まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

とりあえず笑っとけ。

2018-10-27 13:59:26 | 日記
デスク隣の作業スペースから
事務ちゃん二人の笑い声が聞こえる。
楽しいことをやってるわけでもないのに。
それを聞きながらなんだかちょっとハッピーになる。
苦情の電話は鳴り止まないのに。

新しいことを始めるときに
混乱が起きるのは良くあること。
うちの会社の不思議なところは
それを何度やってもフォローの準備が
まるで無いところ。
想像力の欠如って言葉で片付けるには
あまりに罪が深いと思うんだけど。

大丈夫、事務局には迷惑かけないから、
ぜーんぶこっちでやるから、
って言ってたのに
結局昨日も一昨日も私含め事務ちゃん3人が
まるまるその対応に追われた。
先生に、全員受験でお願いよ、と
言っておきながらテスト実施予定日に
資材が届けられないという不始末。

本社から送られてくる申し込みと発送予定のリスト、
何度も何度も「さっきのは間違ってました」と
送り直されてくる。
事務局で対応するために予備30部送ったから、
明日着くから、って言われたけど
やっぱり明日は着かないやごめん、ってさ。

タイミング悪く、昨日一昨日は
全国の営業さんが会議のため不在で
残された事務ちゃんずはあたふたと。
隣の事務局のベテラン事務さんが
カンカンに怒ってるからって
そこの事務局長が「私無理、代わりに電話してください」
ってアニキに頼んだと聞いて爆笑。
うちの事務局長、「うわ、私ももしサカモトさんが怒ってたら
やっぱり電話できない、アニキに頼んじゃう」って。

膨大な量のテスト問題の印刷、途中紙が切れて近所まで買い出し、
そのうち両面印刷ができる機械も調子悪くなって
片面印刷でソートも手作業、えらい騒ぎ。
どうしても間に合わないところには、事務ちゃんが
帰り道に原チャリで届けてくれることに。
でもうちの事務ちゃんらは「こんなことだと思ってましたよ」
とひょうひょうと、むしろ起きてる事態のあまりの酷さに
大笑いしながら作業してくれちゃう素敵な人々。
だから私も怒り狂って会議の最中の営業さんに
メールしまくるなんてことはしなかった。
文句言ってる暇も無かったしね。
改めて、いい人たちと一緒にお仕事できて
本当にありがたいと思う。

とはいえしくじった奴らを許すつもりもなくて
今回被った被害について
人件費、コピー代、宅配料金をきっちりまとめて
請求書起こしてやるつもりです。にひひ。

メモ うに店長の月餅(チャブダイカフェ仕様)

2018-10-27 13:00:20 | お菓子作り


材料 直径5センチの丸形 13個

・シロップ(出来上がりから100g使用)

ブラウンシュガー 170g
水 250g
レモン汁 5g

・薄力粉 150g

・太白ゴマ油 白 35g

・こしあん 150g

・胡桃 80g

・柚子ピール 30g


作り方

・シロップを作る。

鍋にブラウンシュガー40gを入れて火にかけ
カラメルにする。
水と残りのブラウンシュガーを加えて煮立て
半量になるまで煮詰める。
冷ましてレモンを加える。

・生地を作る。

ふるった粉にシロップ100gとゴマ油を加えて
カードで練り、ラップに包んで2時間程度寝かす。

・あんを作る。

こしあんに胡桃を小さく割ったものと柚子ピールを加えて混ぜ
20gずつ丸めて冷やしておく。

・成形する。

生地を22gずつ分割して丸め、手のひらで押して伸ばし
あんを乗せて包み、直径5センチくらいの丸い形にする。
オーブンシートに乗せて上からそっと押して平たくする。
冷蔵庫で10分休ませる。

