まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

夏直前 チラシ配りVS小学生

2018-06-27 22:10:34 | 日記


4時間授業だって噂信じてやってきたのに
きっちり6時間あるじゃん、な
待ちぼうけ1時間半
陽射しはすでに梅雨などなかったかのよう

大きな公園に隣接する可愛いサイズの小学校
プールバッグやら水筒やらをぶら下げて
元気に校門から出てくる子らに
風が強いから半分折にして持ちやすくしたチラシを
にっこり差し出す

近くに教室が出来たの
夏休みに来てね

なになに?サッカー?
違うの?教室ってなにやるの?
もう、塾行ってるもーん
あ、これ知ってる、ちょれーぃの人だ
(CMキャラクターは卓球の張本くん)

ほんの短いやり取りの中で
いろんな話が聞けるのが面白い

ちょっとだけ心痛かったのは
夏休み、もう1日も空いてないの
っていう低学年女子
どうか楽しい予定も入っていますように

昨日やったところは手提げのビニールに
数種類のアイテムと子供が好きそうな
メタリックカラーの鉛筆をセットしたものを配布
こちらもなかなかの大騒ぎで
何色かある鉛筆の色を交換してほしいだの
妹の分もほしいだの

そして配り終わってやることは
そこらにポイとやってないかチェック
今日は定期的にゴミ拾いをしてるという
おじいさんに文句言われたり

春の入学式の時には両親が一緒だから
私がロックオンするのはお母様だったけど
なんのガードもついてない子供達って
自分で声かけといてなんだけど
危険な目に遭うこともあるんじゃなかろうかと
心配になったりする
ましてやこんなに広大な
木立の中に小さな水の流れまである
公園の中を通っているなんて

でも100人いれば2人くらいは
とても丁寧に「いりません」と
断る子もいる
きっと親御さんに
知らない人から余計なものを
受け取らないようにと
言い含められているんだろう

自分が小学生だった頃の夏休みって
どんな風に過ごしていたかな
確か2週間くらいは毎朝
ラジオ体操に行って
ハンコもらってお菓子と交換した
学校にもプールに入りに行ったりして
友達と全然会わないってこともなく
それに誰となんの約束してなくても
近所の遊び場に行けば誰かしら居た
高学年になってからは受験のために
遠くの塾までお弁当持って行き
朝から夕方までガンガン詰め込まれてた
けどその合間に合唱団の定期演奏会も
あったんだよね
多分だけど、その頃私が持っていた
一日の長さはいまの私が持ってるのの
数十倍はあったんだと思う

ムスメの小学生時代の夏休みは
父母が交代で1週間ずつ休みをとってアテンドし
残りは私の実家や学童クラブで世話になってた
真夏でもキーンと冷たい川のそばで
毎年やってた学童のキャンプにも参加したし
私の時代には御殿場の素敵な合宿所でやってた
合唱団の特訓は代々木のオリンピック村に移行したが
子供らは別にいつの時代でも場所がどこでも
夜更かしして怒られ
昼間にうとうとして怒られ
さっき練習したことがすぐ出来なくなって怒られ

昨日、今日とチラシを受け取った子供たちみんなが
いろんなものに遭遇するワクワクするような夏を
過ごしてくれたらいいな
もちろんうちに通ってくれるのも嬉しいけど
こうやってキラキラな瞳を見ちゃうと
とてもじゃないけど会社の偉い人がいうような
「数字」には思えないよね

手羽先と梅干し

2018-06-24 18:25:29 | 日記


すごく美味しい手羽先の料理を作る人が
いるんですって、
とチャブダイ大将。

今度教わりたいと思ってるんだけど
その前にチャブダイごはんを
食べに来てくれることになった、
つきましてはご一緒にどうですか?
とお誘いいただき
一も二もなく乗りました。

その方のお名前はジュンコさん。
とあるシェアハウスに週二回
ゆうごはんを作りに来てくれるんですって。
入居の若い衆からは「おばーちゃん」と
呼ばれて懐かれてます。
ですがご本人はまだまだそんなふうに
呼ばれるのが似合うかんじではなく
メイクも綺麗にされててお洒落な服で
ニコニコ明るい礼儀正しい方。

住んでいるのは6人
ひと月の食材代はひとり3000円
それでゆうごはん8回分
それに、カレーを4回分
平均してひとり1食250円。

食べたいものリクエストの
ノートがあって、みんながそれに
思いおもいに書き込みます。
低予算なので、牛はだめよ、と
ジュンコさん。
ノートをみながら順番にメニューに組み込み、
副菜や汁物も考えて
生協へ発注したり、近所で買い物したり
みんなジュンコさんのお仕事です。

