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テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

いま評判の?或るミュージアムものがたり。

2009-05-14 21:32:49 | ブックス
 新緑まぶしい高尾山を仰ぎ見つつ
 遠足の思い出をかみしめるネーさです、こんにちは。
 山登りって、はてしなく苦手でしたわ……。

「こんにちわゥ、テディちゃもォ、えんそくゥいきたいッ!
 むッ?
 これはァ、りょこうゥがいどォ、でスかッ?
 ぶろーどうェいィ!
 にゅーよーくゥ、でスねッ!」

 テディちゃ、題名はよく読まなくちゃ。
 ブロードウェイではなくて、
 ブロードアレイ、なんですよ。
 さあ、あらためて御紹介いたしましょう! こちらを、どうぞ~!



         ―― ブロードアレイ・ミュージアム ――


 
 著者は小路幸也さん、’09年3月に発行されました。
 御本の表紙で目立ちまくりの、
 ピンク色で記された『B.A.M(バム)』とは、
 Broad Alley Museumの略号なんですね。

「みゅじあむゥ……?
 あッ、わかッたでスよッ!
 びじゅつかんッ、でしょッ?」

 美術館、それに博物館もミュージアム、ですよ。
 この物語に登場するB.A.Mさんは、
 両方の特徴を兼ね備えているようです。
 館内には、絵画があり、彫刻や家具があり、
 装飾品もあるけれど、
 からくり人形、楽器なんてのも展示されています。

 エドワード・ウィルミントンくんは、
 そんなB.A.Mの新人キュレーターさん。
 
 NY初心者のエドワード=通称エディくん、
 B.A.Mを探し当てるのすら四苦八苦しましたが、
 着いてみれば、休む間もなく、
 おかしな出来事に巻き込まれてしまいました。

「ど、どろぼうゥでスねッ!
 みゅーじあむゥにィ、どろぼうゥがッ!」

 いえ、ドロボウではありません。
 B.A.Mに住み込んでいる少女、
 フェイちゃんの身に異変が!
 ある楽器――コルネットに触った途端、
 固まって、動かない……???

「うきゃッ? どしたのォでスかッ!」

 コルネットに、いったい何が秘められているのでしょう?

 その理由を探り、解決すべく、
 先輩キュレーターさんたちとエディくん、
 知識と町の情報、コネをフル稼働させて
 調査に乗り出しますが……
 新米キュレーターさんには、驚くようなことばっかりで???

 人気シリーズ『東京バンドワゴン』とは似て異なる、
 ベーブ・ルースがホームランをかっとばしまくっていた頃の
 古き良きNYを舞台にした
 連作ミステリです。
 謎だらけ、
 不思議だらけで
 秘密だらけのB.A.Mへ、
 さあ、みんなで押しかけましょう!
 
「ネーさ、おべんともォ、もッてゆきましょゥッ!」