まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

設問参加型資格試験

2016-03-30 20:44:39 | 日記


おひとり10問待ってるよー、
という師匠のメールを受けて
大量のレシピファイルを
ひっくり返してみる。
お教室に通い始めた頃は
何やらびっしり書いてるんだな。
真面目でいいこじゃん、わたし。
ふふふん。

この春からお教室では
認定試験なるものが設置され
実習と筆記にパスすれば
かわいいディプロマがもらえて
さらに、スタジオを借りて
なにやらすることも
できるようになるんだって。

実習で作るケーキは
いちごショートやバナナのタルトなど
ベーシックコースで習う4台。
作ったケーキは持ち帰れるのだ。
もちろん、いっぺんに作らなくてもよくて
(ていうかむしろそれはやめてくれと思ってる筈だ先生も)
いついつ、なにを作りまーすって
申告すればいいみたい。
今のところね。

そして、謎の筆記試験。
なぜか合格ラインだけは決まってて
90点以上だって。
そして肝心の中身はこれから決めるの。
しかも、生徒さんから大募集なの。
聞いたことある?
問題を受験生が決める試験!
斬新!
さすがうちの師匠!

せっかくだから、ちまちまと
書き込んだ中から選ぼうっと。
たぶん、チョコのテンパリング温度とか、ババロアズの温度とか、
香料系を入れるときの温度とかは
誰かが書くだろうからやめといて、と。
ロマンスグレーのおっさんの写真
四枚並べて「どれが弓田亨でしょう」
っていうのはこないだちょっと提案してみたけど却下っぽかったし。
ビッシュ作るときのビスキュイの展開図書くのも楽しそうだけど
記述は採点がねー。

そんなこんなでチョイスしたのが
19問。あらら。ま、いっか。
ムスメとふたりぶんってことで。
あといっこ、何にしようかな。

で、思い付いたのが


あなたの一番好きなケーキは
なんですか?!


私はね、一番っていったら
間違いなくシャルロットポワール!
繊細かつ意外にしっかりものの
ビスキュイに大切にハグされてる
ウイリアムポワールの鮮烈な香りと
とろける食感のババロアズ。
最強でしょ。あぁまた食べたい。
というかシャルロットポワールのなかで
暮らしたい。



って。
記述じゃん。
思いきり記述じゃん。
それにもう答えちゃったじゃん。


他のみなさんはどんなの
送るのかなあ。


あ、あくまでもこの試験は
パスさせるためのものなので
試験問題が事前に流出する
可能性は無限大です。
なあんちゃって。


なりたい人になれるんだ

2016-03-29 19:14:46 | 日記
はじめて会ったmちゃんは
中学一年生でした。
背がすらりと高く
賢そうな顔立ちで
はにかむような笑顔は
なんだかもっとお姉さんに見えました。

お菓子教室ではセンバイでも
二歳年上のmちゃんは
ムスメにとってはまさに
憧れてたお姉さんの到来です。
毎月のレッスンが
ますます楽しみになりました。

お教室の周年祭では
一緒にキッズカフェの企画をしました。
後輩のこどもたちに指示しながら
お菓子を作ったり
注文をとったり、配膳したり
片付けから会計の締めまで
試行錯誤、一生懸命。
お客さんにたくさん来ていただけて
嬉しい体験ができました。

キッズカフェはその後
スクールカフェという名前に変わりましたが
周年祭の恒例行事になり
mちゃんが選んだ
可愛らしい表紙のカフェノートは
毎年の幹事さんに脈々と
受け継がれています。

内申点がそれだけあれば
もっと偏差値の高いところへ
行けるでしょう?と
周りに言われても
行きたい高校を自分で選び
食の仕事に就きたいと考えて
遠距離通学ものともせずに
専門的な勉強のできる大学へ
進みました。
お菓子教室には途中から
生徒だけではなくスタッフとしても
関わるようになり
優しい笑顔で励ましてくれる
「mちゃんせんせい」は
小さな子たちの憧れです。

いつも穏やかな表情のしたに
しっかりとした芯を持ち
真面目に努力するmちゃんは
この春から地元老舗のケーキ屋さんで
働くことになりました。
お菓子教室から初のパティシエが
誕生します。

毎朝7時に出勤、朝ごはんや昼ごはんの
休憩はさんで夜7時閉店まで。
ハードなお仕事です。
ミサリングファクトリー仕込みの
お菓子をつくる技術の高さはあっても
新しい環境に馴れるまでは
色々大変なことでしょう。
それでも、好きなことを仕事にできるのは幸せだし
それをかなえられるのは、これまでの
努力の積み重ねあればこそ。


