まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

スガモへスダツムスメ

2020-07-23 12:28:51 | 日記
秋には彼と巣鴨あたりで暮らしたい、と娘
結婚は?ときくと、それはまだ先というので、同棲は応援しませんと答えたら、いったん引っ込めた

それから少しして、結婚しようとおもうと言ってきたので、いいんじゃない?と答えたらほっとしてた

そこからさらに少ししてやっと父親に報告
いいんじゃない?で、こっからどういうスケジュール?
やっぱりほっとしてた

挨拶に来たいといってる、と聞いて、うちはあとまわしでいいからそっち固めてこい、と答える父親
とにかく戸籍上父である彼のおじいさまに了承得ないと

なんといっても10月に住民票を巣鴨近辺にうつすのがムスメの優先順位
そうじゃないと4月からめちゃくちゃ遠いところに異動になってしまうかもしれないので

それからまた少したって、おじいさまはとても祝福してくれたとの情報
しかし、会いに行きたいといったら10月頃にといわれたそうで
入籍、転居、挨拶、家族顔合わせをどういう順番でやるべきか、混乱していた

このご時世なので披露パーティは持ち越し

転居まで二ヶ月くらいなもんで、これから住むところを探すんだけど、早速父親が「部屋は片付けてから行けよ」と圧をかける
残したもんは捨てる、スタジオにでも改装する、とかいっちゃって
おかげで今、部屋の床がだいぶ見えるようになってきている

わたしは、まだ3月までは関内勤めだから、忙しくてしにそうなときはここで寝ればいいとおもってるが、口にしたら怒られそうだな

わたしの実家のひとたちに話したらみんな、おめでとー、だって
ママが、あたしひ孫が見られる?とわくわくしてる

パーティ開催の暁にはケーキおねがいしたい、と娘が頼んだゆっこちゃんは、そんなのはどうでもよいけどドレス選びなら付き合ってあげるって
ケーキはミサリングのみんなが一人一台持ち寄ればいいんじゃないの?なんてことになってる

だんなさまとじぶんらのときのドレス選びの話してたら、おまえは二時間かけて5種類も着ておおはしゃぎだったといわれ、へこんだ
そんなつまらない女だったんだな

ママのところで古い写真見てたら
サボテンダーっていうゲームのキャラクターの真似をしてる幼児の娘がいて爆笑した
同じポーズで写真撮らせてくれないかな、今
嫌がらせか?

さて、よかったねーといわれても、さみしくなるねーといわれても、あまりぴんとこないわたしの心境はというと

まず、去年の爆弾発言があったので、免疫ついてる
しかし相変わらず、もっといい条件の結婚相手がいるんじゃないのか?そんなもんか?という気持ち
だけどいま現在の娘がいま現在一緒にいたいとおもってて、相手も娘を大事にしてくれてるというのに、反対するとか潰すとかする理由もない、権利もない
結婚するからにはじぶんらでしあわせな人生を構築する努力が必要、きみらががんばるかぎりはわたしは応援するよ
できれば松山にはいってほしくないけどそうなったらそうなったときだ

そして最後にひとこと

あれだけ、男は顔だって言い聞かせたよね??!!

パーフェクトケーキ

2020-07-19 10:27:12 | お菓子作り
うちの師匠がとうとうオンライン教室業界に殴り込みかけることにした。

その話を聞いて巷にある動画を様々チェックしてみたら、どいつもこいつもアレなので悲しい気持ちになった。
これ見てこの通りにできると思ってキッチンで奮闘した結果惨敗したいたいけな視聴者をどうしてくれるんだろうか。
そもそも、お菓子は動画一回見て出来るってことじゃないと思う。正しいやり方を知って、何回も繰り返さないと。
しかも繰り返したところで間違えてたら意味ないので、そばで見てて「違うよ」って言ってくれる人がいないと。

というところを踏まえて、うちの師匠の戦略。ターゲットは小学生〜高校生くらいの子どもで、構成はいつもやってる教室のように、材料確認〜先生のデモ〜生徒の実習。
掲載はUdemyというサイトで、ここのいいところは広告宣伝をしてくれるところだそう。最初はプロに頼んで制作し、その後は自力で作って載せていく。

頼んだ映像作家さんは先生のお知り合いで、わたしはその方の奥様と「梅干し友達」。とても可愛いお子さんがいて、一時期ここの教室の生徒さんだった。当時アシスタント先生をやってたのが娘で、レッスン終わって帰宅したところを捕まえて「今日のゆーさんどうだった?」と聞くのが楽しみだった。「ザ・男の子だったよ。やっちゃダメってことはかたっぱしからやる。」素敵。

