まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

ゆっこ先生のマドレーヌだけじゃない教室

2018-08-17 11:33:53 | お菓子作り

お知らせを見て、ご近所での開催だし
行きたいよ〜と言ってみたら
ちかさん来るような内容じゃありませんから、とやんわり。
しょうがないので会社の同僚ちゃんと
小1のお嬢さんのMちゃんをナンパ。
ついでにSNSで呼びかけ、元ミサリング生徒だったUさんとママも参加。
そんなわけで彼らを見学しに行きます、と言うと
せっかく来るのでしたら参加してください、と。
やっとだよ。もう。

それにしてもこの内容でこの価格、なんでだろうと思ったら
その前のイベントでお会いした時、内部事情を聞いて納得。
棲むべき棚に棲まないとね、本当にそうだよ。

駅での待ち合わせにだいぶ早く着いたので
会場までの道など確認したりしていたら
チャリで颯爽とやって来るUさん親子に遭遇。
「ここら辺はよくお父さんと走るんです、
こないだは大黒ふ頭で豆アジたくさん釣って、」
とマシンガントークのUさん。
相変わらずのキュートな奴。

そろそろMちゃんらも着くかなと
改札まで上がって行くと
「ママはやく!もう!」と
大騒ぎで翔って来る女の子。
夏休みの子どもってなんだってこんなに
愛すべき存在なんでしょうか。

わらわらと到着し、身支度して手を洗う。
荷物を置くためのマットや、子どものための踏み台など
全部ゆっこちゃんの持ち込み。えらい。
お家での再現性を考え、道具は製菓用でなく
施設備え付けのありふれたボウルや泡立て器。

まずはゆっこちゃんの自己紹介。
改めて聞くと、ゆっこちゃんって
本当に色々なお仕事を経験しているのね。
それからデモを見る。
なぜ粉にお砂糖を混ぜておくのか、
なぜ卵にお砂糖を入れたらすぐ混ぜなきゃいけないか、など
丁寧に説明してくれる。
小数点以下の計量には100均で手に入るアレを使えばいい、とか
目からウロコ。


カップに生地を流すのはちょっとコツがいるので
「みんな先生の後ろの方から見てね」と声かけ。
オーブンの天板の形による出来上がりの違いとか
温度設定とか、勉強になることがたくさん。

そして実習。さすがUさん、昔取った杵柄。
Mちゃんは、できなーい、わかんなーい、熱いー、
とペアのお姉さんに頼りっぱなし。


カップへ注ぐのにスプーンでちょっとずつ。
ちっちゃい子あるある。

オーブンに入れたら
みんなでお片づけ。
Uさん、古布はないのかとママに聞いたらしい。
さすがミサリング育ち。
予定より早く出来たので、ゆっくり質問タイム。
パティシエになりたい子はいる?と聞いたら
みんな違う夢を持っていた。
何になるにしても、大事なことは、と
ゆっこちゃんの話を真剣に聞く子どもたち。
幅広い経験値を持つゆっこちゃんならではの
アドバイスをもらえて、今すぐにはピンと来なくても
きっと後で思い出して感謝すると思う。

さらに時間があるので続く質問タイム。
「ご当地もので好きなものはなんですか」と聞かれ
目を落としそうに大きく見開くゆっこちゃん。
子どもって突拍子もないこと聞くよね。
ミサリングでも見る光景だわ。


帰宅してマドレーヌを食べたムスメが
ゆっこちゃんのお菓子の味だ、と嬉しそう。
使ってる素材などは違うけれど
しっとりきめ細かく味わいの際立つ感じが
ゆっこちゃんなんだって。

みんながおうちで教わった通りに
マドレーヌを作って食べたら
その度に今日の楽しかった時間を
思い出すんだろうな。

ゆっこちゃん、ご一緒したみなさん、
ありがとうございました。

だいすきなお店の話

2018-08-14 23:23:14 | 日記


隣町に来てるという友達に誘われ
まずはこないだ訪れた和菓子屋さんへ。

うーんと酸っぱい、と聞いていた
プラムのかき氷、爽やかで素敵。
明日からおやすみだから、と
氷小豆もちょっとずつサービスしてくれた。

わたしたちが氷をしょりしょり食べてると、
常連さんとおもわれる女性がやってきて
保冷バッグにかき氷をテイクアウトするという。
いや、さすがにそれは無理じゃないか?
とおもいながらも
きっとこのひとはここのお店の
大ファンなんだなぁと考える。

