火

ムスメの親友Yちゃん、実家は遠方なので昨年は正月帰省ままならず、

せっかくだからとムスメと一緒にうちんちへ帰省してもらって

焚き火始め&すき焼きパーティをしたのだった。

今年はどうにか田舎の家族に会いにいけたのだが

やっぱりムスメと一緒にうちんちにも帰省してくれた。

前日、Yちゃんは深夜帰宅だったというのに「10時集合ね」と鬼のような我が家。

眠そうな二人を駅でピックアップして自宅に連れ帰り、まずは着替え。

去年は適当にありあわせのものを着せちゃって後で写真見たら可哀想すぎたので

今年はワークマン重課金してキャンパーからスリッポンまで「双子コーデ」にしてやった。

インナーは極暖ヒートテック、ソックスは分厚いウール。その状態で荒崎へ。

 

数日前に見てたテレビで美味しいとみんなが褒めていたセブンのおにぎりを仕入れ

そこらにあるポット3本に熱々麦茶を詰めて車で50分くらい移動。

荒崎は年末ほどじゃないけど人も少なくてやりたい放題。

日向に陣取って焚き火台3台並べて、とりあえず火起こししてもらう。

チャッカマンとか着火剤とか、もちろん存在は知ってるよ?

でもそんな便利な世の中でわざわざ、松ぼっくり拾って麻縄解いて、メタルマッチで火花散らすのが

やりたいからここに来ているんじゃないか。

そこんとこは私とYちゃんは完全同意だ。ムスメは・・・仕方なく付き合ってる。

 

安定した炎が出来たら湯を沸かし、鍋をかける。今日は胡麻坦々鍋にニラ饅頭をぶち込む算段。

残った汁にはラーメンを入れて。麺神っていうラーメンに最近ハマってる。

あとはちょっと美味しそうな牛肉スライスを用意。炙って塩スパイスして食う。最高ね。

マシュマロが見当たらず、代わりに干し柿を炙って食べたらトロトロ熱々で美味しかった。

すっごい硬い薪を渾身の力で割る遊びも楽しかった。

こないだ気づいたのだが、荒崎はちょっと歩けば、薪には事欠かないのだ。

次回から少し薪の積載量を減らしてもいいと思う。

 

日中はお日様に当たっていればポカポカ暖かかったが日が落ちると途端に冷え込む。

残った熾が早く燃え尽きるようトングで叩き細かくして、壺に納めて撤収したのが6時くらい。

それから帰宅して今度は大量の唐揚げを揚げる。

すき焼きでもいいんだけど、Y ちゃんの田舎はとびきり美味しい牛肉の産地なので

きっともうその辺はたっぷり食べてきただろうと思ってね。

 

田舎では近所の目がなかなか怖いと言う。

〇〇さんちのYちゃん、帰ってるみたいよ。え?神奈川県で就職してたわよね。大丈夫なのかしら。非常識ね。全く。

早くそんな時代が過ぎ去ってくれたらいいのにと心から思う。私だって実家の出禁が解けたのつい最近だからね。っていっても同じ県内なのにさ。

 

都内のお家まで車で送って行くよ、と言うと、ムスメはかつての自室から本を大量に持って降りてきた。

こちらも車で50分。いつもこのくらい空いてるといいのに、首都高。

 

さて、これで今年の焚き火カウンターが動き出した。

去年15だったからな、今年はもうちょっとやりたいな。

 

 

 


キャンプ場デビュー

2021-08-14 09:49:27 | 焚き火


帰らなくてもいい焚き火、をしたくて、渓流沿いの小屋へ。





チェックインしてすぐ、テラスの前で焚き火台に火を熾す。今日もいつものように松ぼっくりの組体操に麻縄の仕立て、ファイヤースターターで小さな火を作って育てる。対する実氏はにゅるっと着火剤かけてガスライターで速攻でかい炎を作る。ほどなく管理人さんが「あと30分で雨が強く降ってきますよー」と叫んでまわってくる。しかし実氏の用意してくれた頑丈なシェードのおかげで火は無事に燃え続ける。人間はちょっと肩とか濡れるけどそれはまあいっか。
隣のサイトではボルゾイとサルーキのミックスだという犬が、雨の中細い背中を丸めている。




