(属国離脱への道)より
2011年の秋、野田豚がTPPにまい進していた頃、連日のようにブログでヒートアップし、揚げ句の果てに怒りのエネルギーとストレスで身体を壊し、ちょうど1年前の2012年2月には1か月休業するハメに陥ってしまった。
それほどまでにTPPは毒素てんこ盛りの売国条約だといっていい。
私は年齢相応に人間が丸くなってていないので、TPPを推進するような下衆な連中には、遠慮なく怒りを爆発させることにしている。
とはいえ、一度懲りているので、今は快調な体調を維持すべく極めて冷静。
「TPP断固反対」を訴えて衆院選を勝ったことになっている詐欺師・自民党が国を破壊していく様を静かに眺める。
そんな心境である。
なんども言っているように、ひとたびTPPに加盟してしまえば、世紀単位で復活することはできないかもしれない。
その元凶の一つが、遺伝子組み換え作物の止めどない流入である。
これによって日本の在来農業が破壊されるのはもちろんだが、食の安全はもはや風前の灯火となる。
御用学者の中には、遺伝子組み換え作物の安全性は証明されていると宣う方々も数多く存在するが、実際は大きく異なる。
安全性は証明されていない。
しかも遺伝子組み換えの大手モンサントは枯葉剤を開発製造していたゴロツキ企業であればこそ、簡単に参入を許すようなことは断じて許されない。
一例を上げれば、フランスの研究では遺伝子組み換え作物を食べたラットの7割が癌死、ロシアでは遺伝子組み換え大豆を食べた子ラットが生後3週間までに6割が死亡、といった実験結果がこれまでに報道されている。
“GMトウモロコシと発がん性に関連、マウス実験 仏政府が調査要請”
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2902178/9546114
“「モンサントの遺伝子組み換え食品に毒性の疑い」ルモンド紙報じる”
http://www.webdice.jp/dice/detail/3664/
“遺伝子組み換え大豆:子ラット6割死ぬ 胎内、生後に摂取”
http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/4be734f8e54737fa270911730bad8b62
ロシアではいち早く遺伝子組み換え作物を輸入禁止にしている。さすがプーチンのロシアはすごい。EUの多くもこれに追随するのではないかと見られているようだ。
一方、日本ではTPP参加を前に、早くもモンサント日本法人が進出しているし、認可されているGMOも少なくない。
まあ、いい、安全だと主張する学者がいても。
遺伝子組み換えがいくら科学的に安全だと主張しようとも、枯葉剤を開発し、あるいは種子を自家採種する農家に訴訟を起こすようなゴロツキ企業のつくり出すものを私は信用することはできない。
しかも連中がつくり出した遺伝子組み換えは、例えば年に1回散布するだけで草も生えないという強力な除草剤ラウンドアップに耐えられるように組み換えたものだという事実があり、これだけでも子どもに食べさせたくはない。
TPPではこうしたモンサントの遺伝子組み換え作物が大量に流通するだけではなく、消費者の選択する権利さえも奪われる可能性がある。
TPPによって食品表示における「遺伝子組み換え使用せず」の記載が非関税障壁と見なされ、撤廃されてしまう可能性が大きいのだ。
ならば、自家菜園でつくった野菜や産直で安全性が証明されているものだけ食べるか。
自家菜園が大流行するすれば、今度はモンサントがISD条項を利用して国際司法裁判所に訴えたりして。
そして、自家菜園や産直の禁止が決定される。
これは笑い事じゃない。
実際に米国では2010年に食品安全近代化法の名の下に、『アメリカ自家菜園禁止法(510法案)』が定められているのだ。
“1年前アメリカで成立した「自家菜園禁止法」”
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=259272
そんな横暴を許すことができるか。
モンサントの利益のために、食品の安全や消費者の選択の権利をすべてかなぐり捨てようというのか。
そして、このモンサントとともに遺伝子組み換え種子で一儲けしようと企んでいるのが、経団連会長・米倉が率いる住友化学である。
ご承知のように住友化学とモンサントはTPPのことが話題になるのと時を同じくして業務提携している。
だから、米倉が発狂したようにTPP早期加盟を叫んでいるのである。
“経団連・米倉会長がTPPに前のめりなのは、モンサントと住友化学が
長期的協力関係を結んでいるからか”
http://blog.zokkokuridatsu.com/201110/article_19.html
TPPの交渉自体、参加するべきではない。むしろ、米倉やモンサント日本法人の国外退去を命じるべきだ。
重ねていうが、あるテーマについて判断が付かないときは、どのような人物・団体が実行しようとしているのか、これで大抵は判断を間違うことはない。
遺伝子組み換えについて言えば、かつては枯葉剤を作り、ロックフェラー財団から研究費支援も受けるモンサントは真っ黒である。