まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

春は狩りもの。

2015-03-23 22:20:04 | 日記


写真のお友だちに誘われ
丹沢にていちご狩り。

集合場所の駅前には
山ボーイ&ガールがわんさかと。
完全装備な彼らに比べ
薄着過ぎたことを後悔する風の冷たさ。

電車組の私達を待っていてくれた
クルマ組のお友だち。
駅前のパーキングの絢爛豪華な眺めといったら!
まったくのクルマオンチの私にも
一目瞭然な高級車だらけ。
好きなの乗っていいよー!とか
言われちゃってどきどき。。。

ぴかぴか新車のTさん夫妻の
ミニに乗せていただく。
靴脱いだほうがいいんだろうか、
服もぱたぱた払ってからじゃなきゃ
やばいんじゃないか、、、
なんて不安もご夫妻のふんわりした様子でさらりと流される。
道すがら出くわした黒柴の顔を見て
「コジロウかな」「マメゾウかな」
なんて、勝手に命名ごっことか
してらっしゃるのだもの(笑)

さて、本命のいちごを狩る前に
花を狩る。カメラでね。
なにしろ写真の好きなひとびとなのだ。



公園はいちめん春景色。
つりがねのような形の
濃いピンク色は寒緋桜。
って、名札がついていた。
花にもあんまり詳しくないので
すべての木に名札ついてたらいいなあと
思うのだが
さすがに「ウメ」ってのには
みんなでブーイング。
見たらわかるから!
なんとかウメ、じゃないのー?

雪柳の、気前のよい花のこぼれっぷりが好き。
木蓮は本当にけむくじゃらな皮から
つるんと白い花が出てくるんだな。
あしもとにけむくじゃらの半身が
たくさん落ちていた。

ぐるっと歩いて、おなかへったら
Mさんがおやつくれた。
手作りの和菓子。桜の葉のいい香り。
ぱくっと食べちゃったから写真なし。
ごちそうさまでした(*^^*)

そして本日のメイン、いちご!
ハウスについたら一番最初に
「本日、おみやげのいちご完売」
が目についてショック。
しかたない。食べるだけ食べる。
それにしても、広大なエリアに
巨大ハウスがたくさん、
ひともたくさん!
こんなに大所帯で狩るのか!


列ごとに、四種類のいちごが植えてある。
食べるのもだけど、やっぱり撮らなきゃね。

作り手さんによる、いちごの摘み方の説明。
「折ったり抜いたりしないでくださいね。心こめて育ててますので。」
しかしこの方あまりにコワモテなので、
依頼というより脅迫っぽい。
「最初は練乳なしで食べてみてくださいね。」
ぜ、ぜったい使いませんから。。
(でも本当は優しい人だとおもう、たぶん)

紅ほっぺは、芯にはちみつのような香り。
かおりのは、やわらかくとろけるような実。
おいcベリーは水分たっぷり。
章姫は酸味がきれい。

ふと見ると、Yちゃんが黙々と食べている。まるで仕事人のような動きで、
両手交互に口にいれつつ摘み、摘んでは頬張り、、、
三桁いけますよ、は、ブラフにあらず!



控えめな羽音とともに、こちらは
正真正銘の仕事人。
足のつけ根に花粉をたくさん抱えこみ
花から花へ。
ココロこめて、作ってるんだからね、
おいしく食べてよね、と云われてるような。
こっちもよく見るとコワモテだなぁ。
(でもほんとは優しい蜂なんだよきっと)

なにしろハウスが広いので、
お友だちとなかなか遭遇しない。
たまにばったり会うと
あの列のあのへんのがおいしかったよ
とか
あのあたりはもう取り尽くされてるね
とか
ロープレの旅人情報収集のよう。
かとおもえば、食らいついてるところを
ばっちり撮られたりして
油断もすきもありゃしない。
にしても、モノ食べてる時は
あんなにも無防備になるのね、ひとは。

たっぷり30分、堪能。


企画してくださったYさんご夫妻
快く乗せてくださったみなさま
ご一緒したおもしろたのしいみなさま
ありがとうございました。


おまけ

ちょいと異次元ワールドへ旅しちゃった
レヴォーグを待ちわびて
やっと姿をあらわしたところ
集中砲火を浴びせるみなさん

こわっっ!