実氏が美味しいラム肉のTボーンステーキを焼いてくれる。鉄板で焼いた後、ラージメスティンに納めて少しだけ蒸し焼きにしてしばし放置。最高の火通りの肉が完成。黒胡椒ニンニクやタレでわしわし食べる。




私は道の駅で見つけた、富士山型のなすと万願寺とうがらしを素焼きする。ミニトマトはそのままだとちょっと硬くて、炙り焼きのち皮を剥いて塩を振る。





煮出しコーヒーを淹れてもらって、貸し出し布団を受け取りコテージに敷き詰めたら、15キロ離れた温泉へ。一寸先しか見えない闇のオフロード、怖がるわたしに反して大興奮の坂本氏。
帰ったらテラスにバーナー出してきて、道志ポークの厚切りバラを炙って食べる。それから、風呂から出てきたばかりだというのに、また焚き火台に火を熾す。空を見上げると、灰色の雲がときおり風で切れたところに星が瞬いている。キャンプ場の薪は湿っていて、白い水蒸気が漂う。ルイボス茶を飲みながらだらだらと炎を眺め、そろそろ寝ようかと片付けたら午前一時をまわっていた。灰と煙にまみれて就寝。




翌朝も雨、だけど屋根のしたで湯を沸かしてチリトマ食べたりソーセージ焼いたりして幸せな朝ごはんを食べた。ちょっと大げさかなと思ったけどかばんに突っ込んできたライトダウンがあって助かった。そのかわり、かなり気を使って用意した虫対策グッズはほぼ無用だった。








チェックアウト後、山中湖のおハイソなホテルの日帰り入浴。そぼ降る雨の中の露天風呂はひとりじめ、なんだかシュール。それから超人気のほうとう屋へ。湖の際のじゃり浜に車を停めて一時間ほど順番を待つ。鴨ほうとう、冷えた身体に沁みる美味しさ。真夏のはずなんだけどな。
帰りはじゃり浜に松ぼっくりを発見、振り返ると立派な松の木があって、木の下を三人で探して大量にびしょ濡れなのを集めてきた。家に帰ってガレージに転がしておく。乾いて良い着火剤になるだろう。





早朝の靄がたなびく雨に濡れた木立を眺めながら、実氏にダイビングの話を聞いた。ピーク時は32メートル素潜りしたというのだが、酸素を温存するのに大切なことは「何も考えないこと」なのだそう。何しろ一番酸素を喰うのは脳みそなんだって。深い広い海の中では、何かを考えたところでまったく無力で、できることといったら与えられた状況に適応することだけ。そのおかげで、水の上の生活の中で起きた辛いことや嫌なことを忘れていられる。私には素潜りは出来ないけど、一番それに近いのが、火を熾して育てて眺めてることなんだと思う。

メモ
・スカイバレーキャンプ場(道志村)
 コテージ8畳8500円
 掃除がゆきとどいている
 管理人さんナイスキャラ
・紅椿の湯
 Web割引1000円
 熱&冷の内風呂、露天風呂
 休憩所広い
・道の駅どうし
 裏の河は入場禁止になっていた
 水が汲める
 らーほー(らーめんほうとう)醤油味美味しかった
 黒胡椒にんにく、肉にもラーメンにも合う
・ホテルマウント富士
 日帰り入浴2200円
 展望のよい方は10時までで入れず、もうひとつの方へ
 熱&冷の内風呂、露天風呂
・小作 山中湖店
 鴨ほうとう1600円
・山中湖そばのドッグカフェ
 紅富士クリームソーダ650円
 





