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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ウェルカム!新進名探偵氏 ~

2009-08-17 21:51:53 | ブックス
 こんにちは、ネーさです。
 お盆休み明けの本日は、

「ふァ~ねむいィ~、こんにちわァ、テディちゃでスゥ~」

 はい、本日は、読むうちにいつの間にか眠気も失せる
 秀作ミステリを御紹介いたしましょう。
 こちらを、どうぞ~!


 
             ―― 六つの手掛かり ――


 
 著者は乾くるみさん、’09年4月に発行されました。
 『SIX CLUES』と英題が付されています。
 題名通り、収められているのは6篇の短編ミステリ!

「むむゥ? ほんかくはァ、でスかッ?」

 以前に御紹介いたしました乾さんの近著
 『カラット探偵事務所の事件簿①』は
 とてもスタイリッシュな、
 それでいてユーモアを忘れない正統派ミステリでした。
 こちらの御本も……
 ええ、そうです!
 ミステリファンには嬉しい、
 《本格》ミステリ!

「ぱちぱちぱちィ~!」(←歓迎の拍手です♪)

 6つの物語で謎を解決する主人公、
 いえ、栄えある探偵役さんは、
 林茶父(はやし・さぶ)さん。
 ……この御名前、実はアナグラムになっているんですけど、
 テディちゃ、お分かりですか?

「あなぐらむゥ??
 え~とォ??」

 説明するより、御本の表紙画に注目すれば
 あ!と判っちゃうかもしれませんね。
 黒のスーツに、頭にはソフト帽、
 ステッキを腕に、仕上げはちょび髭……。

「すてッきィ? おひげェ?
 あッ!! わきゃッたでスゥ!」

 モデルとなったその人の名は――

「わわッ! いけませんッ!
 ひみつゥ、でスッ!」

 そうですね、秘密、ということにしておきましょう。
 奇術を愛し、お酒を愛し、でもお酒に飲まれることなく、
 観察力と洞察力を発揮する林さん。
 こみいった6つの謎も、彼の前では、
 夏の陽光を浴びたかき氷のように溶解します。
 刑事さんたちも感服させる、その理力!
 お見事です!

 ……探偵・林さん、誰かに似ているような?
 あの探偵教授さん?
 あの探偵神父さん?
 ミステリ好きさんなら、きっと思い巡らすことでしょう。
 答えは……御本の中に!

 『ミステリアスな御話』ではなく
 本当の『ミステリ』が読みたいんだ!という
 ミステリファンさんに、おすすめ、ですよ~♪

「めいたんていィがァ、またひとりィ!」