これからお店をはじめようとする友達へ
30年お店をやってる大先輩からの
アドバイスは
いかにリピーターを掴むか、
ということについてだったそう。

ほったらかしといても
新規のお客さんがばんばん来るなんて
ことはなくて
一度来てくれたお客さんに
二度、三度、足を運んでもらえる
仕掛けが大事と。

しろーとのわたしが思うに
それはやっぱりモノとヒトの
魅力しかないんじゃないか。

この和菓子屋さんにしても
お菓子のおいしいことはもちろんだけど
訪れるといつも顔いっぱいに
ニコニコして迎えてくれて
そういえばこないだおじょうさんも
来てくれて、などとこちらのことにも
興味と関心を持って接してくれる
チャーミングな女性の店主がいること、
ついでにいえばお店のつくりも
とても個性的で居心地よいこと
という、何度も行きたい理由がある。

お菓子作りの師匠ともよく話すのだけど、
美味しいお菓子、素材にこだわりのお菓子、っていうのはもう巷に溢れてて
それだけでは差別化にならない。

ちょっと遠いところに、
衝撃的に美味しいエスプレッソの
有名店があるんだけど
そこの店主は無愛想だし
映画では尊大な態度だったし
そのくせ金髪の若い白人女子には
でれでれしてて感じ悪いので
いいこととわるいことを比べると
わるいことのほうが多く
2年に一度くらいどうしても飲みたくならないと行かない。

だからってもしどこかに
とても魅力的な店主がいる
なんだかまずい珈琲の店とか
あったりしてもやっぱり
リピートはしない。

おおいそぎで氷を持ち帰る
お客さんの姿を見ながら
来月でまる2年という
このお店がずっと元気だといいなと思う。

地元のスポーツセンターに行ってきた

2018-08-14 15:29:35 | 日記
車で10分くらいの施設
トレーニング室3時間300円ですって。
会社の同僚さんに教えてもらいました。

お盆休みの平日、お昼過ぎ
15人くらいの人がいます。
最初にスタッフさんに使い方など
教えてもらって
まずはバイクを30分漕ぎます。

目の前のエリアは重量のあるものを
あげる人達がいるところ
なぜか目の前にわざわざやってきて
ベンチプレスを始めるシニアな男性
うあっ、はあっ、と声が派手。

その心理はちょっとよくわからないなと
思いつつ周りを見回すと
年齢様々な人達がおもいおもいのマシンに
対峙しています。
腕や肩の筋肉がパンパンな人は
おしなべてタンクトップを着用ね。
マッチョ同士のコミュニティもあるみたいで
筋肉談義を楽しそうに展開しています。

旦那様は15分でアップを終えると
筋トレ系マシンをぐるっと試します。
汗だくになりつつも
楽しい、ですって。

使い終わったマシンは備え付けのタオルで
綺麗に拭きます。
マットレスなんかは消毒スプレーも
用意されてて気分よく使えるようになってます。

入り口には小さな冷蔵ケースがあって
持ってきたドリンクをそこに入れておくことも
出来ます。

ロッカールームについてるシャワーは
昔、高校の体育館についてたやつそっくり。
吹奏楽部の合宿は学校の中だったんだよね。
水しか出ないシャワーで1週間、若いって素敵。
思い出のために使ってもいいけど
いい大人なのでやめておきます。

バイクの後、わたしはステップを
やっぱり30分やって、酸素をたくさん取り込みました。
終わったあたりで友達からお誘いメッセ来たので
ちょうどいいや、と帰りました。

手軽で面白い遊び。
また行くよ。

カオマンガイを振舞う男

2018-08-13 21:27:44 | 日記

お引越しを手伝ったあの日から
もう9ヶ月も経っているんだな

あの夜、段ボールが積み上げられていたリビングは
きちんと片付けられていて
部屋の隅っこにお掃除ロボがちょこんと座り
収納ボックスの上には新婚夫婦の
それぞれの趣味のものが
境界線もなく仲良く並べられている

