
残暑御見舞い申し上げます。ネーさです。
暑さにめげず、今日も本漁りを続行中でございますが、
さて、本日の御紹介は、こちら。
―― 空飛ぶタイヤ ――
著者は池井戸潤さん、’06年9月刊行の作品です。
たしか帯のコピーでは『直球の企業小説』とありましたが。。
「たいや、そらとぶ、のでスか、ネーさ?」
飛びません、テディちゃ。比喩です。
けれど、実際にタイヤが空を飛んでしまい、
怖ろしい事故が起こったなら――
『本作品はフィクション』と巻末には記されています。
が、私たちの記憶には、
数年前の某社のリコール隠蔽事件が未だ生々しく、
全編がノンフィクションであるかのように思われてしまいます。
「どっち、なのでスか?」
この御本はフィクション、でしょう。
現実の事故・事件は、おそらく、
もっと過酷で、悲惨だったのでは……。
「こわいでス……」
怖くもあり、絶望的な出来事です。
が、初め《加害者》と世間に見做された主人公は戦います。
日本有数の大企業相手に。
戦う者への風当たりは厳しく、
危機は四囲から、次々と、これでもかとばかり襲いかかります。
暴風の中、膝を屈し、諦めるのが先か。
それとも活路を見出すのが先か。
読んでいて、はらはらいたしました。
「どなったのでスか?」
だめだめ、言えません。
現実のあの事件を知っていてもいなくても、
読み手は主人公とともに一歩ずつ、進まねばなりません。
主人公は、運送会社の社長さん。
それに、ビッグカンパニーの歯車に過ぎぬ男たち。
いえもちろん、歯車から脱け出そうとする者もいれば、
ローンウルフな記者さんもいます。
社長さんの家族も、被害者の遺児も、みな魅力的。
けれど、僅かしか登場しない端役さんたちが、
ひどく印象に残りました。
事件が終わった後、その人たちはどうしているのか……。
元気でやっているといいのですが。
ああ、やっぱり混乱してしまいますね。
フィクションなのかノンフィクションなのか。
答えは、どうぞ御自分で。
「よんで、きめる、でスか?」
そうです。
お盆休みの残りで一気読み!しましょう。
ネーさも一気に読破しましたよ。
くたくたになりますが、その価値はありました。
「おてもとに、ほん、のなつ、でスね」
暑さにめげず、今日も本漁りを続行中でございますが、
さて、本日の御紹介は、こちら。
―― 空飛ぶタイヤ ――
著者は池井戸潤さん、’06年9月刊行の作品です。
たしか帯のコピーでは『直球の企業小説』とありましたが。。
「たいや、そらとぶ、のでスか、ネーさ?」
飛びません、テディちゃ。比喩です。
けれど、実際にタイヤが空を飛んでしまい、
怖ろしい事故が起こったなら――
『本作品はフィクション』と巻末には記されています。
が、私たちの記憶には、
数年前の某社のリコール隠蔽事件が未だ生々しく、
全編がノンフィクションであるかのように思われてしまいます。
「どっち、なのでスか?」
この御本はフィクション、でしょう。
現実の事故・事件は、おそらく、
もっと過酷で、悲惨だったのでは……。
「こわいでス……」
怖くもあり、絶望的な出来事です。
が、初め《加害者》と世間に見做された主人公は戦います。
日本有数の大企業相手に。
戦う者への風当たりは厳しく、
危機は四囲から、次々と、これでもかとばかり襲いかかります。
暴風の中、膝を屈し、諦めるのが先か。
それとも活路を見出すのが先か。
読んでいて、はらはらいたしました。
「どなったのでスか?」
だめだめ、言えません。
現実のあの事件を知っていてもいなくても、
読み手は主人公とともに一歩ずつ、進まねばなりません。
主人公は、運送会社の社長さん。
それに、ビッグカンパニーの歯車に過ぎぬ男たち。
いえもちろん、歯車から脱け出そうとする者もいれば、
ローンウルフな記者さんもいます。
社長さんの家族も、被害者の遺児も、みな魅力的。
けれど、僅かしか登場しない端役さんたちが、
ひどく印象に残りました。
事件が終わった後、その人たちはどうしているのか……。
元気でやっているといいのですが。
ああ、やっぱり混乱してしまいますね。
フィクションなのかノンフィクションなのか。
答えは、どうぞ御自分で。
「よんで、きめる、でスか?」
そうです。
お盆休みの残りで一気読み!しましょう。
ネーさも一気に読破しましたよ。
くたくたになりますが、その価値はありました。
「おてもとに、ほん、のなつ、でスね」
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