・焼く。

オーブン200度で20分、残り8分で前後返し。
冷めたら、うに店長の焼印を押す。


メモ 彩最中

2018-10-24 07:14:20 | お菓子作り


20個分

・栗あん
白あん160gに栗甘露煮5個を5mm角に刻んで混ぜる。
13gずつ丸める。

・抹茶あん
白あん160gに抹茶適量をふるいながら混ぜる。
8gずつ丸める。

・いちごあん
白あん160gにいちごパウダー適量をふるいながら混ぜる。
8gずつ丸める。

・柚子あん
白あん160gに柚子の皮1個分をすりおろして混ぜる。
8gずつ丸める。

・こしあん
160gを8gずつ丸める。

最中の皮は食べる直前に餅網などで炙る。

第2回 ミサリングファクトリーお菓子コンテスト お題「あんこ」

2018-10-22 19:27:42 | お菓子作り


我がフランス菓子の師のたまいし
「あたし、和菓子の方が好きなんだよね。」

あら、まあ。

そのせいかどうか知らないけど
去年、初めてのお菓子コンテストのお題は
「和三盆」でしたので
2年続けて和ネタです。
去年はくるみぷりんを出品。
丁寧にごりごり擦った香ばしいくるみと
豆乳、本葛を合わせたふるふる触感のプリンを
和三盆の上品な甘さで仕上げました。
おかげさまで3位入賞。
嬉しかった。
でも、悔しかった・・・何故優勝じゃないのだ・・
そして他の出品を見て学んだのです。
演出、大事。
レシピくださいって言われてその場で
なんかの紙にコリコリ書いてる場合じゃないんです。
お品書きも当日現場で適当に書いちゃったし。
優勝したのは美しい絞りの工房直買い付けの風呂敷に
綺麗にカットしたフルーツなどを盛り付けたお椀を並べた
「あんみつ」でした。
2位はMs.Perfectの異名を持つあのお方。
クオリティがもう半端ない。
そのまんまどこかのお店のショーケースで
一個300円で売れちゃうような「ダックワーズ」。

そこで今年はまず、見せ方の勉強から。
日本橋のデパート催事の「あんこ博覧会」に行ってきました。
希少種のあずきが材料のあんこは
高級な味噌みたいに巨大ジェラート風に樽に盛り上げたり。
どら焼きの片方の生地にあんこを乗せた土台に
その場でソフトクリームを渦巻きにしてくれたり。
福井の冬の名物「水羊羹」は3つのお店の違う味を
一皿で楽しめました。
特に目を引いたのは、細長い七輪の上で炙った皮で
作ってくれる最中と
栗やカシス、オレンジ、抹茶などのフレーバーの
カラフルなあんこ玉を串に刺して寒天液を塗った
「かんざし」というお菓子。

いろんな色、いろんな味のまんまるあんこを
炙りたての皮で挟んだ最中、というのが浮かびました。

色を入れるには白あん。その時点で自作の線は消えました。
白いんげん豆をあんこに仕立てるのはなかなか大変。
美味しくできたことほとんどないし。
幸いにも我が家の隣町には大正時代から続く
あんこの名店があります。最中の皮も売ってます。
難点は営業時間。5時に閉まっちゃうのです。
会社の昼休みに他の用事をくっつけて中抜けし
車を乗り付けました。
白、黒合わせて2500グラム買う奴なんて他にいるかしら。
(ムスメの分もね)

フレーバーをいくつか試作。
夏に作った杏ピュレは水が多くて難しい。
栗の渋皮煮を作って混ぜたら家族の評判いまいち。
柚子の表皮を削って混ぜたのはとてもいい感じ。
苺パウダーは分量が決まるまでちょっと迷走。
抹茶は製菓用じゃなくてちょっと高級なものがいいよ、と
これまた家族のアドバイス。

最終的には、柚子、苺、栗(甘露煮で)、抹茶、こしあんが
選抜メンバーとなりました。

コンテスト前日、先生に、あんこと皮は薩田さんで仕入れたと話すと
それはもう絶対美味しいやつじゃん。と笑ってます。
そう、もう何にもしないでそのまんま出せば確実に美味しい、
けど、あかんあかん、コンテストやし。

作り置きはできないので、当日の朝は5時半起き。
5種のあんこを作り、それぞれ20個ずつ丸めます。
車に積み込み、ドライバーしてくれるだんな様に
「急発進、急ブレーキは無しでお願いします」と。
丸い形が大事なのです。
無事到着してしまえばあとは会場セッティングのみ。
スタジオでは中学生ちゃんたちが作品の仕上げをしています。
生クリーム泡だてたり生地をスライスしたり。
思った以上に時間がかかり、焦る焦る。
間に合ってよかった。
13時には6人の出品者の作品が無事並びました。
お客様がスタジオに入ってきて、お品書きを眺めつつ
お菓子をお皿に乗せていきます。

