「さむさむッ! まふらァー!」
「ぐるがるっぐる!」(←訳:寒さむっ手袋!)
今日は、初秋を越えていきなり晩秋??な気温の東京・多摩地方でした。
こんにちは、サムガリータなネーさです。
「こんにちわゥ、テディちゃでス!」
「ぐるるっ!」(←訳:虎ですっ!)
さてもブルルッ!な日には、
ぬくぬく♪ほわほわ♪な場所へ御案内いたしましょう。
それは何処?って……はい、こちらへ、どうぞ~!
―― 善人長屋 ――
著者は西條奈加さん、’10年6月に出版されました。
題名の通り、人情暑い、
いえ、人情に厚~いお江戸のほんわかストーリー♪
と言いたいところなのですが……。
「わゥッ? ちがうゥのでスかッ?」
「ぐるるがるるぐる~…」(←訳:でもぉ表紙だって良さそうな人たちが~…)
お江戸の深川、山本町にございますは、
千七(せんしち)長屋。
けれど、町の人々はそうは呼びません。
善人ばっかりが住まっているから、
あらぁ『善人長屋』だぁね。
まったくよぅ、気持ちの良い善人揃いさね、
と評判なのです。
長屋の差配をしている質屋『千鳥屋』の娘さん――お縫(ぬい)ちゃんは、
そんな評判が歯がゆいやら、苛立たしいやら。
皆、何も知らないからそんなこと言うんだわ!
もし本当のことを知ったら……!
「ほんとのことォ?」
「ぐるがるっ?」(←訳:それって一体?)
あの、ですね、
実は、ですね、
善人長屋に暮らす方々、皆が皆、
裏稼業をお持ちなんです。
質屋『千鳥屋』さんは、
まっとうな質屋業の裏で、
こっそり故売屋も営んでおります。
髪結さんは、情報屋さん。
代書屋さんは、偽証文作りも引き受けます。
その他の住人さんたちも、
詐欺やら、美人局(つつもたせ)やら、
つまりはダークサイドのバッドボーイズな訳で。
「ぎゃふッ! わるいィひとでスっ!」
「がるがるるー!」(←訳:悪党だー!)
んまぁ、人聞きの悪い!
悪党は悪党でも、節度も常識もある悪党さんなんですよ。
なんですけど……
困った事態が起きたようです。
手違いで、
長屋に新しく入居した店子(たなこ)さんが、ねえ、
加助(かすけ)さんとおっしゃる方なんですけれど、ねえ、
裏がない、
後ろ暗いところのない、
ホントの善人さんだったものですから、
節度ある悪党さんたちは大弱り。
放り出す?
追い出す?
いえ、あんまり無体なことはしたくなくて、
善き人・加助さんを、どう扱ったらよいのやら……?
「……へんてこなァ、なやみィ、でスゥ……」
「…ぐるるがるがる~」(←訳:…悪党らしくない悩みだね~)
悪党さんたちが悪事を働きまくるピカレスクロマン?
でも、もしかしたら、
ほんわかほのぼの人情時代小説の可能性も?
「どッちでスかッ??」
「ぐるがるっ??」(←訳:まさかSFっ??)
いえいえ、たぶん、この御本は……
お江戸を舞台にした時代モノでありながら、
サスペンス、或いはコンゲームストーリーの趣きさえ感じさせる
連作ミステリ!
さあ、ミステリ好きさん、
お江戸の『善人長屋』へ
しばしのタイムトリップを!
「ふァいッ!
おえどでェ、おつきみィ、してきまスッ!」
「ぐるるがるがるる!」(←訳:月見団子も食べてきます!)
では、いってらっしゃいませ~!
「ぐるがるっぐる!」(←訳:寒さむっ手袋!)
今日は、初秋を越えていきなり晩秋??な気温の東京・多摩地方でした。
こんにちは、サムガリータなネーさです。
「こんにちわゥ、テディちゃでス!」
「ぐるるっ!」(←訳:虎ですっ!)
さてもブルルッ!な日には、
ぬくぬく♪ほわほわ♪な場所へ御案内いたしましょう。
それは何処?って……はい、こちらへ、どうぞ~!
―― 善人長屋 ――
著者は西條奈加さん、’10年6月に出版されました。
題名の通り、人情暑い、
いえ、人情に厚~いお江戸のほんわかストーリー♪
と言いたいところなのですが……。
「わゥッ? ちがうゥのでスかッ?」
「ぐるるがるるぐる~…」(←訳:でもぉ表紙だって良さそうな人たちが~…)
お江戸の深川、山本町にございますは、
千七(せんしち)長屋。
けれど、町の人々はそうは呼びません。
善人ばっかりが住まっているから、
あらぁ『善人長屋』だぁね。
まったくよぅ、気持ちの良い善人揃いさね、
と評判なのです。
長屋の差配をしている質屋『千鳥屋』の娘さん――お縫(ぬい)ちゃんは、
そんな評判が歯がゆいやら、苛立たしいやら。
皆、何も知らないからそんなこと言うんだわ!
もし本当のことを知ったら……!
「ほんとのことォ?」
「ぐるがるっ?」(←訳:それって一体?)
あの、ですね、
実は、ですね、
善人長屋に暮らす方々、皆が皆、
裏稼業をお持ちなんです。
質屋『千鳥屋』さんは、
まっとうな質屋業の裏で、
こっそり故売屋も営んでおります。
髪結さんは、情報屋さん。
代書屋さんは、偽証文作りも引き受けます。
その他の住人さんたちも、
詐欺やら、美人局(つつもたせ)やら、
つまりはダークサイドのバッドボーイズな訳で。
「ぎゃふッ! わるいィひとでスっ!」
「がるがるるー!」(←訳:悪党だー!)
んまぁ、人聞きの悪い!
悪党は悪党でも、節度も常識もある悪党さんなんですよ。
なんですけど……
困った事態が起きたようです。
手違いで、
長屋に新しく入居した店子(たなこ)さんが、ねえ、
加助(かすけ)さんとおっしゃる方なんですけれど、ねえ、
裏がない、
後ろ暗いところのない、
ホントの善人さんだったものですから、
節度ある悪党さんたちは大弱り。
放り出す?
追い出す?
いえ、あんまり無体なことはしたくなくて、
善き人・加助さんを、どう扱ったらよいのやら……?
「……へんてこなァ、なやみィ、でスゥ……」
「…ぐるるがるがる~」(←訳:…悪党らしくない悩みだね~)
悪党さんたちが悪事を働きまくるピカレスクロマン?
でも、もしかしたら、
ほんわかほのぼの人情時代小説の可能性も?
「どッちでスかッ??」
「ぐるがるっ??」(←訳:まさかSFっ??)
いえいえ、たぶん、この御本は……
お江戸を舞台にした時代モノでありながら、
サスペンス、或いはコンゲームストーリーの趣きさえ感じさせる
連作ミステリ!
さあ、ミステリ好きさん、
お江戸の『善人長屋』へ
しばしのタイムトリップを!
「ふァいッ!
おえどでェ、おつきみィ、してきまスッ!」
「ぐるるがるがるる!」(←訳:月見団子も食べてきます!)
では、いってらっしゃいませ~!