焚き火前夜

2021-02-12 21:56:30 | 焚き火

旅などに出る前には綿密な計画と詳細な持ち物リストを作りたい派。出かけた先で、あっ、あれがないじゃん、ってなった時の心臓のバクバク加減がどうにも耐えがたい。

数回前の焚き火では、ファイヤースターターがリュックに入っておらず大慌てした。そもそも、あれを使うために焚き火してると言ってもいいくらいなのに、である。友達のK氏がニヤニヤしながら「貸してあげようか?」って聞いてくれたけど、まあちょっと待って、もっとよく探してみる、って身体をはたいたところ、キャンパーのポケットから出てきてくれた。これ、その前は職場に着ていってるやつ。会社に火付けを持っていくわたし。まあ、ナイフじゃなくて良かったということにする。



ということで明日を前にリュックの中身を広げて確認。ついでに持ち物自慢もしておこう。そうしよう。

・オイルランタン:フェアーハンドはドイツのメーカー、雨嵐の中でも灯り続けるタフさから「ハリケーンランタン」とも呼ばれている。このカラーはジンク、探して探してやっと手に入れた(夫がね)。今は灯油を入れてるのでちょっとススが付いちゃった。今度はパラフィンオイルを買ってみる。

・鉄板:ムースルームワークスというメーカーのFlying iron(フライアン)、柄をそこらの木の枝を挿して使うっていうのがブッシュクラフトちっくで楽しい。3.2mmの鉄板は重いんだけど、これで分厚い肉を焼くとめちゃうまい。使い終わって家に帰ってガシガシ洗って火にかけて水気を飛ばしてオリーブオイルを塗ると綺麗に光る、その瞬間に萌える。

・ククサ :レンメルコーヒーのククサ 、持ち手に鹿の角の飾りがついている。白樺のコブをくり抜いて、塩水に浸したりして作るので、最初のうちはコーヒーがほんのり塩味だった。プレゼントされると幸せになるというアイテム。もちろんプレゼントしてもらったともさ。

・テーブル:ソトのポップアップソロテーブル フィールドホッパー。某有名キャンプアニメの主人公が使っており、超人気。ぱたっと開くだけであっという間にテーブルになるのがいつも不思議。アルミは軽い。汚れたらクエン酸でゴシゴシ擦る。

・ナイフ:ビクトリノックス レンジャーグリップ ガーデナー。ナイフは肉や野菜を切るのに使い、ノコギリは細めの薪を切るのに使う。ハサミはまだ使ったことない。切れ味がめちゃめちゃシャープで、ちょっと指にあたるだけで皮膚が薄く切れる。

・メスティン :トランギアのレギュラー、ダイソーのに加えてトランギアのラージがこの度仲間入り。そんなに米炊いてどうする、って感じだけど、メスティン は万能クッカーだ。明日はこいつでじゃがいもとチーズのグラタンを作る。あと、お汁粉もあっためる。

・焚き火台:ヨーラーのコンパクト焚き火台、畳んで収納するとB5サイズ。わたしの焚き火の目的はとにかく火を燃やすことで、調理は二の次なのだが、これは小さいくせにしっかり要望に答えてくれる頼もしいやつ。現地に着いて速攻組み立てて速攻火を熾せるのがいい。

・ケトル:トランギアのステンレスノブケトル0.6l。本体はアルミ製でたった140gと軽く、底が広く火にあたるのでお湯が沸くまでが早い。

・入れ子の器:キャプテンスタッグの木製ボウル。ネットで見ていた時には熱いスープなど入れてたのに、届いてみたら熱いものはダメって書いてあった。なので70度くらいを目安に使っているけど、こないだ赤から餃子鍋よそった時も問題なかったな。本当はVIVAHDEの「山のうつわ」が欲しいのだけど、生産止まってるんだよね。

・ソーラーランタン:carry the sunのランタン、折り紙みたいにパタンと畳み、底のソーラーパネルが太陽に当たるようにしてリュックにぶら下げておくと充電される。灯りが三段階になり、暗闇の中の撤収作業に効力を発揮する。

さあ、あとは目覚ましかけるの忘れないようにして、麻の火口を作って、と。

今夜は多分寝坊して遅刻して渋滞して雨の夢を見る。そんな50代、どうよ。