「こんにちわッ、テディちゃでス!
ぶるぶるぶるゥ! こごえちゃうゥ~!」
「がるる!ぐるがるる~?」(←訳:虎です!春はどこだ~?)
こんにちは、ネーさです。
ここ東京・八王子では、-6℃。
南極越冬隊さんの装備一式が欲しくなる朝でした……
今季最強寒波が早いところ去ってくれるよう願いつつ、
さあ、読書タイムですよ。
本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪
―― そば猪口の文様 絵解き事典 ――
著者は飯田義之(いいだ・よしゆき)さん、
岸間健貪(きしま・けんどん)さん、
2023年12月に発行されました。
『江戸の《粋》・絵柄の《謎》がわかる』と副題が付されています。
つるるっと、お蕎麦をいただく。
現代ではごく当たり前の『そば食』は、
江戸時代中期に一般化し、
『ちょこ』あるいは『ちょく』と呼ばれる
『そば食』に適した雑器も
ともに普及してゆきました。
17世紀には、筒状の猪口や、
口径が少し大きめの朝顔形の猪口が作られるようになり、
最大の生産量を記録したのは
18世紀前半のことだったといいます。
「とってもォ~かじゅあるゥ!」
「ぐるるるるがるるる!」(←訳:小さいのがいいよね!)
口径5~8㎝ほど、
小ぶりで、おそば以外の料理にも応用できて、
使い勝手のよいそば猪口は、
骨董品屋さんやアンティークマーケットで
手軽に買える“雑器“のひとつ。
ところが、近年は人気急上昇。
器に描かれた絵柄=文様が、美しい、面白い!
と見做され、
良質な猪口は入手困難となって、
コレクターアイテム化しているんです。
「きもちはァ、わきゃりまスゥ!」
「がるるぐるがるる!」(←訳:可愛い骨董だよね!)
この御本では、おもに
17世紀~19世紀に製作された猪口が紹介され、
それぞれの器の絵柄の意味、時代背景などが
詳しく解説されています。
歌舞伎の名家の家紋や、
演目を象徴する事物、
人気役者さんが好んだことで知られる意匠、
季節の絵柄、
伝統の文様をアレンジしたもの、
名作文学に縁ある文様、
中には、幸運を招くキャラクターも?
「あはァ! うさぎィ!」
「ぐるるがるぐるる?」(←訳:有名なアレですか?)
本文76~78ページに掲載されているのは、
謡曲『竹生島』の《波兎》文様。
筆で描かれたウサギ像は、
どことなく国宝『鳥獣戯画絵巻』のウサギさんを
彷彿とさせます。
私ネーさは《蛸唐草(たこからくさ)》文様が
大好きなんですけど、
ふふふ、本文120~123ページに、ありましたよ。
いやあ、カワイイ!
渦巻く唐草文の愛らしさがビシバシ伝わってきます。
他には、龍の文様、鳳凰の文様、流水、
南蛮人さんに紅毛人さん、唐子ちゃん、
神社・鳥居・注連縄や、竹、花、野菜……
「そんなにィたくさんッ?」
「がるるるぐるがる!」(←訳:なんでもアリかも!)
手のひらサイズの、小さな骨董器。
写真に見入り、
解説文にも読みふけってしまう
そば猪口事典、
近代史好きな活字マニアさんには
激おすすめですよ。
アンティーク好きです!
これから買い集めてみたいんです!という方々は、
知識を深めるためにも、
ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
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