って話それたけどとにかくまずは絵を録って、その後アテレコするそうで、収録の日は手伝いに行った。集まったのは生徒役の子たち7人と、みなこさんと私。映像チームは3人で、スタジオのあちこちに太い三脚を立ててカメラや照明をセット。作るのは5種類、パートシュクレ、ジェノワーズ、パウンド、ガトーショコラ、シューアラクレーム。1種に1時間、バッファ30分で、9時から18時までの予定。

スタッフはみんな上着は白で統一しようというので、前日いつもお世話になってるユニクロで物色。襟付き七分袖のさらっとしたやつを2000円くらいで購入。そしたら先生とお揃いだったのでちょっとおかしい。先生のオレンジのカツラギ生地のエプロンがかっこいい。ナーバスになってる先生が「ピアスつけてたほうがいいかな、外したほうがいいかな」と高校生ちゃんに聞いてる。「つけたほうがいいです。」ズバッ。最近は迷うことがあると彼女らに投げかけてみるのが常の先生。「ジェノワーズとスポンジケーキだったらどっちの言い方がいいかな。」「デコ缶って言葉通じる?」ターゲット層が味方についてることの頼もしさったらない。

「こんにちは、松本美佐です。」イントロ部分は音と絵を同時に収録。子どもたちはサロンからガラス越しに師匠を見守る。うんうん、よしよし、とうなづきながら見てる子ども。参観日のお母さんみたい。

いつもレッスンをやってる作業台のスペースと、オーブン周りは撮影に使うので、計量はいつもキッズが試食に使ってる入り口すぐのテーブル。脇にサイドワゴンを置いても、油断するとものが溢れる。狭いからと思って最初はみなこさんと私だけがいたんだけど、せっかく来てる子どもたちにも手伝ってもらおうと徐々に呼ぶうちに結局全員がその場に集結。とにかく誰かや何かにぶつからずに動くのが大変すぎる。撮影のために材料を入れる素敵なガラスボウルを先生が買ってきたのだけど、数がギリギリで使い回すのに常に気が気じゃない感じ。自腹でもいいからもっと用意したかった。この冷や汗の出るような緊張感、6年前のレシピ本の撮影以来。

最初はカメラの調整などもあったので、パートシュクレが終わった時点で2時間経過してた。今晩帰れるのかな、と不安になる。型で抜いてオーブンに入れるところを録るはずが、私がいつもの調子で入れてしまって、後でもう一度そこだけ録り直すことに。高級シルパットも一枚だけなので、焼けたら外して洗ってクッキー抜いて並べて。心臓に悪い。
でもそんなふうにキリキリしてるのは大人だけで、子どもたちはみんな元気で楽しそう。今日が楽しみでしかたなかったんだって。お昼に先生が崎陽軒の焼売弁当を買ってくれて、みんな交代で食べた。一緒に食べた子たちに、最初にレッスンで作ったのは何?って聞いたら「お弁当」「焼売」「味噌づくり」。お菓子ちゃうやん。なんかあったら手伝おうと来てくれてたみさよさんが、「生徒役の子がみんなできる子だとリアリティないから、できない子も入れとこうってことで呼ばれたんだと思う、うちの子」っていうから、先生にそんな余裕微塵もないですよ、と笑った。実際、さゆりちゃんてばジェノワーズ担当だったんだけど、もう完璧に美しく作ってて、後で聞いたら「ジェノワーズ初めて作って楽しかった。」だって。怖いわまじで。そういうところが大人との違いだ。だって私だったら担当振られた時点で「えっ、あっ、それ作ったことないんですけど大丈夫ですか?」って言っちゃうもん。
そして一緒に食べた映像チームのお姉さんは、「お菓子作りって全然萌えない。」んですって。撮影してても、こんな面倒くさいことやるなんてすごいなー、と思ったと。そう、世の中お菓子星人ばっかりじゃないんだ。普段はこのサイズの撮影はスタッフ2名なんだけど今日は駆り出されて午前だけのお手伝いとか。土曜日も仕事が入ることはよくあるそうで、忙しそうだなあと思った。ありがとうございます。
「次、出番だよ。」と妹を呼びにくるまるちゃん。「まだ食べ終わってないから、替わってくれてもいいよ。あたしシュークリームやりたいし。絞り袋に入れるところが大好き。」とみるちゃん。「あんたシュークリーム作りたいからってゆっくり食べてるんじゃないでしょうね?」「違うよ、ほらいつもよりこんなに早く食べてるよ」「いつもどんなんか知らないし。あ、じゃあ次もあたしがやってその次もやろうかな。」「えーーーやだーーー。」結局食べかけを包み直してスタジオ入り。後でゆっくり召し上がれ。

