まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

atelier 結心 プレオープン

2019-01-28 21:02:33 | お菓子作り


まだ人もまばらな土曜日朝8時過ぎ
「大和なでしこ広場」の看板に向けて
スマホを構える私を訝しげに眺める若い二人連れ
本当はもっと構図とか考えたかったけど
気恥ずかしさに負けてさっさとシャッターを切る

コンビニの看板、大通りの交差点、
黄色いラーメン屋の外壁、
歩きながらバシバシと撮って
コインパーキングの表示のところで
うっかり車道を通せんぼして
ドライバーに軽く睨まれる

大きな病院の看板の次は
いよいよゆっこちゃんのお店
atelier 結心のエントランスをパシャリ
ガラスの向こうで私に気づいた
店長がにっこり手を振る

一般へ向けてのオープンに先駆けて
お世話になった人にお店を見てもらいたい

その話を聞いた時
えっ、そんなの後でもいいんじゃないの?
と返事したのは多分私だけあるまい

というのも、諸事情あって
当初予定してた工期を
大幅に超えてしまい
厨房に火が入ったのが今年に入ってからで
3週間後のオープンに向けて
超高速で様々なことをしなければならない状況を
近くにいた人はみんな知ってたから

でも、どうしてもそうしたいんです
って、ニコニコしながらも決意は固く
そんなこと言われちゃったらもう
手伝うしかないよねえ

周りの人もみんな同じ気持ちで
ゆっこちゃんの募集した
ボランティアスタッフの
枠は着々と埋まっていったんだった
本人も不眠不休の頑張りで
1月27日日曜日 無事にその日を迎えた
スタッフの私は初めて来る友達に向けて
写真付きの道案内を拡散
いや、駅からたった5分だし
わかりやすい道なんだけど
迷っちゃったなんて友達の話も聞いたのでね

午前9時、一緒にスタッフをやるミホさんと
生ケーキのセットの手伝い
ゆっこちゃんがカットしたガトーショコラは
苺とタイムを飾って
同じくゆっこちゃんがカットした
和三盆と丹波黒豆のロールケーキとセットで
箱に入れ、冷蔵庫にしまう
途中ロールケーキが足りなくなり
ありゃま、と生地を焼くゆっこちゃん

でも、と私は考える
招待したのが50人、行くよって返事来たのが20人弱
セット出来たのが36個
十分なんじゃないかしら

ゆっこちゃんに、クリーム巻かずに
生地だけならとっておけるんじゃない?って
しろーと丸出しで言ってみたら

え?冷凍してってこと?
いやあ・・・ロールケーキの生地冷凍は嫌だなあ
もともと作る予定のものだから、作りますよ
残ったら他の用途に使うから大丈夫

中のクリームもこだわりのもので
美味しい分、賞味期限も短くて
お願いだからみんな是非取りに来て、と
心の中で祈る

一通り準備が終わり
ゆっこちゃんがお店の表のガラスに
白いマジックで
pre open 2019/1/27と書き込み
ミホさんと私と一緒に
その前で記念撮影をした

一番最初に来たのは
ゆっこちゃんの素敵なロゴのデザイナー
藤江さん
昨日私が一生懸命押した
紙袋のロゴマークを見て
いいねえ、と言ってくれる
焼き菓子の陳列棚を見ながら
可愛いシールの話などしてると
次に来たのは
ゆっこちゃんのプロフィール写真の
カメラマン マッキー
わざわざお休みの日なのに
カメラとレンズ(しかも2本)を
バッグに入れてきて
商品の入った紙袋をお客様に渡すシーンを
撮影してくれた

それから大家さん、不動産屋さん、大工さん、
商工会議所の方、冷蔵庫などのメーカーの方、
ゆっこちゃんの前の職場の方々、
お隣のカフェの店主
お隣のお隣の美容院のスタッフ
ご主人の会社の社長さん
ミサリング業界からは
みなこさんご夫婦、さゆりちゃん親子
などなど

お祝いをいただく度に素で驚くゆっこちゃん
どうして?色々していただいたのはこちらなのにって
昨日冗談で「もらっちゃったりしてね」と私が言った
胡蝶蘭の立派な鉢が本当に来た時は
目が落っこちそうになって
その後お客様が帰られてから
二人で顔見合わせて笑ってしまった

私にとって初めましてのお客様がみんな
「ありがとうございます」って私にも言うのが
なんだか心地よくて
みんながみんなゆっこちゃんの家族みたいで
お互いに「うちのゆっこが本当にお世話になってます」的な
空気が満ち溢れてる楽しい空間
もちろんこっちも「ありがとうございます」って
負けずに言いますよ

ゆっこちゃんがどんなに忙しくても
これをやりたかったと言う気持ちを
しっかり受け止めてリターンしてくれる皆さんが
いてくれるからきっとatelier 結心は大丈夫
そう心から思った

