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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

♪2021新春特別企画《オレンジのタネ100個》その2!

2021-01-01 23:09:58 | 2021も!新春特別企画♪
 ひゃあああっ!
 何ですか、あれは?

 あっと、失礼いたしました。
 毎度おなじみ新春特別企画!をお送りしておりますが、
 2021年は……いささか様子がヘンですよ?
 静まり返った大晦日のロンドンの夜を引き裂く
 『怪物だ!』の叫び……!

 そう、頭上を過ぎる
 暗黒の影は――

「かいぶつゥめッ! みつけたぞォ!
 ……ふぎゃッ!」

  

 ころりん。

 あらあら。
 かの名探偵テディちゃムズが
 上方からのものすご~い爆風に
 すってんころころ。

「ぐはふぅ!」

  

 ぽてん。

 シロクマのユキノジョン・H・ワトソン博士も、
 盟友の名探偵テディちゃムズと同じく、
 あえなく突っ転がされました。

「がるるっ!」

  

 お!
 名探偵テディちゃムズのお尻の陰に隠れ、
 足を踏ん張って
 転倒を免れたのは、
 テディちゃムズの友人の虎くんです。

「ぐる!がるぐるる!」(←訳:いた!塔の天辺だ!)

 夜空を背景に、
 塔の天辺でうごめく影。

 あのシルエットには見憶えがある、と
 ハッといたします。

「がるるぐるるがっるる!」(←訳:夕刊の挿絵にそっくり!)

 ええ、それは数日前のこと。

 ロンドンの新聞各紙が
 大きな見出しで伝えたのは、
 クィーンズ・ホールで起きた
 奇怪な出来事でした。

 高名な動物学者である
 チャレンジャー教授と仲間たちは、
 南米での探検旅行の成果を
 聴衆を前に発表したのですけれど、
 そこでアクシデントが!

 教授たちが南米の奥地で捕獲してきた
 先史時代の生物が、
 あっさり逃亡!
 
 ロンドンの空に解き放たれた!と。

「ぐるるる!」(←訳:アイツだ!)
「うむッ! たしかにィ!」
「じゃあ捕まえなくちゃ!」

 虎くんの声に、
 名探偵テディちゃムズ、
 ユキノジョン・H・ワトソン博士も、
 うむうむと頷きます。

 首都上空を
 我が物顔に飛び回る
 翼を持った怪物。

 怯えた商人たちは
 店を臨時休業にし、
 母クマたちは
 子クマたちとともに家の中に籠もり、
 ロンドン市街全域が
 息をひそめています。

 ふたたび街々に活気を取り戻すために、
 名探偵テディちゃムズたちは――

「よゥしッ!
 さくせんッかいしィ~ッ!」




       ~その3!に(たぶん)つづく!~
 

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