まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

撮影散歩 新緑の山手

2014-04-27 21:08:40 | 日記


マッキー師匠の撮影散歩に参加。
よいお天気。


山手あたりは花も緑も人も満載。
カメラぶらさげて歩く謎の集団は
「社員旅行かな?」などと
ささやかれていたとかいないとか。



つつじは盛り。
黄バラは眩しく開き
淡いピンクのバラは咲きそめ
赤バラは蕾がまだ固い。




ガス燈、口から水を噴き出すライオン、
暖炉の灰掻き。
異国の楽器の奏でる異国の旋律。




アンちゃん、おもちゃのクルマをかっとばす。






年月を経たものは、新しい光をも
懐柔する。


いつも撮影散歩から帰ると
撮った写真の枚数がほんの少しなことに
驚く。

お友だちと喋るのに夢中になるから
いけないんだけど。。。

上達への道は、遠い。




第四金曜は珈琲文明ライブの日

2014-04-25 22:26:25 | 日記


ひとの才能が羨ましいことは
たくさんあるけれど
「歌が作れる」っていうの、
羨ましいリストのかなり上位に君臨する。

それもわざわざ
(言われてもないのに)
制限時間二時間かつ
いままで使ったことのない「あいしてる」使用かつ
キャッチーでポップで売れそうなやつ
だなんて
みずからにかせをかませて
作っちゃうだなんて。

そんな、われらがマスター
赤澤さんのライブ。

セットリストは

you raise me up
(なんか、ブルース)
つつじ
似合わなすぎて愛おしい
コーヒーブギ
same old blues
さよならカラー
たんぽぽ
悪くない

似合わなすぎて・・・は、
某からくりテレビの企画にあわせて
つくった奥さまへのラブソング。

奥さまのことを存じ上げてる私には
華奢で穏やかで可愛らしい様子で
慣れない「男の子」を一生懸命
育てている感じがありありと浮かび
そんな奥さまに超絶直球で
愛してる!と叫ぶマスターは
とても潔く、眩しい。

企画は残念ながら流れたそうで
あぁこれ全国ネットオンエアで
見たかったなあ、と思う。

今夜は、素敵なゲストをお呼びする
はずだったのだそうで
それが叶わなかったため
マスターはいつもの二割増しの
情熱とボリュームで挑んだとか。

でも、(たまにしかいけないけど)
ライブを楽しみにしてる
イチお客としては
この夜は100パーセント
赤澤ワールドであることが
価値なので

ただひたすらに
なんか得しちゃった
増税の三倍分くらい!
な、ライブだった。

あ。思い出した。
一曲だけ、作ったことある、わたし。
小学校の創立○○年記念の曲。
五年生だったな。
旋律思い出せないけど、いちおうコンペだった。
なのできっとよい曲だったんだろう。たぶん。(笑)


イカに抱かれて眠るひと イメージの力展

2014-04-13 20:36:47 | 日記


いろんなひとに
ムスメの進学先を伝えると
聞かれることは

そこって、何を勉強するところ?

聞かれるたびに

芸術でも文化でも歴史でも
遠い国の政治や風土でも
なんでも好きなことを
勉強できるところ

と、こたえてるものの
本当のところ、わたしにも
よくわからない

ただ、入学式のあとの
教授の説明会
というかたんなる愚痴?
を聞く限り
その気になれば
とことんおもしろいことが
できそうなかんじ

やっと履修科目も
決まりつつあるムスメ
さっそく課題を
もらってきたので
美術館のはしごに
つきあってきた

ひとつは、アンディウォーホル
永遠の15分

もうひとつが
イメージの力展

わたしがいちばん
衝撃を受けたのは
後者の後半にあった
ガーナの棺たち

最初に、展示プースに
足を踏み入れたとき
こどもが小さい頃に行った
羽田空港かどこかの屋上で
コイン入れるとがたんがたん動く
乗り物がならんでたのを
思い出した

カラフルでポップな色合いの
車、飛行機、ライオン、ビール瓶
そこに混じって、紫をおびたイカ

かの国のガ族というひとたちは
ひとが亡くなったとき
一月の長きにわたり
体から解放された魂を祝う
風習があるのだそう

そこへ、最近になって
故人が好きだったものを
かたどった棺を
オーダーメイドで提供する
職人があらわれて

お祝いはますます
華やかになった

ムスメが
これ、入れたあと、どーするの?
というので
調べたら
このまま、埋葬とのこと

クルマだいすき、とか
ビールあいしてる、とかは
いそうだよね、とおもうけど

イカ、、、

いや決して、ばかにしてないし
蕗谷さんのあおり烏賊のおいしいのは
感動レベルだった、けど、


イカの棺、、、

でも

たいせつなひとと
お別れする悲しさや
さびしさを紛らわせるのに
じつはとても役立つのかも
しれない

なんで、さいごのチョイスが
イカやねんっ

って
笑ってお見送りできるかも

わたしだったら
大好きなシャルロットポワールの
なかで眠りたい
つぎのいのちでも
おいしいお菓子に出会えたら
いいなとおもうから
(笑)

