テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ミステリ好きのための、えりすぐり。

2007-07-15 14:50:32 | ブックス
 はい、題名がすべてを語ってくれていますね。
 改めまして、本日の御紹介は、


      ―― 本格ミステリ07 ――
    2007年本格短編ベスト・セレクション

 
 ’07年5月刊行のアンソロジーです。

「いろんなひとが、かいてるのでスね」

 そうなのですよ、テディちゃ。その『いろんなひと』の、
 傑作を集めた一冊であるだけに、
 読む側はなかなか大変です。

 扉1ページを経て作者さんが変わるごと、
 百年近く昔のアメリカ森林地帯から、
 近未来らしき日本の裁判所法廷、
 かと思ったら吉原? お次は昭和、それから平成で、
 ああ現代に戻ったらしいとホッとするのも束の間、
 忠臣蔵の太鼓の音が?

「いそがしいのでスよゥ」
 
 忙しいのです。
 アタマの切り替えって、集中力が要るのです。
 できれば、のんびり、
 一作読み終えたら休憩など挟みつつ、
 慌てず騒がす次作へ進みましょう。

「ゆうが~に、でスね」
 
 小説が9作品、
 評論2作品、の構成になっています。
 小説については、いつものようにルール遵守、
 余分な御喋りは避けましょう。
 
 ただ、粒揃いの中、どれが好きかと訊かれたら――

「テディちゃはァ、きいてないでスよォ」

 北村薫さんの御作が、断然好き!
 大好きでございます。

「あ~、ネーさッてばァ、いっちゃったでスぅゥ~」

 評論2作品、
 こちらは、ミステリ好きなら必読です。
 
 《本格》について深く考えさせられ、
 同時に、
 次はこの作品を読んでみよう――
 懐かしいあの作品を再読してみよう――
 すっかり、そんな心地になってしまい、
 蔵書を引っくり返したり、
 本屋さんや図書館でチェックリスト片手にうろうろして、
 またまた忙しくなっちゃう、わけなのです。
 じつに、罪作り、犯罪的な影響力ですねえ。

「ネーさ、えいきょうされすぎ、でスゥ」
 
 本格ファンには、楽しめるに違いない御本でした♪
 お薦め!
 
 
 
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