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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

 ~ 鳥獣たちが、歌って踊る ~

2017-12-11 22:14:09 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 さいまつゥのォ、せーるでッ!」
「がるる!ぐっるぅるるるる!」(←訳:虎です!買っちゃいました!)

 こんにちは、ネーさです。
 歳末と呼ぶには早過ぎる気がしますけれど、
 ええ、SALEでブーツを買ってしまいました。
 嬉しい達成感と、明日からはもう衝動買いNGにしよう!
 の相反する思いにサンドイッチされながらの読書タイム、
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  


 
         ―― 鳥獣戯画を読みとく ――



 監修は五味文彦(ごみ・ふみひこ)さん、2017年11月に発行されました。
 実はこの御本、ジャンル的には児童書で、
 おそらく書店さんでは、学習書や学習百科のコーナーに
 配架されているはずなのですが……

「おもしろォたのしィ~いッ♪」
「ぐるるがるるる!」(←訳:分かりやすいし!)

 鳥獣戯画ファンの私ネーさ、
 関連の書籍は可能な限り
 目を通すようにしておりますものの、
 そういった御本は、ほぼ大人向けです。

 専門用語が多かったり、
 鳥獣戯画の解釈については諸説あるために、
 どうしても内容がややこしくなってしまいがちで、
 首を傾げることもありますが、
 この御本ときたら、もう!

「めいかいィでス!」
「がるるるぐる!」(←訳:コミカルです!)

  第一章《鳥獣戯画はどのような絵巻物?》

  第二章《うさぐとかえるが大活躍 甲巻》

  第三章《鳥獣戯画の謎にせまる! 不思議が多い絵巻物》

  第四章《鳥獣戯画はどこにある?》

 と4つのパートで構成されている各章には
 オトナの読者さんでも
 初めて知ったわ!な知識が満載、
 感心させられるばかりなんです。

 絵巻物をどうやって見るか、の基本から、
 《甲乙丙丁(こう・おつ・へい・てい)》の意味、
 日本の動物と外来動物の対比、
 絵巻の中に描き込まれている平安時代の食生活、
 動物たちが遊んでいるのは
 いつの季節で、
 何時頃のことなのか……?

「えッ? きせつゥ?」
「ぐるるがるる?」(←訳:時刻が解るの?)

 歴史学者である監修者・五味さんによれば、
 鳥獣戯画の代表作であり
 最高傑作との声も高い甲巻
 (ウサギとカエルがお相撲や弓矢競べをしている巻ですね)は、
 秋の季節で、
 時刻は月がきれいな夜、
 なのだそうです。

「ふわァ~、よるゥでスかァ~♪」
「がるるぐるるる!」(←訳:月夜のお祭りだ!)

 また、この御本は、
 縦が約28㎝、
 横が約22㎝、と大きめのサイズで制作されています。

 必然的に、
 収録されている図版も、
 一般の美術評論書より大きくなっているのに加えて、
 印刷もとてもクリアですから、
 絵巻物の特徴である

 “絵が生み出す流れ”

 を把握しやすい構造になってもいるんですよ。

「わらえるゥところもォ~♪」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:たくさんあります!)

 なんてったって《国宝》で、
 しかも《超々人気者》。

 気軽には観賞できない貴重な宝物、
 なんですけれども、
 いつかはこの眼で
 ウサくんカエルちゃんたちのどんちゃん騒ぎを
 拝見してみたいものです。

 その日を待ちつつ、
 《鳥獣戯画》マニアの大人諸氏、
 もちろんチビっ子ちゃんたちも、
 この御本で鳥獣たちの祭りの日々を、
 ぜひ、一読&一覧くださいな♪