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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 密着せよ、舞台裏に? ~

2025-04-13 22:03:05 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 なりひびくゥ~かいまくべるゥ!」

「がるる!ぐるるがるぐる~!」(←訳:虎です!みんな出番だよ~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 雨模様の日曜日となりましたが、

 気持ちは明るく!華やかに!ということで、

 さあ、本日は、こちらのノンフィクション作品を、どうぞ~♪

  

 

 

    ―― 崖っぷちの老舗バレエ団に密着取材したらヤバかった ――

 

 

 著者は渡邊永人(わたなべ・ひさと)さん、

 2024年12月に発行されました。

 

「がけッぷちィ??」

「ぐるるっるがるるる?」(←訳:ヤバいって何のこと?)

 

 著者・渡邊さんは、以前はテレビ番組を制作する会社の

 ディレクターさんでした。

 26歳で独立し、フリーランスのディレクターとなった後、

 現在は動画を撮影編集して

 You Tubeに配信する会社でお仕事をしています。

 

 渡邊さんはドキュメンタリースタイルを得意としていて、

 その点を見込まれたのか、

 或る日、オファーが届きました。

 

 《バレリーナの密着ドキュメンタリーを

  You Tubeで公開したいんです》と。

 

「みッちゃくゥ~どきゅめんとォ?」

「がるぐるぅるる?」(←訳:配信しちゃうの?)

 

 オファーの内容に、渡邊さんは動揺し、考え込みます。

 正直、なかなか難しそうだ。

 それに、僕はバレエを知らない。

 踊っているバレリーナを見たことすらない。

 

 それでも……

 面白くなる可能性はある、と直感がささやいて。

 

「しゅッぱつゥ、しんこうゥ~!」

「ぐるがる!」(←訳:企画発進!)

 

 密着の対象は、

 『谷桃子バレエ団』。

 

 谷桃子(たに・ももこ)さんによって、

 1949年に創設された歴史あるバレエ団です。

 

 2023年4月、

 カメラを携えた渡邊さんは、

 東京・世田谷区にあるバレエ団の練習場を訪ね、

 密着撮影に取り掛かったのです、が。

 

 経営、運営、練習、公演準備。

 どれをとっても、

 驚愕の連続。

 

 日本では、バレエだけで食べてゆける人は殆どいない?

 実力者は、みな海外で活動中?

 新国立劇場バレエ団と、

 熊川哲也さんが率いるKバレエカンパニー以外は、

 経済的に余裕なし?

 

 日本のバレエ人口はとても多いというのに、

 どうしてこんな?

 

「むむむむゥ~…」

「がるるるるるる~…」(←訳:そうなんだよね~…)

 

 数え切れない疑問を抱えたまま、

 渡邊さんは撮影と、

 バレエ団員さんへのインタビューを進めてゆきます。

 

 コロナ禍に直撃され、

 所属していた海外の名門バレエ団が休業となり帰国、

 谷桃子バレエ団に入団することになった新人さん。

 子育てしながら主役を踊る女性。

 誠意の塊のようなバレエ団の芸術監督さん。

 

 取材ののち、

 一本また一本と配信されてゆく動画は、

 はたして、

 経済的窮地に在るバレエ団を救い得る、のでしょうか。

 

「えんじょうゥ、しませんようにッ!」

「ぐるるるがるぐる!」(←訳:プラスに評価して!)

 

 取材を続行するうち、

 バレエに、バレリーナさんたちに、

 共感を深めてゆく著者・渡邊さんが

 なんとも微笑ましいノンフィクション作品は、

 渡邊さんという一人の”門外漢“が

 バレエを識ってゆく日々、でもありましょうか。

 

 You Tube好きな方々に、

 バレエ好きな活字マニアさんにも、

 おすすめの一冊です。

 日本のバレエ界の盛運を願いつつ、

 皆さま、ぜひ♪


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