まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

精米機 30days blog♪ day 15

2020-10-23 13:14:00 | 日記

家に精米機があるという同僚さんの話にみんなで驚いた。玄米を30キロの単位で買って、炊飯するごとに精米しているのだという。階下に設置してあるので、旦那様がお風呂に入る時に玄米を機械にセットし、出る時に白米を持って上がるのだそうだ。時間がかかることと、ちょっと音がうるさいことが難点だけど、とにかくご飯が美味しいらしい。

という話を夫にしたら、「え、米って精米したてが美味しいの?」という。「珈琲豆は焙煎したてはちょっとまだガスが多すぎて美味しくないじゃん。米はそうなの?もしそうなら、もっと精米機って普及してない?だってみんな米絶対食べるじゃん。」

そんな訳で調べようとトライしてみました。精米機の普及率とか販売台数とか。でもちょっとわからないや。わかったのは、とあるモーターのメーカーが2012年に家庭用精米機を開発して、そこから各種メーカーが参入してきたらしいということ。2019年の記事に「馴染みが薄い」って書いてあったのを見つけたし、事務所で「自宅に精米機があるって人初めて知った」と5人くらいが言ってたのできっと普及率は低いんだろうな。裏付けとしてそんなことでいいのか自分。いや普通に周りのみんな持ってるよ、という人がいたら教えてください。

もちろん米は精米したてが美味しいのだ。夫があまりに疑うのでちょっと自信無くなってたけど。玄米の段階では米は生きてるけど、白米になったら酸化の一途を辿るのみ。酸化した白米は、周りをちょっと削り落としてやると美味しく食べられるんだって。玄米と白米の購入価格はそんなに変わらないようなのだけど、精米機はそこそこする。2万円とか4万円とか。それでも高級な炊飯器買うより美味しいご飯に近づけるとか、なんとか。

実はびっくりしたのにはもう一つ理由があって、その同僚さんは4歳の娘を育てながらフルタイムで働いていて、通勤時間が車で1時間弱なのだ。私は娘が4歳の時は家から10分の会社で働いていて、9時5時のところを4時に上がらせてもらって、家と会社の間にある保育園に送迎するというものすごく緩い働き方をしてたのに、それでも毎日髪振り乱して余裕なんか全然なかった。だから彼女の暮らしの中に「ご飯を作るたびに玄米を精米する」という素敵なゆとりがあることが信じられなかった。たとえ旦那様のお風呂の行き来を使って(使ってってなんだ)たとしても。

丁寧にご飯を作るなんてそんな時間ありませんという言葉に「本当にありませんか?」と返された佐藤初女さんを思い出す。時間がないからやらないんじゃなくて、やらないことにしてるからやらないんだよね。それが大切だと思うことなら時間を作ってそれをやるだろう。同僚さんは毎日新鮮な白飯を家族に食べさせることを大切にしている。それから週の始めに一週間分の夕ご飯メニューを決めて、書き出したものを冷蔵庫に貼ってる。とても素晴らしいことだと思う。

精米機か。落ちてないかな。