仕事で帰宅が遅いみなさんのために
作ったごはんをタッパーにいれ
部屋番号を書いた紙をつけて
冷蔵庫に入れておきます。

疲れて帰ってきて
冷蔵庫を空けて
じぶんのタッパーを見つけると
思わずガッツポーズするくらい
嬉しいものなのですって。

チャブダイごはんをとても美味しいと
喜んで召し上がっていた
ジュンコさんとシェアハウスのみなさん。
年齢も国籍すらもばらばらですが
まさに家族のだんらんといった感じ。
ふだんはすれちがいなので
なおさら一緒のごはんが嬉しい様子。

わたしがお菓子を作る話から
じゃあ今度教えてください、
いや食べられればそれでいいや、
やっぱり一緒にやってみたい、
と盛り上がってくださったので

いやいやここはまず
手羽先をキメなきゃ
と話をジュンコさんに振ると
そんな、とてもとても、はずかしい、
などとおっしゃる。

本当に引いてるのか
はたまたフリなのか
判断つきかねてると
またもや話がお菓子に流れ

じゃあ、まずは、
みんなでお菓子作ってそれから
みんなで手羽先作るってのは
どーですか?
と、バーター作戦。
無事成功。
早速日程も決まり、とても楽しみ。

はるか昔、赤子を育てつつ
収入なく夫に頼りながら暮らしてた頃
少しでも安く食材を買おうと
八百屋だの肉屋だの行脚してたことが
そういえばわたしにもありました。
なかなかしんどい日々だったけど
今よりはずっと、ちゃんと食べるということに
意識を向けていたような気がします。
たまにこうして思い出すのは大事。

だからってことでもないですが
今年も梅仕事をしました。
大粒の南高梅、美味しい梅干しに
なりますように。

君は今へびつかい座のそばに。

2018-06-21 23:20:54 | 日記


ケープカナベラル空軍基地には40年後の今も
探査機ボイジャーが発射された時の
焦げた地面が残っているそうだ

重低音を轟かせて
真っ白い雲を吐き出しながら
青い空に吸い込まれていく姿を
思い起こして胸がきゅんとした、と
佐治晴夫さんは柔らかな声で話す

渋谷のプラネタリウム
130人ほどの講演会はチケットを取るのに
1週間前に現地を訪れ並ばなければならない程の人気

まだ見ぬ地球以外に棲まう友に宛てた
メッセージの中に
佐治さんはバッハの音楽を加えようと提案し採用された
太陽系の家族写真を撮ったのは科学のためじゃない
詩や芸術のためなんだと言ったのは
ジェット推進研究所のストーン博士

平和のために必要なのは金でもテクノロジーでもなくて
豊かに育まれた人間の心

ボイジャーがいよいよ通信の限界距離を
突破しようとした時
居合わせた女性の研究者が
well done (よくやってくれたわ)と
涙をこぼして呟いたのだそうだ
ねえ坊や、最後にもう一度ママの方を向いて
という声に応えたボイジャーが送ってよこした画像には
ほんの小さな光の粒が
それは65億キロの彼方から写した地球の姿

宇宙が生まれ、星がキラキラ瞬きながら
あらゆる元素を合成し、超新星が爆発すると
撒き散らされた星のカケラから地球が生まれ、生命が生まれた
時間にして137億年とちょっと

人が1日に使用するカロリーが2400とすると
ワット数にして100Wを創出する計算になる
体重70キロくらいだとすると
太陽の70キロ分が作るのは0.01W
人間は実に太陽の1万倍のエネルギーを作り出しながら
生きているということになる

哺乳類の一生は「鼓動20億回分」と決まっているそうだ
心拍の速いネズミは数年で死ぬし
ゆっくりなゾウは数十年生きる
だけどゾウの物差しを使って
「ネズミは早死だから不幸である」と
決めつけるのは間違っている
ネズミとゾウが感じる一生の時間の長さは等しいはずだから

「時間が流れる、という表現は合っているでしょうか」と
佐治さんが問いかける
時代、学問、宗教、それぞれの見地で「時」の認識が様々にある
一番心に響いたのは
「過去の集積が現在である。しかし過去はどこにもなく、未来もどこにもない。
未来に影響を与えるのが現在であり、未来をどう生きるかで過去の価値が変化する。」
という話
あの時ああしてしまったから、今こんなにダメなわたし
と悔やむのか
あの時のことがあるから、今こんなに頑張れている、だからあれはよかったんだ
と捉えることができるのか
いのちが終わる時に自分で自分に「よくやったよね」と言えるかどうか

ボイジャーは今、地球から210億キロ離れた
へびつかい座の右肩のあたりにいて
現在も交信ができる状態にある
いつか誰かがメッセージを受け取ってくれるだろうか
その時まだ地球や人類は在るだろうか
もうとっくに消えて無くなってるか

「しかし、そのとき、私たちは彼らの想像力の中で
再び蘇るのです」
佐治さんのそんな想いが叶うことを
一緒に祈らずにはいられなかった

漆黒の闇、一面に煌めく星々、
佐治さんの弾くピアノ
グノーのアヴェマリア
小さく歌いながらなんだか
涙が止まらなかった

歌うのはお好きですか?