エントリーは
1番 おまんじゅう
キッズからおやつコースに進級したばかりのAちゃん。
3種の皮とあん、チョコレートとナッツのフレーバーが美味しかった。

2番 和むら
おやつコースのNちゃん。
出典は漫画なのですって。スウェーデンのお菓子をアレンジ。
ブリオッシュから焼いたっていうから驚き。

3番 あんケーキ
Ms.Perfectこと博子さん。
ビスキュイにクレムシャンティショコラ、ババロアズ オ あん。
世界で一番好きな組み合わせがビスキュイとババロアズなのです、私。

4番 米粉のケーキ
おやつコースのMちゃん。
グルテンフリーですって。ふんわりしたスポンジに白玉粉のお餅とあんこ。

5番 練りきり
ムスメ。
5種類の中から好きなものをその場で実演製作。技が光ります。

6番 いろどり最中
私の。
皮はコンロで炙ったものを都度お渡しします。
甘いものばかりではかわいそうなので
「塩こんぶ」をサービス。

そして先生は美味しいオニオンスープを、
だんな様はネルドリップコーヒーを提供してくれました。

審査員の皆さんは楽しく召し上がりつつ
配点に苦しみます。
一方でスタジオでは出品者がワイワイと試食会。
練りきり作ってみたい、という博子さんは
ムスメと一緒にこねこね。

皆さんが作った人の説明を聞きたいというので
サロンに並んで一人ずつプレゼン。
そんなことすると思ってなかったお子さんらは
つっかえたりしながら一生懸命話します。
そしてスタジオに戻って
「あ〜、あのことも言うの忘れた・・・もうだめだ・・・」
だめじゃないってば。

そして結果発表。
3位からいきま〜す、と言われて
いきなり名前を呼ばれました。
うわ、嬉しい、嬉しいけど早いっ

2位は博子さん、1位は米粉のケーキのMちゃん。
「グルテンフリー」という言葉と
完成度の高さが刺さったようです。

寸評を書いてくださったのを
ありがたく読みました。
「皮が自作でないから減点」というのに
うっかり笑ってしまった。
最中の皮か・・・作れるかな・・・

惜しくも入賞逃したお子さんらは、目に見えてがっかりしています。
でもそんな経験、今しておくことはだいじなのではないか、と思うのでした。
いつもいつも手を繋いでみんなでゴールってぇわけにゃいかないのが人生さ。

終わってから先生が
「でも影の優勝は塩こんぶ」ですって。

来年は表で優勝したいです。

楽しい機会をくださった先生、
ご一緒した皆さん、
あんこをたくさん召し上がってくださった皆さん、

ありがとうございました。

大きなお世話。

2018-10-17 13:15:02 | 日記
うちの時、どうする?迷っちゃうねえ。

数年前にSNSを始めたのは、なんか欲しいって書いたら貰えるところなんだと思ったから。
もちろん冗談だよ。半分くらいは本気かも知れないけど。
でもさ、夫の友人が北海道のお家のすぐ裏手の川で
でっかい鮭とか釣っちゃうわけよ。
それを写真でアップとかもちろんしちゃうでしょ。
いいね、美味しそう、ってコメント書き込んだら
翌週くらいにはででーんと切り身と自家製のいくら醤油漬けが
届いちゃうんだよ。
他にも、うちの師匠が「キッチンエイド壊れた」と書き込んだら
友達がうちの使ってないからあげる、とかいうわけよ。
真似して、友達が「引越しするんでトースター欲しいんだけど」って言うのに
うちの余ってる小さなオーブンあげる、って言ったら
オーブンはいらない、って。まあそんなこともあるわよ。
要するに需要と供給。持つべきものは友達。
これってモノに限らないのね。
来週どうしても人手足りない、っていう人がいれば
私行けるよ、ってこたえる人がいたりね。
こういうことできる人がいる?って問えば
私で役に立つ?ってこたえる人がいたり。
いやこれあまりに当たり前すぎてつまんないな。
そういうことを書きたいかって言ったらそうなんだけどそうじゃなくてね。

