近所の河原で焚き火する仲間が増えた。
食いしん坊友達F氏と私の旦那様。
旦那様とは8月に誕生日プレゼントの交換をするんだけど
今年彼の指名は「アウトドアチェア」、私は「マルチツール」だった。
念願の小さな焚き火台も手に入れ、玄関脇に転がっている剪定後の木の切れ端を携えて、勇んで河原へ。
お盆の酷暑をどうにか耐えるべく、クーラーボックスに氷と水を満載に。
焚き火先輩のK氏が麻縄とファイヤースターターを貸してくれた。
さらにフェザースティックの作り方も教えてくれる。
細めの薪の先端を根元を残して薄く削り羽のようにして火付きを良くする。
麻縄は繊維を解いてふわっと丸め、周りに牛乳パックのちぎったのを置く。
火打ち石の棒をナイフの背中で勢いよく擦ると火花が出る。
うまく麻縄に引火すれば牛乳パックやフェザースティックに火が移って育っていく。
「一番やりがちなのは擦ることに集中して焚き火台にナイフが当たってガシャンと壊すこと。
だから棒の方を引くイメージで。」
先生の言う通りにしたら10発目くらいで引火した。初めての付け火。感動。
旦那様が100均の魚取り網を改造した火吹き棒が大活躍。
焦らずにゆっくりと火を育て、数本の薪がしっかり燃えたところで
F氏の新調したメスティン に米と水を入れて五徳に乗せる。
前回A氏がアルストで炊いてくれた時はあっという間な気がしたが
薪の熱量を安定させるのはとても難しく、かなり時間がかかった。
ようやく炊けたが蓋を開けてみるとムラがある。やっぱりメスティン炊飯はアルストかな。
K氏が野毛の美味しい鶏肉屋で仕入れてきてくれた焼き鳥を焼いて
濃いめのたれをかけ、それを炊けたご飯に乗せて食べる。
私はこの時のために温泉卵の作り方を習得した。
みんなに配っていざ自分で器に割り入れようとしたらまんまと地面に落とした。
砂がちょっと入っちゃったけど構わず食べる。甘辛のたれ、ふっくら鶏肉、ちょっと硬めのご飯にとろり卵。最強。
A氏はスペシャルに美味しいプリプリのかに焼売をメスティンで蒸しあげてくれた。あと、ホーメルのポークビーンズ。
みんな美味しいものを良く知ってる。普通に食べたって美味しいのにここは河原、目の前に自作の焚き火。
旦那様は研究中のレンメルコーヒーにトライ。ケトルにお湯を沸かしてそこへコーヒーの粉をざらざら入れ、粉が沈むのを待つ。
コーヒー豆はK氏が生豆を焚き火で焙煎。焦げずに中まで火を通すと言うのはなかなか難しい。途中いろいろあり、旦那様の買ってきた豆と
半分くらいずつミックスして使った。
レンメルコーヒーはラップランドのサーミ族の伝統的な作り方なのだそう。焚き火マスターの寒川一さんが教わった時、「粉は何g入れるのか」「入れてから何分待つのか」と言う質問に彼らは答えてくれなかったんだって。そんなのは自分で決めるんだって。
目安としては「お湯がぐらぐら沸いたらいったん火から下ろして、蓋を開けて、コーヒーの粉をこんもり入れる。量はその上をネズミが歩いても足が濡れないくらい。もう一度火にかけて吹きこぼれそうになったらおろして蓋をする。しばらくして蓋を開けてみてぶくぶく泡が浮かんできたらもう少し。粉を沈殿させるためにケトルを振る、または冷たい水を少し入れる人もいる。ケトルの口にカップを近づけてそおっと注ぐ。」
北欧の冬は日が短い。だから夏の日の長いのを徹底的に楽しむ。寝ている場合ではない。コーヒーを飲んで眠気を覚まし、アクティブに行こう。INTE SOVA BARA KAFFE.