そして翌日、ゆっこちゃんのお菓子を
会社でみんなと食べようと並べると
「あっ、ゆっこさんのだ」と
喜ぶ同僚ちゃんたち
よしよし、刷り込んできた甲斐があったぞ
チラシも配ってあり、グランドオープンには
行こうと思ってるんですよと言ってくれる人も

幸せな味覚の記憶ってどうしてこんなに
強いんだろうね
これからもっとたくさんの人が
この素敵なロゴのついたパッケージを見るだけで
瞬間的に笑顔になっちゃうことを
願ってやまない






ぐるぐるチョップはまっくろけ

2019-01-25 21:47:35 | 日記
K区の保育園からオファーをいただいた
えんぴつ講座。
3歳児と4歳児が合わせて17人っていうので
お手伝いに行ってきました。

9時半開始、準備が一通り終わって
お隣の部屋で歌ってる園児を待ちます。
みなさんおはよう、園の歌、節分の歌、
朝からガッツリ歌うのね。

おはようございまーす、と言いながら
わらわらとやってくるお子さんたち。
3人または4人がけのテーブル5つ。
どこに座ったらいいの、と聞く園児に
どこでもいいよっていう先生。
自主性を育てる方針ですね。
私だったらうっかり、〇〇ちゃんはここねーとか
さっさと座らせてしまいそう。

園の先生がみんなにご挨拶をさせます。
気をつけピッ、ご挨拶どーぞ、という
先生の声に続いて
「おはようございますっ」
とてもお行儀の良いお子さんたちです。

ご挨拶のあと、いよいよ講座の始まり。
近所の学研の先生が手作りのツールで
お話をしてくれます。
えんぴつ講座のポイントは
それぞれの指をえんぴつのどこに当てるのか
イラストとシールで示すところ。
そして魔法の呪文。

とてもちっちゃいシールなんだけど
園児の手に貼るとなんだかとても大きく見える。
器用にシールをはがせる子もいれば
はがした途端見失ってなぜかほっぺについてる子も。

渦巻きの書いてあるシートにぐるぐる線を書きます。
えんぴつを持った手のチョップの部分が
ちゃんとシートにくっついてないと力が入らないのです。
そんなこと?って思うけど大抵の子は何も言わずに書き始めると
チョップが宙に浮いてるの。
くっつけてぐるぐるしてると4Bのえんぴつの芯が
どんどん減ってチョップがどんどん黒くなる。
まっくろになると字が上手くなるんだよ、というと
みんなチョップを黒くすることに一生懸命になります。
時々自分で見たり、先生に見せたり、友達と比べたり。
手を汚して誉められることってあんまりないかもね。

ぐるぐるしたシートは持って帰って
お家の人に見せてね、というと
「お兄ちゃんみたいにべんきょうしたから
これでお兄ちゃんをやっつけてやる〜」って。
ぜひやっつけてください。

お別れのご挨拶をした後、園の先生が
「さあこれからクッキングですからみんな
しっかり手を洗ってくださ〜い」って。
なかなかヘヴィなカリキュラムね。

文字を書けることでやっと
ニンゲンになれるんだなあと
あらためてそんなことを思った。
問題を解くのにあたって
スピード重視だった塾に行ってた
小さい頃のムスメ、本当に悪筆で
自分の書いた文字を読み間違えて
計算ミスとか平気でやってたし
今もきちんとした字を書くってことに
あまり重要性を感じていない。
あ、流石に仕事始めてからは
そうも言ってられないだろうな。
それとも書き文字なんて使わなくて
タイプのみで事が済んでいるのかな。
えんぴつなんて持つことも
普段全然無いけど
温かな木肌を握りしめながら
削ってる時の黒い香りってなんだかいいよ。

2019年 1月のフランス菓子研究所 バトネ・フロマージュ

2019-01-12 15:26:41 | お菓子作り


ところで皆さん、ブリゼ作りはお好きですか?

今日のレッスンご一緒の皆さんは
好き、が1名、すっごく好き、が2名
そしてわたくし「好きではありません」

指の間に何かがまとわり付くのは
できれば避けて生きていきたい今日この頃
ハンバーグも手ごねはしません
するときはムスメを呼びます

ブリゼは手を使わなくても
フープロ様がやってくれますので
問題ないのです、普段は

しかしレッスンなので一応やりました
15分かけるようにと作者はおっしゃってますが
そんなにかけたらどうなっちゃうんだろうか

「飽きる。」と先生
あ、いや、人間の方じゃなくて生地が気になったんですけどね
まあ人間は間違いなく飽きますね
それでも皆さん10分は頑張りました

水分の少ない硬い生地を
めん棒で頑張ってのして
カットするのに今回は
パイカッターを使ってみました
スルスルっといきます
物差しより長い生地なので
めん棒をあてるといいですよと
言われたのだけどコツがいりますね

