≪初めの投稿文は本文の意味を間違えて解釈しておりましたので訂正します。≫
前回の記事の続きの抜粋をご紹介します。
ベルモンドとドロンさんの先のインタビューにて言及されていたように、
撮影中は監督にすべてを委ねることによって良好な関係を保った二人でしたが、
プレ・プロダクションの段階で暗雲が立ち込めることになります。
映画のタイトルバックに登場する名前の順番について、
二人は共に“「自分が一番」ということを主張するのはやめよう”ということで、
単純にアルファベット順にベルモンドが左側、ドロンさんが右側ということで落ち着きました。
ただし製作会社がドロンさん率いる"ADEL PRODUCTION"であったため、
タイトルの冒頭"Adel Productions présente ... "とすべきところをベルモンドの許可なく
"Alain Delon présente ... "に変えてしまいました。
これにはさすがのベルモンドも大いに怒ったようで、
この後2年間法廷での争い(ベルモンドが何を請求したのかまでは不明ですが。)
にまで発展することになります。
--------------------------------------------------------------------
以前ビデオで発売されたりテレビで放映されたバージョンでは
タイトルの最初は"PARAMOUNT"と"ADEL PRODUCTION"が同時に画面に登場し、
最後に"PRODUCED BY ALAIN DELON"という文言が現れますので、
おそらくこのようにすることで二人は和解したものと推察できます。
これについてのドロンさんの弁明は以前こちらの記事に書きました。→BORSALINO (2)
結局のところ映画の製作というものに対する二人の考え方の違いが如実に表れてしまったわけですが、
これ以降ベルモンドが自分の会社"Cerito Films"で製作した映画には
必ず"CERIT FILMS PRESENTS"の文字は書かれても、
決して"PRODUCED BY JEAN-PAUL BELMONDO"という文言が出ることはありませんでした。
一方でドロンさんの方はこのいざこざ以降も自身のプロデュース作品では必ず
"PRODUCED BY ALAIN DELON"の表記を続けていきます。
どちらが正しいとか誤っているとかではなく
このように自分の主義を曲げずに首尾一貫して主張し続けた二人の大スターの軌跡を見るにつけ
私自身も日々の仕事や生活を続けていく中で大いに勇気づけられています。
前回の記事の続きの抜粋をご紹介します。
ベルモンドとドロンさんの先のインタビューにて言及されていたように、
撮影中は監督にすべてを委ねることによって良好な関係を保った二人でしたが、
プレ・プロダクションの段階で暗雲が立ち込めることになります。
映画のタイトルバックに登場する名前の順番について、
二人は共に“「自分が一番」ということを主張するのはやめよう”ということで、
単純にアルファベット順にベルモンドが左側、ドロンさんが右側ということで落ち着きました。
ただし製作会社がドロンさん率いる"ADEL PRODUCTION"であったため、
タイトルの冒頭"Adel Productions présente ... "とすべきところをベルモンドの許可なく
"Alain Delon présente ... "に変えてしまいました。
これにはさすがのベルモンドも大いに怒ったようで、
この後2年間法廷での争い(ベルモンドが何を請求したのかまでは不明ですが。)
にまで発展することになります。
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以前ビデオで発売されたりテレビで放映されたバージョンでは
タイトルの最初は"PARAMOUNT"と"ADEL PRODUCTION"が同時に画面に登場し、
最後に"PRODUCED BY ALAIN DELON"という文言が現れますので、
おそらくこのようにすることで二人は和解したものと推察できます。
これについてのドロンさんの弁明は以前こちらの記事に書きました。→BORSALINO (2)
結局のところ映画の製作というものに対する二人の考え方の違いが如実に表れてしまったわけですが、
これ以降ベルモンドが自分の会社"Cerito Films"で製作した映画には
必ず"CERIT FILMS PRESENTS"の文字は書かれても、
決して"PRODUCED BY JEAN-PAUL BELMONDO"という文言が出ることはありませんでした。
一方でドロンさんの方はこのいざこざ以降も自身のプロデュース作品では必ず
"PRODUCED BY ALAIN DELON"の表記を続けていきます。
どちらが正しいとか誤っているとかではなく
このように自分の主義を曲げずに首尾一貫して主張し続けた二人の大スターの軌跡を見るにつけ
私自身も日々の仕事や生活を続けていく中で大いに勇気づけられています。