つまり私の周りにはいろんな才能に溢れた人々がいるのです。
自慢じゃないけど。いや自慢だけど。
いつかそういう才長けた人たちに先生になってもらって
小さい子に代わる代わるいろんな栄養をザバザバかけるような
お教室をやりたいと思うくらい。
私自身には大したことはできないってのがポイントね。
まあそれは置いといて、冒頭のセリフは
もしうちがお店始めるときに、ロゴをどうするか、ってことね。
優秀なデザイナーの友達がゴロゴロいるんですもの。あ、これはシャレじゃなくてね。
別に今すぐとか来年とか具体的なことは一切決まってない。
決まってないけどそうやって口にしてみると
なんとも言えない幸せ感に浸るわけです。

そしたらね、大事な友達の一人が、お店を開くことが決まったの。
こっちは本当にもうガチで決まったのです。
事業計画書をわざわざ見せてくれたよ。
必要なのはペラ一枚だけど、補足別紙が18枚。
作るだけで一体どれだけのエネルギーが必要なものか。
尊敬する、、と思いながら一文字残らず読みましたよ。
そしたら「ロゴ制作」の欄に「〇〇に依頼」って書いてある。
知らない名前なので、これは懇意にしてる人なのかと聞いてみた。
いえ、格安で作ってくれるデザイナーが登録してるサイトです、と。

ちょっと時間遡って、半年ほど前のこと。
優秀なデザイナーの友達の結婚パーティがあって
私がお花とケーキと受付の手配を担当することになったの。
お花も受付も信頼できる友達に依頼して、ケーキを頼んだのが
他ならぬ、今回お店開くその人だった。
相談したら快諾してくれて、予算どのくらいか、どんなケーキがいいかなど
作例の写真もたくさん見せてくれて、
出来上がったのは苺が一面にゴージャスに乗ってる真っ白なケーキ。
主役も大喜びしてくれた。味はもちろん、最高でした。
ケーキ入刀シーンを一度も見たことない友達は
センター真っ二つというあり得ないカットをしたけどね。

そのデザイナーの友達が以前、ロゴについて
とても熱い思いを語ってくれたのを思い出した。
確か、なんだっけ、意匠に意味を持たせる、、だったかな。
それでお店を開く友達に、彼に頼んだら?って言ってみた。
予算が少ないから難しいと思うし、無理やり予算内でやってとは
失礼だからとても頼めない、との返事。

そっかー、と言って一晩考える。
格安サイトで作るロゴ、そんなことしていいのかな。
せっかくこんな身近にすごい人いるのに。
ロゴって大切だと思うんだけど。
でもお金に限りがあるのは当然だから
できる範囲でのベストを探せばいいのかな。
でももしそんなに大きく金額の差がないなら
その分はご祝儀であげてもいいよね。
ってそんなこと余計なお世話か。
ましてやデザイナーの友達も忙しそうだし。
言わない方がいいだろうか。

そして共通の師匠にこっそりメッセしてみる。
〇〇なんてダメだよ、それはぜひ言ってあげて、と返事。
勇気もらって電話してみた。
きっと色々思いはあるだろうけど
相談してみる、と礼を言ってくれた。

それからデザイナーの友達に
ことの顛末をメッセする。
忙しいのにほんとごめん、でもさ、と。
そしたらこんな風に返事きた。
「ロゴは祝福されたものじゃなきゃいけないと思ってるんだ。」
デザインの中に、吉祥の印を含ませるって。
そうそう、それだよ、吉祥。幸せの兆し。
そして、知り合いが開業するときにデザインで関われることは
デザイナーにとってとても嬉しいことなんだと言ってくれた。

すぐに二人は打ち合わせをして、無事に成約。
心配してたお金も、予算で収まったと。
他の仕事も山盛りあるのに、
「なんかデザインの神様降りてきたよ。楽しいね。」
と報告くれたのを読んで泣きそうになった。
無茶振りした上に、楽しいって言ってくれるんだね。

そんで、これ書いてるのは、めでたしめでたしってことを
書きたいからじゃなくて
結果として素晴らしいところに落ちたと思うけど
それは全くの偶発的なことであって
やっぱり大きなお世話だったことには間違いなくて
もし次回またこういうことをやらかしそうになったら
今回の「たまたま」うまく行ったことを
計画的にうまくやれるかしっかり確認してからに
しなきゃいけないよね、ということを覚えておくため。