カメラ位置の関係で、いつもは対面で見てる先生のデモを横並びで見てる子ども。いざ自分の番となると、粛々と作っていく。いつも通り、レシピを見るでもなく、何なら他のことに忙しい先生が貼り付いてなくても、あ、でもいつも別に貼り付いてはいないけど、さっき見た通りに作る。なんでしょうかこの安定感。多分、動画を見る人たちはこの子どもらの手元の美しさに驚くだろう。きちんと整理整頓された作業台や無駄のない動き。これがミサリングクオリティ。今日の子たちはこう言っちゃなんだけど精鋭メンバー、小さな頃から仕込まれてる生え抜きの子たち。彼女らがいるから、キッズレッスンで何が起きようとも平常心でいられる。大丈夫、この子たちも数年後にはああなるからってね。

最後のシューアラクレームが終了して時間は18時、予定を30分ほど押しての着地。試食の様子も撮るとのことでお茶を淹れる子どもたち。紅茶が濃すぎたと言っては笑い、ホットとアイスの数が分からなくなったと言っては笑う。試食の時は「お菓子習ってるっていうと、バレンタインの時にすごい期待されちゃうよね。何作った?」なんて話をしてた。うちの娘もシフォン4台焼いてカットして包んで大きな箱2つに入れて登校してたなあ。ラッピング手伝わされるの嫌いじゃなかったよ。そしてあっという間にあらかた食べ尽くされるお菓子の山。残りはジャンケン持ち帰り。「今年は周年祭やらなかったけど、今日は良かったねえ。」とニコニコしてるみなこさん。やっぱりこのスタジオには子どもが集まっておいしいもの作ったり食べたりしてるのが一番似合う。だからオンライン教室もいいけど、横浜まで来られる距離に住んでいるんなら、リアルで通うほうが断然いい。

後日先生が「フィルター」の話をしてた。例えば今の状況だと、ちょっと具合悪かったらお休みするというような常識を全ての人が持ってるとは限らないけど、うちに来てくれる人にはそういう心配がない。一番大きなふるいは価格設定だと思うけど(文明のマスターも同様なことを言ってた)、場の持っている磁力というか、先生の引き寄せというか、だから安心して対面での教室指導が出来ている。4、5月はお休みした人もいたけど理由はスタジオに来るのに電車に乗るのが不安だからというものだった。衛生管理も、別にいつも通りで何か特別なことを追加する必要なし。そもそも食べ物作るところだもんね。それにこれだけあれこれ規制だらけで先行きも不安ななか、月に一回とはいえずっといつもとおんなじ場所があることのありがたさったらない。お菓子教室まで取り上げられたら気が狂うわ。

