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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 歴史の噂の、真偽は? ~

2024-02-05 22:05:00 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 がちがちがちッ!」

「がるる!ぐるがるる~!」(←訳:虎です!寒さ底なし~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 雪やら雨やらで、明日の東京の道路事情が心配ですね。

 怪我人さんが出ないように願いながら、

 さあ、読書タイムですよ。

 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

        ―― 孝明天皇 毒殺説の真相に迫る ――

 

 

 著者は中村彰彦(なかむら・あきひこ)さん、

 2023年8月に発行されました。

 日本史、とりわけ幕末~明治の出来事に興味をお持ちの方々は

 よくご存知の《歴史の謎》と申せましょうか。

 

「あううゥ! どくさつゥ??」

「ぐるがる……!」(←訳:暗殺事件……!)

 

 孝明(こうめい)天皇は、

 天保二年(1831年)に誕生、

 慶応二年(1867年)、

 在位21年にして、満35歳の若さで崩御……

 

 つまり、“江戸期最後の帝“こそ、孝明天皇。

 そして、

 孝明天皇にまつわる或る噂が

 昔から囁かれているんです。

 

 帝が身罷られたのは、

 何者かに毒を盛られたためではないか、と。

 

「びょうきィ、じゃなくてェ?」

「がっる!」(←訳:毒って!)

 

 開国だ、いや攘夷だ、と騒がしい世情の、

 慶応二年の12月。

 孝明天皇は病床にありました。

 

 病の名は、天然痘。

 

 重病、ではありますが、

 幕末当時、天然痘(痘疱)に関する研究は

 けっこう進んでいたようです。

 天然痘に罹患しても、

 回復する者は少なくなかった、というのに。

 

 順調に快癒へ向かっていた孝明天皇の容態は、

 医師たちが『天皇御回復』を

 明日にも発表しようとしていた12月24日の夜、

 容態が急変して、

 翌日には危篤状態に。

 

「えッ? なぜェ??」

「ぐるる!」(←訳:そんな!)

 

 こうした経緯があったために、

 崩御の直後から怪しむ声があがっていたのでした。

 

 病が治ろうとするところで

 体力が低下していた孝明天皇に、

 何者かが毒を盛ったのではないか。

 

 それへ、

 毒殺なんてナンセンス!有り得ない!

 と反論する声ももちろんあって。

 

 いったい、どちらが真実なのか……?

 

「むむむゥ~んッ?」

「がる~るぅ?」

 

 著者・中村さんは、現代に伝えられる資料をもとに

 真相を探り出そうと試みます。

 もしも毒を盛られたというのなら、

 誰がやったのか?までも。

 

 トンデモ論か?と思える《天皇毒殺説》ですが、

 NHKの歴史番組で取り上げられたりもしていて、

 完全な空論ではないらしい?

 

 また、本文の後半部分は、

 新選組のルーツ(多摩エリアが登場します!)など、

 近代の日本史も論じられていますよ。

 歴史好きな活字マニアさんは、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