テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 困惑のプリズム ~

2017-11-05 22:07:27 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふうゥッ! もうゥたいへんッ、なのでス!」
「がるる!ぐるるぅ!」(←訳:虎です!渋滞だぁ!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日の東京・多摩地域は、米国の大統領さん来日の余波で、
 あちこちで渋滞が発生したようです。
 明日と明後日、都内を車で移動する予定の御方は
 高速道や首都高での規制に注意してくださいね。
 では、ここからは読書タイムに参りましょう♪ 
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



           ―― 惑 -まどう― ――



 著者は《アミの会(仮)》の皆さん、2017年7月に発行されました。
 《惑》をテーマとするこのアンソロジーの、
 執筆者さんを収録順にご紹介いたしますと、

 大崎梢さん、加納朋子さん、松尾由美さん、法月綸太郎さん、
 光原百合さん、矢崎存美さん、永嶋恵美さん、今野敏さん!

「わふゥ! げすとさんがァ、いまスゥ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:ようこそ御二方!)

 美味しいものを食べながらおしゃべりを楽しみ、
 本も作っちゃおう!という
 作家さんたちの集まり《アミの会(仮)》。

 この御本にも参加しておられる
 女性作家さんたちを中心とする活動に、
 今回は男性作家さんがゲストとして参加し、

 『惑』『迷』

 の2作品が刊行されました。

 そして、この御本『惑』には、
 法月綸太郎さん、今野敏さんのおふたりが
 作品を寄せていて――

「じゃッかんッ、こまッてまス!」
「がるぐるっるるる!」(←訳:いや戸惑ってます!)

 とりわけ、異彩を放つ結果になっているのは
 今野さん著『内助』でしょうか。

 《隠蔽捜査》シリーズで人気の
 大森所長・竜崎さんが、
 いえ、竜崎署長さんの妻・冴子(さえこ)さんが、
 “主役”を務めちゃうんですから、
 シリーズのファンの方々も驚愕するかも?

「びッくりィでスよッ!」
「ぐるるがる!」(←訳:しかも鋭い!)

 或る事件のニュースをTVで見た冴子さん、
 奇妙な既視感をおぼえます。

  ……私、これと同様な事件の報道を見聞きしたことがある……

 そこで、夫の竜崎署長が帰宅したとき、
 冴子さんは既視感について相談してみたのですが、竜崎さんたら。

  おまえがあれこれ考える必要はないんだ

 と、言うじゃありませんか。

「あわわァ~!」
「がる~!」

 その一言が、ええ、冴子さんのやる気に
 火を点けてしまいました。

 竜崎さんが署へ出掛けた途端、
 勇んで行動開始!

 幸いにも?竜崎さんのお仕事柄、
 家には全国紙の新聞各紙が揃っています。

 既視感のもととなった何かが、
 新聞のどこかにあるだろうか。
 なんとか思い出さなくちゃ!

「がんばッてェ~!」
「ぐるがるぐる!」(←訳:あと一歩だよ!)

 冴子さんの背中を押したくなる『内助』、
 SFマニアさんをニヤリとさせる
 松尾由美さんの『惑星Xからの侵略』など
 警察小説風あり、
 ファンタジー風の設定もあり、な
 《惑乱》のアンソロジー、
 短編小説好きな活字マニアさんに
 ぜひのおすすめです。
 本屋さんで、図書館で、
 探してみてくださいね~♪

 
コメント
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