少しぬるめのトロッとしたコーヒー。フィルターで油や雑味を濾し取っていないので豆の味全てがそこに溶けてる。
締めのおやつはF氏の作ってくれた白玉団子、黒蜜ときなこをたっぷりかける。白玉は白とピンクの2色で、ピンクの方には赤紫蘇のジュースを混ぜてあるんだって。かじるとほんのり紫蘇のいい香りがしてとっても美味しい。F氏は結婚してから料理の腕がメキメキ上がった。体に優しいおやつは奥さんへの思いやり。なんて素敵なんでしょう。来年は紫蘇ジュースを仕込んで、白玉を作ろう。
焚き火の前の日、たまたま海へ行ったので流木を拾おうと思ったんだけど由比ヶ浜は自粛なんか気にしない水着のヤンキーみたいのがいっぱいで、木なんか落ちてなかった。場所を変えて今度探してみよう。家の近くの公園でもいいな。太い木をのこぎりでゴリゴリ切って燃やしたい。
日が落ちてきたので旦那様が新調したアルスト数種類を試す。青い炎が美しく渦を巻くのをみんなで眺める。大人ってすごいな。好きなもの買えるし、火遊びも刃遊びもできる。川に吹く風が心地良い。橋の下をこうもりが飛んでいる。今日もいろいろ燃やしたので気分がすっきりした。汗もかいたしね。何より、良い友達と過ごせるのがいい。美味しいものはおまけ。おまけにしてはかなりビッグだけど。
食いしん坊友達F氏と私の旦那様。
旦那様とは8月に誕生日プレゼントの交換をするんだけど
今年彼の指名は「アウトドアチェア」、私は「マルチツール」だった。
念願の小さな焚き火台も手に入れ、玄関脇に転がっている剪定後の木の切れ端を携えて、勇んで河原へ。
お盆の酷暑をどうにか耐えるべく、クーラーボックスに氷と水を満載に。
焚き火先輩のK氏が麻縄とファイヤースターターを貸してくれた。
さらにフェザースティックの作り方も教えてくれる。
細めの薪の先端を根元を残して薄く削り羽のようにして火付きを良くする。
麻縄は繊維を解いてふわっと丸め、周りに牛乳パックのちぎったのを置く。
火打ち石の棒をナイフの背中で勢いよく擦ると火花が出る。
うまく麻縄に引火すれば牛乳パックやフェザースティックに火が移って育っていく。
「一番やりがちなのは擦ることに集中して焚き火台にナイフが当たってガシャンと壊すこと。
だから棒の方を引くイメージで。」
先生の言う通りにしたら10発目くらいで引火した。初めての付け火。感動。
旦那様が100均の魚取り網を改造した火吹き棒が大活躍。
焦らずにゆっくりと火を育て、数本の薪がしっかり燃えたところで
F氏の新調したメスティン に米と水を入れて五徳に乗せる。
前回A氏がアルストで炊いてくれた時はあっという間な気がしたが
薪の熱量を安定させるのはとても難しく、かなり時間がかかった。
ようやく炊けたが蓋を開けてみるとムラがある。やっぱりメスティン炊飯はアルストかな。
K氏が野毛の美味しい鶏肉屋で仕入れてきてくれた焼き鳥を焼いて
濃いめのたれをかけ、それを炊けたご飯に乗せて食べる。
私はこの時のために温泉卵の作り方を習得した。
みんなに配っていざ自分で器に割り入れようとしたらまんまと地面に落とした。
砂がちょっと入っちゃったけど構わず食べる。甘辛のたれ、ふっくら鶏肉、ちょっと硬めのご飯にとろり卵。最強。
A氏はスペシャルに美味しいプリプリのかに焼売をメスティンで蒸しあげてくれた。あと、ホーメルのポークビーンズ。
みんな美味しいものを良く知ってる。普通に食べたって美味しいのにここは河原、目の前に自作の焚き火。
旦那様は研究中のレンメルコーヒーにトライ。ケトルにお湯を沸かしてそこへコーヒーの粉をざらざら入れ、粉が沈むのを待つ。
コーヒー豆はK氏が生豆を焚き火で焙煎。焦げずに中まで火を通すと言うのはなかなか難しい。途中いろいろあり、旦那様の買ってきた豆と
半分くらいずつミックスして使った。
レンメルコーヒーはラップランドのサーミ族の伝統的な作り方なのだそう。焚き火マスターの寒川一さんが教わった時、「粉は何g入れるのか」「入れてから何分待つのか」と言う質問に彼らは答えてくれなかったんだって。そんなのは自分で決めるんだって。
目安としては「お湯がぐらぐら沸いたらいったん火から下ろして、蓋を開けて、コーヒーの粉をこんもり入れる。量はその上をネズミが歩いても足が濡れないくらい。もう一度火にかけて吹きこぼれそうになったらおろして蓋をする。しばらくして蓋を開けてみてぶくぶく泡が浮かんできたらもう少し。粉を沈殿させるためにケトルを振る、または冷たい水を少し入れる人もいる。ケトルの口にカップを近づけてそおっと注ぐ。」
北欧の冬は日が短い。だから夏の日の長いのを徹底的に楽しむ。寝ている場合ではない。コーヒーを飲んで眠気を覚まし、アクティブに行こう。INTE SOVA BARA KAFFE.
少しぬるめのトロッとしたコーヒー。フィルターで油や雑味を濾し取っていないので豆の味全てがそこに溶けてる。
締めのおやつはF氏の作ってくれた白玉団子、黒蜜ときなこをたっぷりかける。白玉は白とピンクの2色で、ピンクの方には赤紫蘇のジュースを混ぜてあるんだって。かじるとほんのり紫蘇のいい香りがしてとっても美味しい。F氏は結婚してから料理の腕がメキメキ上がった。体に優しいおやつは奥さんへの思いやり。なんて素敵なんでしょう。来年は紫蘇ジュースを仕込んで、白玉を作ろう。
焚き火の前の日、たまたま海へ行ったので流木を拾おうと思ったんだけど由比ヶ浜は自粛なんか気にしない水着のヤンキーみたいのがいっぱいで、木なんか落ちてなかった。場所を変えて今度探してみよう。家の近くの公園でもいいな。太い木をのこぎりでゴリゴリ切って燃やしたい。
日が落ちてきたので旦那様が新調したアルスト数種類を試す。青い炎が美しく渦を巻くのをみんなで眺める。大人ってすごいな。好きなもの買えるし、火遊びも刃遊びもできる。川に吹く風が心地良い。橋の下をこうもりが飛んでいる。今日もいろいろ燃やしたので気分がすっきりした。汗もかいたしね。何より、良い友達と過ごせるのがいい。美味しいものはおまけ。おまけにしてはかなりビッグだけど。