キッチンには、フライパンを二つも駆使して
ポテトを揚げている奥様
その後ろで何やらうごめく男

テーブルに着くと間もなく
丸くきれいに並んだトマトスライスと
モッツァレラのサラダ
薄切りきゅうりをお花のように
並べた真ん中に豚しゃぶポン酢


そして揚げたてポテト

結婚するまで料理などしたことのなかった男が
フルで仕事しながら、遅い帰宅の奥様の為に
短時間で作るごはん
だんだん腕を上げていると聞いて
食べたい食べたい、と騒いだら呼んでくれた

そもそも半年前のスープ対決で
確かな舌と豊かな想像力は確認済み

キッチンで働き続ける男を横目に
友達と5人でワイワイ食べる
カリッカリのホクホクポテトに
ビールが美味しいと唸る友達


私はレモンソーダ片手に
人参シリシリが止まらない


そしてお待ちかねのメイン
「カオマンガイ」

鶏肉をよく煮込んで
旨味をたっぷり含んだスープと
半分蕩けたほうれん草
玄米のご飯にかけて
長ネギ刻んだライム醤油を垂らすと
もう一心に食べるしかない
残ったスープに今度は
中華麺を茹でて投入
お腹いっぱいなはずなのに
なぜこんなに食べちゃうんだろうか

奥様に「旦那様の作るごはんで、何が一番好き?」と聞いたら
逡巡なく「カオマンガイ」ですって

素晴らしいのは、鶏肉も野菜も
どこそこのなになに、という銘柄ものではなく
スーパーで普通に毎日買っているものを
使っているということ
美味しさを引き出すために
下処理を丁寧にやったり
調味料に工夫をしたり

ハードワークをこなす奥様の身体のために
そして、奥様よりずっと年上の自分の身体のために
心込めて毎日作るごはん

これ以上美味しい嬉しいごはんはないです

ふじえもん、奥様、
大変ごちそうさまでした

また呼んでね

がっかりした話

2018-08-12 09:14:12 | 日記
どうにかした方がいいと
いつも思うんだけど
本社の人を育てる能力が
ほんとに低い。
教育産業なのに。
あ、違うか、日経には
情報サービスの欄に載ってるっけ。

大学出てすぐ採用された子を
ローカルの事務局に速攻送り込む。
現場研修という名の丸投げ。
電話応対から指導する羽目になる
事務局長の負担が大きすぎて
最初に回されたところの長が
「要らない」と突き返した。
そんなことが通用するとも思わないけど
言われた本社が今度はうちの長に
「あっちが要らないっていうから
貰ってくれない?」と。

うちの長は人を育てる能力がある。
それはでも、別にここで誰かに
教わったものではなく
あくまで彼女の個人的なスキルの
積み上げの結果。
なので、喜んで引き受けますと答えた。
もちろん、育てた先に本社との
強力なパイプが持てるという
下心もあるけど
それに見合うかと言えば
払う労力の方が多いのは確か。

元いた事務局の事務リーダーから
「本当に、どうしようもないよ」と
聞いてた割には
やって来た子はガッツがあり
前向きでニコニコしてて
まあ、ちょっととっ散らかってはいるけど
「どうしようもない」って事はない。

もうすぐ2年、新しい環境に慣れて
担当区のお客様にも可愛がって貰っている状況で
今度は本社から他の事務局への異動が降りた。
そこは事務局長が独特で、新しいスタッフが入っても
すぐに辞めてしまうという悪しき噂の立つところ。

彼女の話を間接的に聞くことでその理由が判明した。
その事務局長はいち営業としての評価に拘り
部下とガチで競争してしまうのだそうだ。
新入りの彼女を最初はそれなりに気遣ってくれたそうだが
彼女が一つ契約を取った途端、態度が豹変したと。

幼稚なのよ、何度も注意してしてるんだけどダメなの、と
そこを管轄していた女性幹部が言ったそうだ。
ダメなの、じゃなくて、
きちんと正す、努力する、それでもうまくいかないなら
器じゃないんだから長から降ろす
ということがなんで出来ないんだろう。

もともと、ちょっととっ散らかってたものだから
彼女の出した結論は
会社を辞めて一年使って前から歩きたかったシルクロードを歩く
というものだった。
劣悪な環境を訴えて精神的苦痛による長期休暇を願い出ると
いうことはしなかったので
会社もどうしようもなかった。

観光なのかと思いきや、シルクロードを歩くというのは
生半可なことではないらしい。
どうか無事に歩き切って、達成した後の人生が
楽しくあるように祈るしか出来ない。