まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

教室撮影2020 秋 その2 30days blog♪day 7

2020-10-15 22:12:12 | 日記

ニトリルの手袋100枚が10日で無くなるんですよ。
担当営業が嘆く。先生ひとりとアシスタント4人、1日に10本の手が使うんだという。

経費削減にぴりぴりしてる事務チームとしてはまったくいただけない。

某直営教室では先生が感染予防に徹底的に拘っており、子どもたちの使う消毒剤はジェル状だとぼたぼた落ちて床を汚すので揮発性の高いアルコール性スプレーを購入してほしいとか、ソーシャルディスタンスを取るために別の部屋を借りてほしいとか、窓を全開で学習していると蚊が入るので殺虫剤を置いてほしいとか、その他細々した「お金が要る」ことを求められる。
 
手袋もそのひとつで、もっと安いポリエチレンのでは手にフィットしないので使いにくいからニトリル指定、なんならサイズもS指定。
通常期であればいつもの通販で一枚10円くらいで購入できるがこのご時世なので欠品が続いており、近所のドラッグストアでもめったにお目にかからず、ネット販売標準価格は一枚20円もする。
せめて洗って2度くらい使ってくれないかなあと言うと、多分事務局でやってって言われますよ、と返される。
だいたい、手袋してたって感染防止にならないのでは?新型コロナウイルスは手の皮膚から感染はしないし、手袋していようがしていまいがウイルスは表面につくので、それを口に運ばないように結局はこまめに手を洗う以外ないと思う。一人の生徒の教材触ったら、次の生徒の教材触る前に消毒してるのなら意味あるかも知れないけど、もちろんそんな現実的でないことはしていない。だからなんというか、気休めの一枚20円。一日200円。
 

そんな教室から写真撮影の依頼が来たので、撮りに行くついでにちょっと話聞いてこようかなあなんて思いながら出かけた。
60名近くいる会員を一枠10人で区切り、部屋を2つ使って指導している。先生はマスクの上からフェイスガードを被り、件の手袋をしている。
子どもたちがなるべく動かないように、仕上げた教材を提出しに先生の机まで来たら、その足で採点済の教材をもらって戻る。
質問の待ち行列はやめて、先生が順番に呼ぶまで自席で待機。
仲良しがくっついて喋ろうとすると「離れて」とすぐさま指導。
 
通常の指導に加えてこれだけ神経を使っていたらどんなにくたびれることだろう。
部屋の移動時には解答集や採点に使う文具などを入れた重たいボックスをよっこらせと運ぶ。
いい加減に教材を仕上げる小学生男子を厳しい言葉で叱り、一生懸命ひらがなを学ぶ外国ルーツの幼児を励ます。
合間に、幼児が気になってつい過干渉になる年配のアシスタント先生に注意する。息つく暇もない。

指導の手元を撮っていたら、手袋の内側にびっしょり汗をかいているのが見えた。とてもじゃないけど、この仕事が終わった後いちいち洗ってとは言えない。あんまり意味がないですよ、とも言えない。万が一のことがあった時、考え得る最善の策を取っていたと先生が自信持って言えるための必要経費。むしろ個人的保身より会社のために。もう、仕方ない。手袋も、アルコールスプレーも、安売り店を梯子するよ。経費節減は他の何かで頑張る。