まっすぐ云ってしまえば
サクラをやりに行ったのだ。
なんだ、そうか、そうだよね、と
親しい人は思う筈。
リアリティが服着てるようなもん。
宇宙との交信とかって
ふーん?って感じ。
だけど、ボウルの響きは好きだ。
からだのなかにまで共鳴するパルス。
なぜ好きかといったら
心地よいから。それだけである。
てっきり、でっかい水晶玉を
くりぬいて作るのかとおもったら
粉砕した水晶を溶かして
遠心力で型にはりつけ
均等な厚みにしあげ
外側には飾りに金やルビーなどで
色をつけるのだそう。アメリカ製。
日本に入ってきたのはつい最近、
まだ17年くらい前のこと。
演奏したのは、石塚さんという女性。
10年ちょっと前には普通のOLしてた。
それがクリスタルボウルに出会い
これを広めるのが使命だと思ったそう。
「全世界の空港に、クリスタルボウルカフェを設置します。」
「国を行き来するひとが、ボウルのパワーで浄化され、全世界が平和になります。」
「カフェで使うカップをクリスタルにして、持ち帰れるようにします。
一家に一台これを置くのが理想。」
と、いうのが、一番近いところにある夢なのだそうだ。
そのために、ボウルの製作を研究中。
フルクリスタルだと、ある程度の大きさがないと、鳴らないので
いろんな物と合成しつつ、縮小を目指している。
日本で作るには、ガラス職人の手吹きにたよるしかないのだけど
何ミリ厚で、というとちゃんとその厚みで均等に作ってしまうそう。
そして、もう少し遠い夢は
月に演奏ホールを作ること。
そのために、月の土地を購入済み。
。。。え?
誰から買うの?いくらするの?
権利書とかあるの?
固定資産税とかかかるの?
(ていうか空気ないのにボウル鳴るの?!)
つっこみどころが多すぎて困惑。
でね、帰宅してから調べたら
ちゃんと、売ってた、月の土地!
あるアメリカ人が
月はだれのもの?と調べたら
個人所有を禁じる項目がなかったんだって。
なので書類つくって地元サンフランシスコの官庁へ提出、受理。
地球外不動産業開始。
念のためNASAやロシアにも書類だし
「べつだん異義もなかったので」
月ばかりか、火星木星、手広くやってる。
異義なし、っていうんじゃなく
あほちゃうかこいつ、さわらんとこ、
ってことなんじゃあないのか?
。。。って、ほらね、
これだからリアリストってやぁーねぇー。
とにかく、彼女は、
クリスタルボウルの響きが
にんげんや宇宙やさまざまなものごとを
あるべきように整えると信じてるし
だから自信まんまんに
今日から一週間はいいことばかり起きますよ、
楽しみにしててね、ふふふ
と、微笑むのだ。
とても残念だとおもうけど
私にはおそらく、それは起きない。
信じる力がないからね。
cdは買った、熟睡できそうだから。
よく眠れたらよく働けるから
それがつまりいいこと、と
考えるならあたってるかな。
星を買う、といえば
私の大事な本のひとつに
星の王子さま(内藤濯訳)があって
そのなかに
星を持ってるという実業家が登場する。
彼は、眼下に広がるあまたの星を数え
帳面に記載し、にやにやしてる。
王子さまに問われ
実業家が答える。
「星はいったい、だれのものかね」
「僕、知らないけど、だれのものでもないでしょ」
「じゃあ、俺のものだよ。俺がいちばんに、星を持つことを考えたのだから」
「思い付くだけでいいの?」
「そうだよ」
この問答の最後の王子さまの台詞が
とても好きなのだけど
書いちゃうとつまんないから
ぜひ、ご存じない方は読んでね。
話を彼女に戻すと
母国語はスピリチャル系で
あったとしても
とにかく、ひとりでもおおくのひとに
ボウルをひろめたいので
「脳のこの部分になんメガヘルツの周波数が」などというロジカル系言語も
習得しようと努力してるのだそう。
そこまで、なにかを信じて
まっすぐ突き進めるパワーって
なんなのだろう?
満月におさいふをかざせば
私にも入ってくるんだろうか。