皆さんの1センチがそれぞれ色んな幅で
面白かったです

卵を塗ってチーズをびっしりつけて
小まめにローテしながら(やってくれたのはひろこさん ありがとうです^^)
16分ほどで焼き上がり

先生が可愛らしい箱を用意してくれました

飲める人ならワイン欲しいとか言っちゃいそうな
胡椒がいいアクセントになってるサクサクなやつ

今日のレッスンで焼いたのは仕込み済みの生地
仕込んだ生地は明日焼きます
チーズたくさん、嬉しい日々

先生、ご一緒した皆さん、
楽しいレッスンをありがとうございました。

対価

2019-01-07 07:37:51 | 日記
年末に過去の人気ドラマ一気に見るっていうのを
これって廃人だなーと思いながらやったんだけど
家事代行業の女性が雇用主からプロポーズされ
「タダで家事をさせるためですか」って怒るのを見て
ちょっと面白かった

職業を問われて字数に猶予があれば
「会社員時々主婦」って答えるわたし
妊娠後期から生まれて3年はただの主婦だったけど
どの時代をとっても「金が取れるほどのクオリティの家事」
なんてやれたことがない

ドラマの人も(まあドラマに何突っ込んでも意味ないけど)
雇用主の家事を代行してるとはいえ
食事は自分の分も作ってるし
お風呂だって使ってるし
それは職業になりうるのか?と

ちょっと話それるけど
先月わたしが友達に頼まれて作ったケーキ10台余り
プロのパティシエの友達に
「それいくらで作ってあげたの?え?そんなの安すぎるよ」
って言われて、そんな気もしたのだけど
そもそもわたしはプロじゃないのと
作ることは娯楽なので、材料費、光熱費、梱包費、運賃が
実費でいただければそれでいいやと思ってる

結婚って契約だと考えたら
条件確認しあってから交わす
というのもアリかもしれない
一年ごとに更新とかね
あと、愛情が数値化して見えたら
減った分他の何かで補填してよね
とかいうのもいいかも
夫が浮気するたびに高額アクセサリーを買わせる
っていう妻の話を聞いたことがあるな
でもお金に換算できることばかりじゃないんだよねえ
いいことも悪いことも

掃除1回やったらいくら、とかケーキ一台いくら、とかではなく
あ、綺麗にしてくれて気持ちいい、ありがとう、じゃご飯は作るね、とか
すごく美味しいいちごが手に入ったよ、材料費ちょっとかかるけどいいかな、とか
そんな緩い暮らしのほうが幸せかなあと思う

2019年始動

2019-01-07 07:09:14 | 日記
覚えてないんだけど小さい頃
テレビで戦隊ヒーローかなんかが
かっこよく変身するのに
耳にアイテムを入れてたのを見て
そこらにあったヘアピンを突っ込み
耳鼻科に担ぎ込まれたことがあるらしい

風邪引くのと中耳炎は大体セットだったし
耳の医者って怖い印象しかない
あと、耳鏡っていうの、あれが
冷たくて痛くて嫌だった

っていうのを思い出した元日

朝の10時からゆるっと起き出して
ほうれん草を茹でるとか
かまぼこ切るとか
本来なら大晦日にやっとけよってことから
だらだらとやり始め
小一時間も経ってやっと
すまし汁が出来上がりお餅が焼けるタイミングで
少し前からぼんやりと耳掻きしてた旦那様が
騒ぎ始めた
耳掻きの先についている何かが取れて
耳に嵌ってしまったと

「右?左?」
「うーん、右かなあ」
「どんなもの?」
「青いやつ」
「形は?」
「青いやつ」(だからっ)
「痛い?」
「ううん」
「聞こえにくい?」
「いや」

両方の耳の中をのぞいてみたけど
それらしきものは見えないので
多分どっかに飛んだんだろうと思い
とりあえずお雑煮食べようよ、と

それでもどうしても違和感があるというので
今度はスマホライトで中を照らしてみたら
おお、いるいる、青いやつ

耳掻きが入る隙間はないし
針金とか竹串とかでなんとかならないか
やってみたけどそもそも耳関係は怖くて
もうこれは休日急患にかかろうと電話してみた
テープの案内に続いて女性が親切に対応

休日急患はすごく時間がかかるだろうと思い
暇つぶしに本とか持って行ったほうがいいよと言いながら
車でみなとみらいの病院に運び
終わったら電話してねと帰りかけたら
道半分くらいのところで電話が
人もいなかったし、治療も30秒だったんだって
若い男性の医者がちょっと笑いながら取ってくれたんだって

おおごとにならなくて良かったけど
病院までの道すがら救急車が通ったり
わたし自身は長い休暇中だけど
お正月?なにそれ関係ないわ、っていう仕事をされてる方が
たくさんいるんだなあ、ありがたいなあと思う

うわー今日から仕事だし絶対残業だししんどいな
なんてことはだから言いません