テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 伝説が、いきいきと! ~

2024-04-07 22:04:04 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 ようやくゥ~おひさまッ!」

「がるる!ぐるるがる~!」(←訳:虎です!嬉しいよう~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 《お花見日和》と言えるお天気に恵まれ、

 道行く人&お散歩中のワンコたちの足取りも軽やかですね。

 こんな日の読書タイムは、

 さあ、こちらのアートブックを、どうぞ~♪

  

 

 

      ―― 50の傑作絵画で見る 英雄と伝説の世界 ――

 

 

 著者はジェラール・ドゥ二ゾさん、

 日本語版は2024年1月に発行されました。

 仏語原題は『HÉROS ET LÉGENDES EXPLIQUÉE PAR LA PEINTURE』、

 有名な神話や伝説から選ばれた50のエピソードを

 傑作といわれる絵画50作品を通して読み解いてゆく

 ヴィジュアルブックです。

 

「おッ、おもたッ!」

「ぐるるる!」(←訳:大きいし!)

 

 おおよそ縦28㎝×横23㎝×厚さ2㎝、

 紙が上質であるためでしょうか、

 手に抱え持っては思わず、

 重いぃ!と呻いてしまいつつも、

 いや~楽しいです♫

 

 神話画が好き!

 躍動感ある英雄絵物語が大好き!

 という方々は、腰痛・首痛の危険もなんのその、

 次巻を忘れて見入ってしまう大型本ですよ。

 

 まず、表紙を飾っている作品からして、

 ラファエロさん作『聖ゲオルギウスと竜』!

 

 ラファエロ・サンティさんの人気作――

 穏やかで、あたたかく、神々しい光に満ちた『聖母子像』とは

 逆ベクトルの迫力と立体感!

 制作は1505年頃だそうですから、

 ラファエロさん22歳時の力作は、

 現在、ルーヴル美術館に所蔵されていますよ。

 

「だいなみッくゥ!」

「がるるる~!」(←訳:構図の美~!)

 

 主題になっている聖ゲオルギウスとは何者か?

 彼が竜退治に乗り出した理由は?

 そも、これはいつ頃の出来事で、

 竜退治の背後にはどんな事情があるのか?

 

 著者・ドゥ二ゾさんは、

 画面の中の注目すべき箇所や、

 作品の背景に潜む“ものがたり””歴史”を

 テンポよく解説してゆきます。

 

 J・W・ウォーターハウスさん作

 『オデュッセウスとセイレン』、

 ルーベンスさん作『パエトンの墜落』、

 マンテーニャさん作『ゴリアトの首をもつダビデ』、

 バーン=ジョーンズさん作

 『アーサー王のアヴァロンでの最後の眠り』、

 ヴィルヘルム・ハウシルトさん作

 『ファーフナ―を退治するジークフリート』……

 

 と、西欧の神話を絵画化した作品の他に、

 御本の後半部分では。

 

「おッ! そんごくうゥくんッ??」

「ぐるるるがる!」(←訳:三蔵法師さま!)

 

 大原呑舟さん作『三蔵法師と従者たち』(大英博物館蔵)、

 『神功(じんぐう)皇后』(作者不詳・フランス国立図書館蔵)

 といったアジア圏の神話・伝説、

 そして、

 『白鬼を退治するロスタム』(画家不詳・大英図書館蔵)

 といったイスラム文化圏の神話・伝説、

 さらには、

 古代エジプトや、

 北米、中南米の神話・伝説も取り上げられていますよ。

 

「きちょうゥでスゥ!」

「がるぐる!」(←訳:初見多し!)

 

 この図版は初めて見た、

 これも見たことない作品だぞ、

 あの神話にはこういう意味もあったのね、

 などなど、

 驚かされることばかり。

 

 特に、イスラム文化の神話を描いた作品は、

 細密画好きな方々におすすめですよ。

 本屋さんで、図書館で、

 ぜひ、探してみてくださいね~♪

 

 

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