いつかmちゃんの職場見学に
お教室の子たちが行く日も来るかもしれません。
かっこいい先輩の姿を見て、あんなふうになりたいなぁと思う子が
mちゃんの後に続くかもしれません。
それはたぶん、パティシエに限ったことじゃなくて
目標を持ってそこに向かって動くことが
どういうものなのかを知るきっかけに
なると思うのです。

目標を持ってそこに向かって動く、
というのは
ミサリングファクトリーのDNA
でもあります。
例えば5歳の生徒でも
このゴムべらをどうやって動かせば
クリームがきれいに取れるか?とか
小学生になれば、
このお菓子をふたりで作るには
どうやって作業分担したらいいか?とか
そういう小さな思考と判断と行動を
繰り返すことで
美味しいお菓子にたどり着けるわけです。
そうして出来たお菓子を家族にふるまって、喜んでもらえれば
それがまた次への原動力になります。

去年卒業して日本料理店で働いてるmちゃんも(どっちもmだ)そうですが
社会にどんどんDNAを広げていくんだなぁ、と思うと
うちの師匠の言う「世界征服」もとい「世界平和」はダテじゃないのです。
再来年、ムスメはどんな道をゆくのかな。
そして何年後かの私はあの道を行けているのかな(笑)

mちゃん、長い間ムスメの面倒をたくさん見てくれて、ありがとう。
ケーキ買いに、会いにいくよ。







金婚おめでとう父母

2016-03-26 20:10:26 | 日記


50年前の昨日ケッコンしたこのひとたち。
翌年生まれたのがわたし。
こないだムスメにすごいおもてなしを
受けてしまったので
まねっこしておいしいごはんにご招待。



日本料理 虹さんです。
大好きな蕗谷氏のお料理は
ていねいで心こもってて
美味しくて美しい。
父母も喜んでくれてよかった。
真鯛、甘鯛、金目鯛と
めで鯛つくしのお献立でした。
写真は
本日の1品
の、
ふたつめ(笑)
桜の花がアクセントになった
お出汁にくぐらせていただく
ふわふわんの金目。
蕗谷さんちのお魚って
出会ったことのない食感なの。
不思議。
お魚に何をしてるの?!

ごはんのあとは
鎌倉散歩。


段葛の改修工事はほぼ終わり
30日には通り初め。
中村吉右衛門さんですってー。
見に行きたいなぁ(仕事は?)

そして

あれ?



ここは軽井沢か?!

いつのまにやら
丸山さんが。
テイクアウト、賑わってました。

八幡さまにお参りし
スナップ何枚か撮って
珈琲beeでしめくくり。

披露宴の会場は
父の母校の会館で
学生闘争盛んなころで
だいじょぶかなぁーとか
おもいながらの開催だったそう。
母の妹からは
「ともちゃん(母)、お客様に挨拶まわり激しすぎて、
日本髪の鬘がいつ落ちるか、はらはらした」
という話を聞いたことがあり
それを今日いってみたら笑ってた。

段葛のソメイヨシノは
若い樹に植え替えたそうだけど
若いばかりが花じゃないよね
と思ったりするこのごろ。
でもムスメみてるとやっぱ
いいなぁ若いってさー
とも思ったりするこのごろ。
どっちやねん。

父母
これからも仲良く楽しくね。



ホコテンいか天桃の花

2016-03-25 23:55:58 | 日記


3月の珈琲文明ライブは
桜の唄で開幕。

えっと誰の唄だっけ、
そうそうあの人の息子ね

っていう危うげなマスターが素敵。

ピックアップアーティストは
スピッツ。
メロディと詞が美しいと
マスター絶賛。
そしてタイトルと中身のリンクが
よくわからないというね。
確かに一度聞いたらサビは覚える。
ちゃんと聞いてみようかな。

マスターがライブで歌った歌を
我が家ではよく動画検索して
「復習」する。
オリジナルはこんな曲調で
こんな声なんだなあとか
逆輸入みたいなことになってる。
これって、つまり、
マスターの思うつぼなんじゃない?
素直な客。

それでなんでスピッツかっていうと
「タイムトラベル」をカバーしたから
っていうのが少なからず影響してるらしい。
なんでそれがいいのかって言ったら
タイムトラベルはマスターが大好きだから、らしい。
「おお、お前、わかってんじゃん!なかなかいい趣味してんな!」
ってことらしい。
音楽に関しては俺様主義なんだって。笑

