「こんにちわッ、テディちゃでス!
なりひびくゥ~かいまくべるゥ!」
「がるる!ぐるるがるぐる~!」(←訳:虎です!みんな出番だよ~!)
こんにちは、ネーさです。
雨模様の日曜日となりましたが、
気持ちは明るく!華やかに!ということで、
さあ、本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪
―― 崖っぷちの老舗バレエ団に密着取材したらヤバかった ――
著者は渡邊永人(わたなべ・ひさと)さん、
2024年12月に発行されました。
「がけッぷちィ??」
「ぐるるっるがるるる?」(←訳:ヤバいって何のこと?)
著者・渡邊さんは、以前はテレビ番組を制作する会社の
ディレクターさんでした。
26歳で独立し、フリーランスのディレクターとなった後、
現在は動画を撮影編集して
You Tubeに配信する会社でお仕事をしています。
渡邊さんはドキュメンタリースタイルを得意としていて、
その点を見込まれたのか、
或る日、オファーが届きました。
《バレリーナの密着ドキュメンタリーを
You Tubeで公開したいんです》と。
「みッちゃくゥ~どきゅめんとォ?」
「がるぐるぅるる?」(←訳:配信しちゃうの?)
オファーの内容に、渡邊さんは動揺し、考え込みます。
正直、なかなか難しそうだ。
それに、僕はバレエを知らない。
踊っているバレリーナを見たことすらない。
それでも……
面白くなる可能性はある、と直感がささやいて。
「しゅッぱつゥ、しんこうゥ~!」
「ぐるがる!」(←訳:企画発進!)
密着の対象は、
『谷桃子バレエ団』。
谷桃子(たに・ももこ)さんによって、
1949年に創設された歴史あるバレエ団です。
2023年4月、
カメラを携えた渡邊さんは、
東京・世田谷区にあるバレエ団の練習場を訪ね、
密着撮影に取り掛かったのです、が。
経営、運営、練習、公演準備。
どれをとっても、
驚愕の連続。
日本では、バレエだけで食べてゆける人は殆どいない?
実力者は、みな海外で活動中?
新国立劇場バレエ団と、
熊川哲也さんが率いるKバレエカンパニー以外は、
経済的に余裕なし?
日本のバレエ人口はとても多いというのに、
どうしてこんな?
「むむむむゥ~…」
「がるるるるるる~…」(←訳:そうなんだよね~…)
数え切れない疑問を抱えたまま、
渡邊さんは撮影と、
バレエ団員さんへのインタビューを進めてゆきます。
コロナ禍に直撃され、
所属していた海外の名門バレエ団が休業となり帰国、
谷桃子バレエ団に入団することになった新人さん。
子育てしながら主役を踊る女性。
誠意の塊のようなバレエ団の芸術監督さん。
取材ののち、
一本また一本と配信されてゆく動画は、
はたして、
経済的窮地に在るバレエ団を救い得る、のでしょうか。
「えんじょうゥ、しませんようにッ!」
「ぐるるるがるぐる!」(←訳:プラスに評価して!)
取材を続行するうち、
バレエに、バレリーナさんたちに、
共感を深めてゆく著者・渡邊さんが
なんとも微笑ましいノンフィクション作品は、
渡邊さんという一人の”門外漢“が
バレエを識ってゆく日々、でもありましょうか。
You Tube好きな方々に、
バレエ好きな活字マニアさんにも、
おすすめの一冊です。
日本のバレエ界の盛運を願いつつ、
皆さま、ぜひ♪
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