まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

川遊び

2018-07-22 22:03:16 | 日記


土曜日のバイトが終わって
いつものようにチャブダイで
テレビ見ながらご飯を食べる

画面にはウエットスーツを着込んで
渓流で鮎の友釣りを楽しむ人が

川、行きたい
女将にゃんが呟く
お、行っちゃう?
大将が応じる
いいないいな
あら、一緒に行く?
って事で
あっという間にプラン成立

明朝5時半、4人を乗せた軽自動車が
ちょっと辛そうなエンジン音を響かせて出発
7時半には目的地に入る
道志村、キャンプ場がたくさんあるので有名だそう
道の駅は営業が9時からだというので
コンビニ寄りつつ混んでいる本流を避け
道志川の枝沢へと降りる
清らかで静かな流れを貸切で

裸足になってちょっとゴツゴツした
石を踏みながら流れの中を歩く
平たい大きな石に腰かけ、ぼーーーっと水の流れを眺めていると
真夏の太陽に照らされて火照った体が冷却されていく
飛沫の音、舞う黒揚羽、蝉の声
枯渇してた自然成分を補填、細胞がちゃんと膨らむ



お湯を沸かして小さなカップラーメンや
コーヒーを楽しむ
大将はテンカラ竿に虫をくっつけて流れに落とす


しかし岩魚は引っかかってはくれず
結局キャンプ場で塩焼きにしたのを買って食べる
眼下の川では親子連れが浮き輪やゴムボートをプカプカさせて楽しんでいる
この週末から夏休みだものね

川遊びを満喫したら温泉へ
紅椿の湯、露天風呂の眺めが素晴らしい
大広間もゆったりくつろげる
鴨せいろはちょっとしょっぱかったけど
自家製寒天の黒蜜きな粉かけは美味しかった

今度は森のコテージに泊まって
BBQやりたいな

遺す人 dona nobis pacem

2018-07-19 00:15:47 | 日記
仕事放り投げて六本木へ
サントリーホール、あの日以来かも

東京のハイソサエティに属する男性が
100人で構成する合唱団の歌って
興味ない?という誘い方もどうかと思うが
あるある、行くいく、って二つ返事なわたしもどうなんだろうか

オープニングでつらつらと喋るのは
団長の三枝成彰先生
拝見するのは二回目、ほぼ四十年ぶり
当時は全身黒ずくめでサングラスまでして髪が長くて痩せてて
「蚊」みたいな人だと思ったわたし、子供だったので許してほしい
場所は渋谷のN H Kスタジオ
金魚鉢から「今の『う』が気に入りません、もう一度」って
山田先生のちょっと怒った声が蘇る
収録したのは三枝先生がアレンジした「夏は来ぬ」
「卯の花の匂う垣根に」の「卯」ね

今回の演目、「最後の手紙」
第二次世界大戦で戦場に散った人たちの遺した手記を
三枝先生が初めて読んだのは在学中だったとか
以降ずっと、これを歌にしなきゃと思い続け50年かかったと
いうことはあの「蚊」みたいなときにはすでに
そう思っていらしたんだろう

団員は潤沢な資金を使い、この歌を引っさげて
世界中の名だたるホールで披露し、ほとんどの場所では
観客が目を赤くしながら熱心に聴いてくれたそうだが
「カーネギーで演った時、あまりに辛いからと
観客がポツポツ帰っていくのが残念だった。
アメリカは本土で戦争を経験していないから
いいとか悪いとかじゃなく、
この歌を受け入れることが出来ないのかもしれない。」
という三枝先生のコメントが印象的だった

わたしにとって戦争は間接的なものでしかない
それはとても幸せなことなんだろうとは思う
ムスメにとってはもっと遠い出来事
ただ、彼女が7歳の時パールハーバーに立ち寄った際に
「自分の国の人が過去にやったこと」を写真で見て
何の予備知識もないままざっくり傷ついたので
帰国してから二人で歴史を勉強して
「だから喧嘩しちゃいけないんだよね」と話し合った

演目は13通の手紙に曲をつけたものと
その手紙を書いた人の背景のナレーションで進んでいく
オケのマエストロは大友直人さん
いつ拝見してもカッコいい

誤解を恐れず言うと
説明してもらってるとはいえ
知らない人が理不尽な最期を迎えるにあたり
感情ほとばしるままに近しい人たちへ宛てて
書いている私信を突き出されて
「ほらどう感じる?」って言われても
同情するし涙も出てしまうけど
そもそもわたしにそんなことする権利あるのかと
思ってしまう
そうする権利があるのはあの会場で唯一
手紙を書いた人のご子息であり
その斜め後ろに座ってた
ド派手なショッキングピンクのシャツを着た
元トレンディ俳優や
その他テレビでよく見る人たちや
わたしではないだろう

