テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

緩急自在のユニークキャラ♪

2013-12-08 21:57:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 みんさまッ、あどまちッくゥ、みたでスかッ?」
「がるる!ぐるるるがるる~!」(←訳:虎です!八王子が出たよ~!)

 こんにちは、ネーさです。
 昨日12月7日にTV TOKYOで放送された『出没!アド街ック天国』は
 私たちの地元・八王子がテーマでしたね♪
 (東京ローカルの番組なので御存知ない方々もおられるでしょうが……)
 本日の読書タイムは、
 八王子と同じく多摩仲間?な、或る町を舞台にしたフィクション作品を、
 さあ、どうぞ~!

  



 
           ―― 生活安全課0係 ファイヤーボール ――



 著者は富樫倫太郎(とがし・りんたろう)さん、2013年7月に発行されました。
 『生活安全課0係』も『0』は『ゼロ』とお読み下さいね。

「♪ちゅうおうゥふりィ~うェいィ~♪」
「♪ぐるるるがるる~♪」(←訳:♪走り出せ中央線~♪)

 はいはい、中央道に車を乗り入れて、
 それともJR八王子駅からJR中央線上り方面に乗って、東へ。
 すると、新宿に着くちょっと手前には――

「あはァ! すぎなみくゥ!」
「がるぐるるるぅ?」(←訳:ここ多摩かなぁ?)

 お江戸の昔は緑の丘陵地帯だったこの辺りも、
 現在は東京の23区のひとつ、杉並区。
 中央線沿いにとても賑やかな町が広がっています。

 この御本の題名ともなっている、
 『生活安全課0係』があるのは、
 杉並区の、杉並中央警察署の一角、なのですけれど……

「……まどがァ、ないィ~…??」
「……ぐる~…」(←訳:……暗い~…)

 事務机が並び、窓もない、殺風景なこの部屋、
 実は、健康管理室だった場所を急遽改造し、
 『0係』室に充てたものでした。

 『0係』とは、
 生活安全課附の『何でも相談室』という課員への説明は――

「ほんとかなッ??」
「がるがる!」(←訳:ウソかも!)

 ひとクセふたクセありそうな『0係』の面々の中で、
 異彩を放っているのが
 小早川冬彦(こばやかわ・ふゆひこ)さんです。

 20代半ば、階級は警部、
 キャリアと呼ばれる優秀な人材である小早川さんは、
 本来ならば所轄署の生活安全課や
 窓もない暗~い部屋とは無縁のエリート、のはず……はずが……

「もしかしてッ?」
「ぐるるっるがるるるっ」(←訳:島流しってウワサはっ)
「ほんとォなのッ??」

 えーと、さあ、どうなんでしょう。
 小早川さん御本人は、いたって粛々と、飄々と、
 職務を遂行しているように見えます。

 さっそく、
 家の前に酔っ払いが立ち小便して困るんですけどぉ~、という
 生活感がにじむ通報に応じて、
 『何でも相談室』らしく先輩と一緒に出動したりして。
 ボヤの現場を見てこい、と命じられると
 やはり素直にホイホイと現場へ赴きますし。

「でもォ~…?」
「がるるる?」(←訳:意外にも?)

 現場で見聞きした些細な事象から、
 推論を重ねてゆく小早川さん。
 彼に引っ張られるように
 『0係』は些細な相談の“真相”に接近してゆく、ような……?

「しッかりィ、こばやかわくんッ!」
「がるるぐるがるる!」(←訳:変人を返上しよう!)

 
 ミステリというよりは
 ユニークなキャラクターさんたちが
 活き活きと躍動するユニークな警察小説!
 ミステリ好きさんにも
 刑事ものが好きな御方にもおすすめの快作フィクションです♪
 ぜひ~!
 
 
 
 
 
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 渋さが、キラリ♪ | トップ | 誠実の、②。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブックス」カテゴリの最新記事