「ケーキ習いたい」宣言から11年、本日卒業。

2015-03-21 21:49:09 | 日記



スタジオに着くと真っ先に
迎えてくれる巨大な紙製のタルト。
オープン一年記念にみんなで作った。
以来7年間、見守ってくれている。



いつものように身支度を整え
キッチンへ入ってゆくムスメ。
大学二回生になるにあたり
環境さまざま整えるべく
レッスンを今日で卒業する。



最初にムスメが参加したときの
レシピ、マロンケーキ。
はがきサイズのレシピを
入会したときにいただいた
ポケットファイルに毎回おさめていた。
クリスマスにはおもいおもいの
デコレーションをあしらって作る
スペシャルバージョン。
先生の撮ってくださる写真に
彼女らの興奮や誇らしさが
溢れている。



卒業製作?は
シャルロットフレーズ
ビスキュイにふんわりイチゴミルクの
ババロアズ、ジュレ仕上げ。

先生が地区センターの貸しキッチンから
自前のスタジオに拠点を移されて
器具道具もすべてプロ仕様という
恵まれた環境のなかで
さぞやめきめき腕をあげたであろう、、、



先生のデモを真剣に見てるはずなのに
どうしてあんなふうにへんてこりんな
手の組み方になってるんだろう。。。



さて、実戦開始

おいおいそれじゃメレンゲ弱いよ
粉入れたらそんなぐるぐるしなくていいよ
あ、絞り袋の口金セットゆるいよ
あーもうエプロンがジュレに浸かってるよ。。。

いちいち気になり、そわそわして、
あ、この感覚懐かしい、とおもう。

小学生時代、毎回、車で送迎してて
キッチンのすみから、まったくおなじように、
いらいらはらはらしながら
眺めてたんだった。

変わらないんだな、私
じゃなかった、
変わらないなあ、ムスメ!



どうにかこうにか、仕上げて
昔とおなじように
先生に完成写真を撮っていただく。
やっぱり、昔とおなじように
すこし頬の上気した
誇らしそうな笑顔。
ついでにいえば、顔の造作も
ほとんど変わんないな。

学校でつまんないことがあっても
受験でつらくても寝不足でしんどくても
レッスンに行きさえすればいつも
おいしいお菓子と
長いつきあいで気のおけない友達と
優しく厳しい尊敬する先生が
待っててくれる。
その存在がどれだけムスメの
養いになっていることか。

そして、今ムスメは
スタッフとして関わる小さな後輩たちに

毎回、最初に手を洗ってね、
名札つけてね、って言ってたのが
ある日言われなくても
ちゃんとできるようになるんだよ。
作りながら、モノを移動するのも
ちゃんと先の動き考えて
やれるようになるんだよ。
成長するって、すごいねえ。

という眼差しを向けている。


おまえもな。(笑)


そして恩師は、私が今日携えていった
入会してからのアーカイブをめくりながら

過去は振り返らないんだ!!

と笑いつつ

ねえ今度こんなことしようと
思うんだけどー、と
新企画案について楽しげに語る。
語るそばで新高校生の生徒に
春からバイトにおいでよ、と
声をかける。

私のささやかなノスタルジー、、、
いや、でも、
だからこそムスメもわたしも
愛してやまない先生なのである(笑)


ケーキ習いたいの、という発言は
今思い出しても、まったく唐突だった。
なんの手がかりもないまま、
ネット検索を繰り返してやっと
こどもに教えてくれる教室を
探し当てた。
だけど、ときどき思うのは、
ムスメは偶然に、先生に出会えたんじゃなくて
自分の力で、引き寄せたんじゃないかな、ということだ。
なぜなら、必要だったから。
稀に、そういうことをやらかすムスメなのだ。

レッスンに定期的に通うことは
なくなったが
ムスメには100を越えるレシピと
11年の経験値と
よい素材を見極める眼と
バイトでつけた購買力がある(笑)

だれかのために、おいしいお菓子を
作りたいとおもえば
いつだってなんだって作れるのだ。

そんなしあわせ、
そうそうないのだよ?(笑)











ちょっきんちょっきん♪

2015-03-09 22:00:59 | 日記
玄関のたたきに新聞紙を敷き
ダイニングの椅子を運びだし
大きな姿見の前にえっちら座り
白いナイロンのケープを
ふんわりかけられて

てるてるぼうずだ!
わけもなくテンションあがる

かわいくしてね、
切り過ぎないでよ?