そして
さいごまで食い意地かいっ
って
笑って見送られたらいいな







鳥来る月のお祝い

2014-04-07 21:30:24 | 食録


お菓子の先生が
娘の進学お祝い会を
開いてくれました。

小学四年生のときに
はじめてマロンケーキを
習ってから
9年経ちました。
その時からいっしょだった
おないどしの友達と
一年、二年先輩の
お姉さんたちも
一緒にごはんを食べました。

作ってくれたのは
あの、蕗谷さん。
稲村ヶ崎にある
蕗谷さんのお店
「虹」にて。
なんと、貸し切りです。



蕗谷さんのおじいさまは
絵描きさんでした。
この、可憐な女の人の絵が
おじいさまの絵です。
お店の名前も、おじいさまのお名前から
ひともじ取っているそうです。


テーブルのうえに
とてもきれいなお品書き。
鳥来月献立、とあります。
なんて読むのかしら、と
つぶやいてみたら
娘の友達がささっと検索して
教えてくれました。
さすが、女子大生(笑)

とりくつき、と読むそうです。
四月の、陰暦でのなまえ。
おなじ月でも、たくさんの
呼び方があるのだとか。



お料理が運ばれてきました。
まながつお、ふわふわの焼き物。
山菜にはお酢をつかったジュレが。

お皿には青の染め付けで
小鳥が描かれています。
これは蕗谷さんのご親戚の手によるもの。

大きな家族のみなさんに
手厚くもてなしていただいている
心地よさです。



平目、めじ鮪、あおり烏賊のおつくり。
おしょうゆのほかに、
煎り酒という調味料が。
お酒に梅酢、お米、出汁を加えて
炊いたのだそう。
平目をつけていただくと
口当たりはさらり、
噛みしめると甘味とうま味。
しあわせな味。



蕗谷さんが平目をまるっと
さばくのを
興味しんしんで覗く
お嬢さんたち。
こんなことを許してくれる
日本料理のお店なんて
あるでしょうか。



お品書きにはなかった
このかわいいお魚は
諸子(もろこ)。
那珂川産ですって。
ほろほろとおいしい。




出汁茶漬けの薬味の
山葵の茎の醤油漬けが
香りも歯触りもよく
おいしかったです。

蕗谷さんはときおり
厨房からでてきて
「いかがですか、
だいじょうぶですか」
とおっしゃいます。

これだけ素晴らしい
腕をもっていらっしゃるのに。。。




甘味は
もちっとした薄焼き生地に
つぶあんとバニラアイス。
桜の葉と、桜の花漬けが
添えてあります。

お干菓子もいただきました。

学校も住んでいるところも
全然違うけれど
小さな頃から一緒に
月に一回
お菓子を作りながら
笑いあったり
じゃれあったり
愚痴りあったり
(笑)

お菓子教室の周年祭では
スクールカフェを
協力しあって企画運営したり

いつのまにか
それぞれ
やりたいこと
なりたい自分
みつけて
あるいは
みつけようと
もがいて

かわゆいお嬢さんたちは
頼もしく眩しい
お姉さんたちに
なっていました。

蕗谷さんのお料理には
そんな彼女たちへの
あたたかく応援する
きもちが溢れていました。

あらためて
娘がたくさんの
素晴らしい大人と
憧れの先輩と
心許せる友達に
囲まれていることが
しみじみ嬉しいいちにちでした。

帰り道、海を見下ろす坂道で
小鳥が春をうたっていました。



4月のお菓子レッスン☆フレージィエ

2014-04-06 08:39:35 | お菓子作り


先月のレッスンを
休んでしまったわたしに
おなじコースの仲間が
「4月5月のメニューすごいよ!」
と教えてくれていたので
わくわくしながら
この日を迎える
はずが


われらが松本先生は
またもや
ご自身のブログで
「大変だからね、
覚悟してくるように!」

生徒を脅迫するので


スタジオまでの
長いのぼり坂を
緊張しつつ歩く


到着し、キッチンに入ると
見渡す限りの
物が乗るところすべてに
材料と器具が置いてある
なんという威圧感
負けん気がわいてくる


気合い入りすぎて
ビスキュイのメレンゲ立てすぎ
焼いたら高さ不足。。


久しぶりに銅ボウルで炊く
パティシエール
ゆっくり混ぜても焦げないってえらい


つぎに
そこに混ぜるための
大量のバターを
やわらかくする

木べらは重く
気温もまだ低く
回す腕がだるい


なんて言ってる暇なく
次はパータポンプを炊く
ごく弱火でとろんとするまで
10分以上ホイッパーで混ぜる
腕そろそろ悲鳴をあげる


パティシエールにバター混ぜこみ
そこにパータポンプ混ぜこみ
腕はふらふらしてきた


なにか難しいテクが
いるわけではないけれど
根気と腕力がポイントになるお菓子

ふと、お友だちが
山登りするようになって
お菓子作りの腕があがった、
といってるのを
思いだし

やはり
上達にはスクワットからか?



重厚なビスキュイ
たっぷりのポンシュ
こくのあるクレーム
リキュールでマリネした
苺の芳醇な風味

手をかければ
こんなにおいしい
お菓子が食べられる
しあわせ


ところで
スタジオまでの坂道は
カロリー消費と
体力増強に
役立っているって噂

ほんと?