曲の最後を締めくくるのは
世界の言葉で紡ぐ平和への祈り
Dona nobis pacem
無宗教なわたしがなぜか心安らぐこの詞
はるか昔からたくさんの人が
あらゆるメロディをこれに添えている

三枝先生が添えた旋律は
ふわっと柔らかく優しくしなやかだった

祝 チャブダイカフェ1周年

2018-07-18 23:45:10 | 日記


元町の隠れ家から弘明寺商店街へ
我らがチャブダイカフェが進出してから
今日でまるっと一年経ちました

秘密の会員制クラブよろしく
お誘い受けないといただくことができなかった
大将と女将にゃんのご飯とお酒が
ふらっとお店に立ち寄れば
楽しめるなんて夢のよう

記念日の今日はウイークデイなので
2日前の海の日にお祭りしました
題して「チャブダイウミノイエ」

いつもある大きなテーブルの代わりに
隠れ家時代に活躍していた
可愛い卓袱台と
ビールケースを伏せた椅子
またはビールケースにお盆を乗っけたテーブル

天井にぶら下げた三角の旗は
坂本さんが前夜お手伝いに行って
カッターでしゃーっと切って作りましたよ

メニューも海の家らしく



夏野菜ゴロゴロカレーや
ちくわ焼きそば
山形の麦切りにダシをぶっかけたやつ

そして、浴衣デイなので
こーんな感じ



わたしはムスメとウキウキかき氷屋さん
サカモトさんは珈琲屋さん

地元の常連さんや
元町時代からの友達
入れ替わり立ち替わりで
楽しいお祭りとなりました

お店やるのって本当に大変なことだと思います
もちろん全容が見えるわけじゃないから
見えるところから推し量るわけですが

大将と女将にゃんの努力が
1周年の楽しいお祭りに繋がってるのです
そしてこの日はお祭りですけれど
それも単なる「とある1日の出来事」で
お店の毎日の1句読点でしかなく
この先もきっと二人は
コツコツ地道に努力していくのです
そんな姿を尊敬の眼差しで見てる我が家
美味しいご飯とチャブダイの空気のファンとして
これからも「ウッセーな」と言われない程度に
遊びに行きたいと思います

二年目からの更なる進化に期待しています

大将、女将にゃん
おめでとうさまでした
これからもよろしくお願いします

7月のフランス菓子研究所 ロワイヤル

2018-07-09 15:23:23 | お菓子作り


使わない包丁あったら
持ってきてね

というメールが
レッスンの前に届きました

フェラクーペの代用ね

前に、スリーというお菓子を
作ったときに使ったやつを
タオルに包んでかばんにつっこみ
地下鉄に乗ります

テロリストになれそう

おひさしぶり感ある
アントルメ
ビスキュイの高さが足りないと
作れませんよと脅かされ
丁寧に作ってみたものの
やはりメレンゲたてるのが
すこし不足する癖がなおりません

生地が薄くなると
ババロアズが足りなくなっちゃうので
形が歪むのです
さらに、今回はめずらしく
ギリギリな量のルセット

ちょっと少ないですよねー、
と文句いってみると
先生が亨ちゃんのかわりに
ごめんなさい、ですって

やけに生徒がえらそーな
お教室です

ババロアズには香り高い
ビターアーモンドエッセンスが
入ります

茶色い小瓶から
竹串をつかって
ぽたっとやるのですが
滴がちっちゃすぎて透明で
よくわからない

え?これ落ちてる?落ちてる?

正直者にしか見えないの、と先生
見えませーん、とカオリちゃん
むしろ、正直ね

イタメレつくってマスケ
苦手すぎてテンパり
先生に、落ち着いて、を連呼されます

なんとか周囲を覆ったので
もうこれでカンベンしてくださーい
と叫ぶ

持参した包丁をカンカンに熱して
表面にざくっ

それは深すぎ、と先生

なんとなく格子を作り
オーブンへ

ビスキュイとイタメレに
包まれてるとはいえ
ババロアズ焼くってどーなの

でも、表面のシャリ感が
とてもおいしい
「上品な杏仁豆腐のケーキ」
(by たまちゃん)

今月も
楽しいレッスンを
ありがとうございました