防火願い「おのぼりやす」 愛宕神社千日詣
「火伏せの神」で知られる京都市右京区の愛宕神社で31日から1日未明にかけ、恒例の「千日詣(まいり)」があった。
大勢の参拝者が防火を願い、山頂を目指して急坂を登った。
この日に参拝すると千日分の火よけの御利益があるとされる。
夕方には神社まで約4キロある参道に電灯がともり、すれ違う人たちは「おのぼりやす」「おくだりやす」と声を掛け合った。
中京区で料理屋を営む井山和彦さん(41)は火難よけのシキミを受けて下山。
「一年の無事に感謝し、今後の安全を願いました」と話した。
3歳までに参拝すると生涯火事に遭わないとも伝わり、親子連れの姿も見られた。
夫の聡さん(33)と長女の明日美ちゃん(2)、育児仲間とともに訪れた主婦宮香菜子さん(32)=中京区=は「娘の幸せのために頑張ります」と笑顔で山頂へ向かった。