ということで動画の編集第一稿が上がってくるのは来月半ば、アップは9月かな。まだまだ大変だと思うけど、先生がんばれ。

7月すでに半分終わりそうって誰か言ってよ

2020-07-14 19:01:27 | 日記
2月以来の対面研修がいろいろあって流れてしまい、管轄内での小学校の休校は今日で3つ目となった。駅ビルのカフェでも感染者が発生したとか、足音がひたひたどころかバタバタ聞こえてくる。会社からは、「小学校が休校になったら、その学区内にある教室は遠隔学習とする。学区外の教室に該当小学校から生徒が来ている場合、その生徒のみ遠隔学習とする。」という通達が来た。休校期間は学校に寄ってまちまちで、消毒が終わったら3日後からは再開するところもあれば、一週間まるっと休みにするところもある。地域性や校長の考え方や感染状況にもよるんだろう。先生からは「会員さんのお兄ちゃんが熱が出たので妹も今日は学校休んでる。明日熱が下がれば学校に行くらしいけど、うちはどうしたらいいの?」なんていう低レベルの電話がかかってくる。今後さらにいろいろな質問が押し寄せてくるだろう。考え方の軸さえ理解してればいい話なのに。
そして前回の日記に「来ない」と書いていたマスクは無事に届き、給付金も振り込まれた。お金の補助は地域によって様々で、同僚の息子さんの通う大学のある厚木市では、学生に5万円の支給があると言うし、新宿区に至っては、感染者に10万円が支払われるのだそうだ。ここ数日で東京の感染者数が激増してるのはそのせいらしい。給付金は世帯主の口座に家族分が振り込まれ、我が家は当たり前のように各人に現金分配したが、同僚さんたちは分配せずに家計費に回すと言っていた。暴動が起きないのかな。
そして会社の夏のイベントは特別コースを申し込んだ人にもれなく科学キットをプレゼントで、中身は「おばけえび」。アルテミアとかシーモンキーとかブラインシュリンプとかいろんな呼び名がある。卵のまま乾燥で保存され、水を得た時に孵化するという不思議なやつ。早速事務局でも飼育してみようと、添付の「海水のもと」を500mlの水に溶かして小さなガラスジャーに入れ、卵をほんの少し振り入れた。2日くらいで孵化すると書いてあったが翌日夥しい赤ちゃんが泳ぎ回っていた。孵化したら餌をあげるように書いてあったので、藻を砕いたみたいな添付の餌をちょっぴり入れた。みんな水面にすごい勢いで上がってくるので、おお、食べてる食べてる、と喜んでいたが、翌日水の色は白濁し、泳ぎ回る個体はなく、よく見るとジャーの底にオリのように白いのが沈んでいた。水面に上がってきてたのは、どうやら酸欠のせいだったらしい。想像以上に落ち込んだ。これ、子供達大丈夫かな。そのまま下水などに流さないようにと書いてあったので、同僚さんが持ち帰ってお庭の土に撒いてお祈りしてくれた。悔しかったのでネットでいろいろ調べてみたら、「水は多い方が水質が安定する」「餌はほとんどいらない、7日に一度くらいちょっとだけ、水で溶いてからあげる」「バクテリアを育てるために市販の溶液を使うといい(しかし高いので却下)」「エアレーションは水面が広ければ勝手に大気圧で酸素が溶け込むから不要、むしろ水流で死ぬ」「一番長生きするのは屋外ほったらかし」などの情報が。なので今度は水を4リットル用意し、海水の濃度にするために160グラムの粗塩を入れて混ぜ、前回よりもっと少なく卵を投入。翌日孵化したが今度は餌はやらず。今日までで6日、少しずつ大きくなってる気がする。そもそも、孵化までは簡単だけど育てるのが難しいらしい。うまくいけば20日で1センチまでに育つ。現在2ミリくらいかな。なぜか水槽の底の隅に密集してる。google photoで写真記録をつけている。なお、ネットに情報をあげてる人たちは子供の夏休みの研究のほか、高級熱帯魚の稚魚の生き餌として孵化させているらしい。水槽が寂しいから金魚藻でも入れようかと思ったら、海水だとダメらしい。仕方ないからワカメにするか。
新型肺炎のウイルスは寒冷を好むのかと思いきや、ちゃんとこの時期にも拡散している。第2波は冬なのかなと思っていたけれど甘い。夥しい数の予防薬、処方薬、ワクチンなどが実験段階にあるけれどまだこれというものは出来ていない。世の中に出回るのは早くて来年早々だと言われている。残酷だと思うのは、蚕の中のある種類にはウイルスの着床をブロックする成分があって、それを活用するためにサナギをムシャムシャ食べるっていう構想。それはどうにかして回避できないものだろうか。
様々なタイプのマスクはやっとドラッグストアの店頭で選んで買えるようになった。価格はまだ高騰前に比べると高い気がするけれど、適当な作りの不織布マスク50枚入りを3000円で買わずに済むようになって安心した。トイレットペーパーも、ドキドキしないで使えるようになった。ハンドソープはまだ時々品切れているけれど、消毒液は大抵何かしらは買える。キッチンアルコールスプレーも無事にストックが手に入った。ずっと探してる無水エタノールはまだ見つからない。
週末に3ヶ月ぶりくらいに白楽の和菓子屋に行ったら、氷がもう始まっていた。宇治抹茶金時を食べながらお店の状況を聞いてみたら、4月に神奈川新聞の取材を受けた直後、お客が一時的に物凄く増えて、去年の売り上げを凌駕したのだそう。いわく、新聞を取ってる高齢者層に、こんなところに和菓子屋があるなんて今まで知らなかったという人がたくさんいたのだとか。飲食はこの騒ぎで大打撃っていうのがスタンダードなのに、こんな異端児もいるんだな。
そして家に篭るってことはギター弾き放題ってことで、先月は無事にタカさんりっちゃんとリモートセッションを録り、たった今練習してるのは、くるりの「ばらの花」とLISAの「紅蓮花」、ベッドミドラーの「the rose」相変わらずの雑食っぷり。そろそろリアルなアコギクラブもやりたいな。
明日は夏休みその1。久しぶりに江戸へ参る。感染だけはしないって心に決めて頑張る。