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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 茫々と、廃墟 ~

2024-12-15 22:03:46 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 こんやはァ~まんげつゥなのでスゥ!」

「がるる!ぐるるるがるるぐる!」(←訳:虎です!2024ラスト満月!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 今日12月15日の満月は『コールドムーン』。

 冷えた空を冴え冴えと歩むお月さまを仰ぎながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの文庫作品を、どうぞ~♪

  

 

 

             ―― 廃遊園地の殺人 ――

 

 

 著者は斜線堂有紀(しゃせんどう・ゆうき)さん、

 単行本は2021年に、画像の文庫版は2024年10月に発行されました。

 

「むぐぐぐぐゥ! ほんかくゥみすてりィ……!」

「ぐるるるがる!」(←訳:王道路線だね!)

 

 物語の舞台となっているのは、

 廃遊園地――廃墟です。

 

 ここ数年の間に、

 廃墟は思いがけず”人気者”となりました。

 海外で、日本国内で、

 絵になる、というか、ビジュアルな廃墟が注目されて、

 さまざまな廃墟写真集が出版されていますし、

 webではファンサイトなども誕生しています。

 

 眞上永太郎(まがみ・えいたろう)くんも、

 廃墟を見つけては写真を撮り、

 『つれづれ廃墟日記』

 というブログに記事を投稿している

 廃墟マニアのひとり、なのですが……

 今回、やって来たのは。

 

「……やまおくゥ、なのでス……」

「……がるぐるる?」(←訳:……ここ遊園地?)

 

 眞上くんが訪れようとしているそこは、

 《イリュジオンランド》と名付けられた

 大型テーマパーク……になる予定だった

 某県某市の某所で、

 現在は、廃墟寸前状態、と申しましょうか。

 

「すんぜんッ?」

「ぐるがぅるるる?」(←訳:廃墟じゃないの?)

 

 実は、この廃遊園地には

 ちゃんと所有者さんがいるんです。

 

 廃墟好きとして知られる

 十嶋庵(としま・いおり)さんという富豪が、

 《イリュジオンランド》を買い、

 眞上くんを招待したのでした。

 

 招待に応じて来てみたものの、

 眞上くん、大いに怪しんでいます。

 

 大金持ちの廃墟マニアは、

 いったい何を考え、

 何をしようとしているのか……?

 

「ふァいッ、そこまでェ!」

「がるるるぐる!」(←訳:ネタバレ厳禁!)

 

 ええ、これより先の展開は、

 ネタバレ禁止ですからね、

 お喋りできないんですけれども、

 巻末の『文庫版あとがき』を

 ちょこっと御紹介いたしますと。

 

 著者・斜線堂さんによれば、

 文庫版は単行本版から大きく改稿してあり、

 内容は同じでも文章は殆ど変更、

 一部の登場人物の名前も変更した、とのことです。

 その理由は……

 

 続編を書くため!

 

「おおおっ!」

「ぐるる~!」(←訳:いいね~!)

 

 《廃墟探偵》シリーズ第2作の刊行は、

 2025年(予定)。

 

 この第1作で、そして第2作で、

 眞上くんはどのような廃墟の闇/光と対峙することになるのか。

 

 廃墟好きな方々に

 ミステリ好きな活字マニアさんにも、

 激おすすめの長編ミステリ作品です。

 ぜひ、冬休みの読書リストに加えてみてくださいね~♪

 


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