マスターのオリジナルの中で
「スピッツっぽい」のを探したら
JIVE JUNK時代の「パントマイムでいい」
が見つかったそう。
大学時代のバンドね。
卒業してから学校の事務課から
就職先のリサーチが来た時に
「JIVE JUNK」って答えたっていう、あのバンドね。
原宿のホコ天で毎週日曜日、演奏していたんだって。
周り中バンドだらけ、文字通り戦場。
聞きたいバンドの真ん前に座り込んで相当集中しないと
曲が他とごっちゃになって聞こえないという状況。
いいなあ、なんか、青春ぽい。
私もホコ天とか通ってみたらよかったな。
そうそう、同じバンドでマスターは
「いか天」にも出てたそうで、動画見たら
あまりにもキレッキレでかっこよくて感動した。
まだ見てない人は探してみたらいいよ。
この曲は結婚パーティでも大事な曲だったということで
とにかくこのパートの今日のMCは
永遠に続くかと思った。ちゃんと歌聴けるか不安だったけど
聴けてよかった。

そんなわけでスピッツというよりは
スピッツに寄せたあれこれが
盛りだくさんなライブだった。

で、写真は全然ライブと関係なくて
ムスメの作ったねりきり。
桃の花ね。
私も教えてもらって少しやってみた。
バランスとる整形が難しい。
練習あるのみだな。
白あんに求肥を練り込む時
♪いつかねりきりになるまでー♪
とか歌いながら作ってた。
明日、金婚式の父母にプレゼント。
50年って、気が遠くなるようだな。
私が生きてるより長い。って当たり前じゃん。

さて、来月のライブは(笑)
樋口了一さんを取り上げるそうです。
って誰だよ?!というところから
丁寧なMCに乞うご期待。

今年は皆勤賞目指します。きりっ。

コロッケパンと月の道

2016-03-22 07:03:03 | 読書
三連休明け、しかも移動届提出締め日明け、
朝っぱらから日記書いてる場合じゃないのに
わざわざMACからアクセスしてる私は
現実逃避を絵に描いたようだ。
でもなんか日記でも書かないことには
とりかかれない山ってない?あるでしょ?

カテゴリー読書にしたけどこれ漫画だから
読書じゃないな。
海街diary7 あの日の青空 吉田秋生さん作
この人も手が遅い人だよね。
4姉妹のお話。だいたいありがちなエピソード。
繋ぎ方がうまいといつも思う。
たとえばコロッケパンとかね。

わりと最近知ったのだけど
隣町 白楽にコッペパンの店があるの。
かなり大ぶりなパンにいろんなものを
挟んでくれる。
定番のあんマーガリンは、こしとつぶが選べる素晴らしさ。
季節限定ラムレーズンなんていうのもある。
注文受けてから作るのと
コロッケ210円っていう優秀なコスパで
常に並んでる。
たまに食べたくなるんだよね、コロッケパン。
なんでだろう。メンチとかチキンカツじゃないの。いもなの。

姉たち3人の大量オーダーを受けて
彼氏と一緒に運搬する末妹。健気。
妹を使い走りにできるのって仲良しな証拠かな。
わたしはできない、できなかった。
いまから思い返すとほんとうに、
なんでもっと妹らに優しくできなかったかなあと思う。
同じ小学校行くのに、朝わざと振り切って出かけたり。
一緒にお風呂入るとわざと場所をいっぱいとって
バスタブに浸かってみたり。
ああ、いっこいっこがしょぼい。
でもめげずにくらいついてくるんだな、妹って。
わたしの友達にも「はるこおねえちゃん」とかって
べたべたするもんだから、受けがよかった。
だからわたしひとりで遊びにいきたくても
「いいじゃんつれてくれば、かわいいし」とか言われてた。
生きる本能、第一子はほかの子供には敵わないよ。
なにしろ転ぶ前から手を差しのべられて育ったのだもの。
姉妹って本来この本みたいな関係なのかな。
付き合ってる彼氏の話とか妹としたことないけどな。
あ、でも一時期すぐ下の妹が
「あたし中村トオルと結婚する」って宣言してたな。
「ちーねーちゃん(わたし)も中村トオルが弟だったら嬉しい?」って
聞かれたけど別にそうでもなかった。
結局それは叶わなかったけど(当たり前だ)
その後アメリカの空港勤務をしてた妹が
中村トオルのアテンドする機会があって
なんというかあまりにも浮世離れしてる人だったらしく
結婚しなくてよかったかもと思ったんだって。

な、なんの話だ。

本の中に出てくる、月の道の写真。
海にうかんだ月が照らす細く長い光の道。
お月様のは見た事ないかもしれないけど
おひさまならある。朝、海から昇ったおひさまが
水面を細く照らし、だんだんその面積が大きくなり
お空いっぱい明るくしていく様子は
パワフルだったな。また見に行きたい。
お月様はそれにくらべるとさびしそうだ。
でも確かに、遠くにいるだれかを思うのは
圧倒的にお月様だよね。
元気にぎらぎらしてるおひさまをみて
あーあのひともこのおひさまをきっと見上げてるわ
とか思わないもの。

さて。お仕事しに行こうっと。

明日は弱虫ペダル最新刊をお届けします(また漫画なんだね)