毎回、ぜったいそう言うのに
わかってるわかってるわかってるからー
と、安請け合いしたのちに
必ず切り過ぎてしまう母

おかーさん床屋にお世話になってたのは
いくつまでだったろうか
三姉妹長女の私にとっては
ちいさな妹らをさしおいて
母とのおしゃべりを独占できる
貴重な時間

母の実家は正真正銘の床屋である

からだがあまり丈夫でなかった
祖父の分まで、祖母はくるくる働いた
子供の頃、親にかまってもらった記憶は
ほとんどない、と母は云う

それどころか、うかうかしてると
押し付けられそうになる家事から
どうにか逃げるために
勉強してます!を言い訳にしていた

いっぽう、母の妹は
どちらかといえば、勉強より
おさんどんのほうが楽チンと
考える女子だった

そんなわけで、60すぎて
資格取って起業するような母と
料理上手で着物も縫っちゃう叔母とが
出来上がったのである

母の弟は床屋を継ぎ
私もたまに遊びにいくと
冗談半分にパーマかけて
もらうようなこともあった

堅物の母と同じDNAだとは
とてもおもえないおちゃめな叔父で
年末繁忙期には泊まりがけで
ベビーシッター兼アシスタントを
していた小学生の私にとって

夜更かしして叔父の大事にしてる
美空ひばりのレコードを一緒に聞いたり
カメラが大好きだった叔父の
聖域である暗室にこっそりしのびこみ
鼻腔に刺さるような酸の匂いに
むせかえったりするのは
母には秘密の楽しみだった

私にとって、髪を切る場所は
ホームのなかにあるものだった
だからなのかもしれないが
大人になってから
ヘアサロンに行くことは
本当に苦手でつらいことだ

だいたい、はじめましての人と
鏡越しのアイコンタクトで
うわすべりの会話をしながら
営業スマイルを振り撒くなんて
なにをどうしろというのだ、、、

さらに、私は髪がめちゃめちゃ
多いので
はじめましての人は100パーセント
おどろいたりいやがったりする

口に出すひともいれば
出さないまでも
はじめおとなしかった
ハサミの扱いがだんだん雑になり
ほとんどやけくそで
ばっさばっさと切り刻む、、、
というお決まりの展開

今日もそんな日だった
少し毛先を揃えて
見映えよくしてくれりゃ
よかっただけなのに

「全体的に、3センチ短くいたしました!」
って、意気揚々と言われても

これどう見たって3センチじゃない!
何してくれてんねん!
と、心では嘆きつつ

「はい。あざました。」

たぶん、これ、
ずっと繰り返すのだろうなあ

てるてるぼうずの私が
懐かしい
どのみち
切られ過ぎるってことに
変わりはないのだけど


3月のお菓子レッスン☆プレジダン

2015-03-08 17:22:59 | お菓子作り


前夜あまり眠れず
ぼーっとするアタマで
地下鉄に乗り込み
座れたのをいいことに
30分爆睡して
目的の駅で降りたら
まっすぐパン屋にむかい
外気で曇るメガネをふきふき
焼きたてほやほやの塩チャパタを買い
もぐもぐしながら緩く長い坂道を
たらたらと歩いて登る

というのが最近の第一土曜日の
朝の定番となっている

ほんとにね、ごめんなさいね、もう

おなじレッスン仲間のタマキさんなんか
前日はしっかり準備して
万全の体調で臨んでいます!
というのに

決して楽しみじゃないわけではなく
日々に追いやられて余裕がないだけ

とかいいながら
ケーキ習ってます、3時間とかかけて
ひたすらお菓子作ります、
なんて人に話すと
うわー余裕ありますねー!って
ことになるから

どっちなんだ?!