2018-06-18 22:14:32 | 日記
父の日の実家訪問。
出迎えてくれたママの
顔がやけに白い。

今日ね、歌うのよ。
来てきて。

なるほど、ステージメイクでしたか。

半年ほど前か、スカウトされて
地元のなんかお高いかんじの
混声合唱団に入ったママ。
今日は地元のホールでたくさんの団が
午後いっぱいをかわるがわる歌う
音楽祭。

わたしとムスメが小さい頃通った
児童合唱団も毎年参戦。
確かここにあわせて夏の演奏会用の
チラシを作っていたなぁ。

妹と一緒にホールについたら
ママのいる団の出番の
ひとつ前のシニアさんらが
歌ってた。
懐かしい童謡にあわせて
からだを弾ませるおじいちゃんが
可愛くて泣きそう。

そのあとのママたちは
バッハ様をひっさげて登場。
ピアニストさんのドレス、
お昼間にはどうかと思うほどの
露出加減。
歌声もおさすがで
ママも一生懸命歌ってました。
なにしろ新入りなので
暗譜できてないとかあり得ないらしく
すごく練習するんです。

ママのステージはこれで二回目、
初回はシニアクラブさんに
半分ボランティアで混じって
歌うやつで
新井満さんの歌をがんばって
歌ってました。
はじめての大きいホールで
衣装も派手なのおもいきって揃えて
緊張と嬉しさに溢れたステージ。

今回のはそれと比べると
だいぶ趣が違ってるけど
妹ちゃんによると
ママは百戦錬磨の歌うたいさんらと
一緒に歌えるのはとても嬉しいと
思ってるそうなので
それはわたしにとっても
喜ばしいことなのでした。

何より、安心したのは
シニアさんに混じっているときも
お高いかんじのみなさんに混じって
いるときも
ママの歌いかたにまったく変わりはなく

どこで、だれと、なにを
っていうのは
あんまり関係なくて
ただ、歌うことそのものが
とっても好きなんだなぁ
と思いました。

何十年かを経て
客席とステージ
立ってる場所が入れ替わった
ママとわたしなのでした。

そして、肝心の
父の日の父は

友達がせっせと焼いてくれる
音源に合わせてカラオケの練習に
余念がなく

ノートで音鳴らしつつ
歌詞を検索するなんてことも
いつのまにやらマスターし

おんなじ歌を歌うのに
なんでわざわざおたがい
あさっての方向にいくかな

おもしろがる私たちです。

6月のMFお手伝い お弁当を作る小学生編

2018-06-16 21:35:56 | 日記


「今日は何を作るんですかっ」

第三土曜日 午前の部
キッズファクトリーのみなさんは
元気系です。

卵焼きと、ウインナーと、、
と並べはじめるやいなや

「ボク卵焼きうちで焼くよ」
「わたしも焼くよ、四角いやつで」
「うちにも四角いのあるよ」

経験者多数
これは楽勝か?
と思ったのも束の間

みなさんなかなか苦労しておりました。

奥から手前へくるん、が
難所みたいです。
なぜか、右から左からななめから
巻きたがるみなさん。

それでもなんとか
一人ずつ卵を焼き上げ
ウインナーをソテーして

きゅうりの梅肉あえと
冷凍大学芋、トマト、梅干しは
あらかじめ用意しておいたのを
各自持ってきたおべんと箱に
自由に詰めます。

おいしいおべんとのポイントは

・ごはんを冷ましてから詰める

・殺菌作用のあるもの(梅干しなど)を入れる

・大きいおかずから詰める

・汁物はキッチンペーパーで汁を切る

・彩りよく隙間なく

「よく、茶色ばっかりのお弁当ってあるでしょ?」と先生が言うと、見学のお母様からうふふと笑いが漏れる。

「もし、今日はあんまり色のものがないなーってときは、おかずカップをカラフルなのにするのもいいね。」

早めにレッスンを終えて
たっぷりの試食タイム。
お弁当は持ち帰るので
先生の作ったわらび餅を食べつつ
ランダム過ぎる質問を
つぎつぎ先生に投げるみなさん。
楽しそうです。。。

おべんとが要る時には
自分で作れちゃう素敵な小学生
本日も6名誕生。

写真は感化されて作った
わたしのおべんと。
おゆうはんです(笑)