「こんにちわッ、テディちゃでス!
こんやはァ~まんげつゥなのでスゥ!」
「がるる!ぐるるるがるるぐる!」(←訳:虎です!2024ラスト満月!)
こんにちは、ネーさです。
今日12月15日の満月は『コールドムーン』。
冷えた空を冴え冴えと歩むお月さまを仰ぎながら、
さあ、本日の読書タイムは、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪
―― 廃遊園地の殺人 ――
著者は斜線堂有紀(しゃせんどう・ゆうき)さん、
単行本は2021年に、画像の文庫版は2024年10月に発行されました。
「むぐぐぐぐゥ! ほんかくゥみすてりィ……!」
「ぐるるるがる!」(←訳:王道路線だね!)
物語の舞台となっているのは、
廃遊園地――廃墟です。
ここ数年の間に、
廃墟は思いがけず”人気者”となりました。
海外で、日本国内で、
絵になる、というか、ビジュアルな廃墟が注目されて、
さまざまな廃墟写真集が出版されていますし、
webではファンサイトなども誕生しています。
眞上永太郎(まがみ・えいたろう)くんも、
廃墟を見つけては写真を撮り、
『つれづれ廃墟日記』
というブログに記事を投稿している
廃墟マニアのひとり、なのですが……
今回、やって来たのは。
「……やまおくゥ、なのでス……」
「……がるぐるる?」(←訳:……ここ遊園地?)
眞上くんが訪れようとしているそこは、
《イリュジオンランド》と名付けられた
大型テーマパーク……になる予定だった
某県某市の某所で、
現在は、廃墟寸前状態、と申しましょうか。
「すんぜんッ?」
「ぐるがぅるるる?」(←訳:廃墟じゃないの?)
実は、この廃遊園地には
ちゃんと所有者さんがいるんです。
廃墟好きとして知られる
十嶋庵(としま・いおり)さんという富豪が、
《イリュジオンランド》を買い、
眞上くんを招待したのでした。
招待に応じて来てみたものの、
眞上くん、大いに怪しんでいます。
大金持ちの廃墟マニアは、
いったい何を考え、
何をしようとしているのか……?
「ふァいッ、そこまでェ!」
「がるるるぐる!」(←訳:ネタバレ厳禁!)
ええ、これより先の展開は、
ネタバレ禁止ですからね、
お喋りできないんですけれども、
巻末の『文庫版あとがき』を
ちょこっと御紹介いたしますと。
著者・斜線堂さんによれば、
文庫版は単行本版から大きく改稿してあり、
内容は同じでも文章は殆ど変更、
一部の登場人物の名前も変更した、とのことです。
その理由は……
続編を書くため!
「おおおっ!」
「ぐるる~!」(←訳:いいね~!)
《廃墟探偵》シリーズ第2作の刊行は、
2025年(予定)。
この第1作で、そして第2作で、
眞上くんはどのような廃墟の闇/光と対峙することになるのか。
廃墟好きな方々に
ミステリ好きな活字マニアさんにも、
激おすすめの長編ミステリ作品です。
ぜひ、冬休みの読書リストに加えてみてくださいね~♪
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