つまり、日々のガサガサを
右に左になぎ倒して
ぜいたくに使う時間を
捻出してるわけだな

そんな、緩急の落差激しいまいんち

生きてるって気がする!
(by 真波山岳)
*弱虫ペダル知らない方はスルーで。。

そんな、がっさがさな私が
今回作ったケーキ
「プレジダン」
そのまま、大統領って意味だって

気持ちだけはセレブで
作らねば

ケーキのくせに小麦粉入らない
メレンゲにアーモンドプードルや
お砂糖、ミルクパウダーを混ぜた
ふんわり生地をうずまきに絞り
低温長時間でカリッと焼き

バター、卵黄、カラメルで作った
イタメレ、アーモンドペーストを
あわせたムースと重ね

上には強くキャラメリゼした
スライスアーモンドをたっぷり



カラメルの焦がし加減は
お好みで、といわれたけど
あいつくらい、こちらの思うままに
ならない奴はいない

色入ってきたな、あとすこし、
もうすこし、あ!あ!!焦げすぎ!!

ってならなかった試しがない

でも結果オーライみたいでアレだけど
糖分とバターの量がものすごい
このケーキのバランスを保つには
濃いめのカラメルが正解

イタメレってふだんのレッスンでは
二人一組だし
家で作るときもムスメがいるし
今回各自でって言われて
ちょっと緊張

でもそうも言ってられないのは
レッスン参加しはじめて
まもない方がいるからで

正直、えらいことさせるなーと
先生の思いきりの良さに
驚いてたのだけど
(今にはじまったことではないが)

大変だよ!という先入観なしに
やってみて、と言われれば
やれちゃうのは
小さい子も大人もおんなじなのかも

先生のケーキを試食
バタームースのやわらかさと
生地の存在感
アーモンドの香ばしさ
また、すごいもの習っちゃったぞ

特殊な材料は使われてないけど
卵白の泡立て方、混ぜ方、入れ方など
ひとつひとつの工程を
きちんとしないとこういうケーキには
ならないんだよね

キホンをしっかり見直そうと
思うレッスンだった

そのまえに
夜ちゃんと寝ようよ、私




シュガーフラワーが来た!

2015-03-08 16:50:54 | 日記


才能あるお友だちに囲まれて
しあわせな毎日。
平凡が服着てるよな私にとって
ありがたいことです。

そんな、スーパーでスペシャルな
才媛代表、博子さんの
ハンドメイドのお花、
いただいちゃいました(*^^*)

お菓子教室でご一緒して
6年くらいになるのかなあ?
技術もセンスも安定の
チームミサリングファクトリー
精鋭です。

さらにその技術に磨きをかけるべく
都内の某有名シュガー教室で
4ヶ月のコースを修了。
FBで披露される可憐なお花に感動して
ほしい!と思わず、、、

まさかの快諾お返事(≧▽≦)

何色がいいー?と聞かれ、
迷わず、オレンジ!と。

えー、私次はパープルで
行きたい気分だったんだけどー
とおっしゃりつつ(>_<)
ばっちり、オレンジ系で
作ってくださいました。

見れば見るほど
繊細な細工です。
いったいどのくらい
時間がかかるの?と聞いたら
わかんなーい、とのお返事でした(^-^;

お砂糖に、水飴やキサンタンガム、
香料、色素、お水。
ぜんぶ食べ物由来です。
甘くてやわらかな香りのする
美しいお花。

会社のデスクに飾る予定です。
これを眺めて、いらっとする電話も
華麗にさばいてみせますよo(^o^)o

そして、いざとなれば食べることも?!

たとえば残業でお腹減ったら、、
といったら

その程度のいざではダメ!と。

災害でオフィスに二日間閉じ込め、
くらいの「いざ」度なら
許されるそうです(笑)

まずはそんな日が来ないことを
祈ります。

アクリルケース
買ってこようっと!

博子さん、ありがとうございました(*^^*)
大事にします!
(ってさっき食べちゃう話してたのだれよ)