1日、沖縄へオスプレイ第1陣、岩国から移動、反発必至
(共同通信)
![オスプレイ配備が予定されている米軍普天間飛行場=30日午後、沖縄県宜野湾市で共同通信社ヘリから](http://www.kyoto-np.co.jp/picture/2012/09/PN2012093001001875.-.-.CI0002.jpg)
- オスプレイ配備が予定されている米軍普天間飛行場=30日午後、沖縄県宜野湾市で共同通信社ヘリから
在日米軍は30日、防衛省に対し、新型輸送機MV22オスプレイ12機を
一時駐機先の岩国基地(山口県岩国市)から、日本国内での運用拠点となる
普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)へ、10月1日を皮切りに移動させる
日程を伝達した。
同省関係者が明らかにした。
米軍は当初、9月28日から沖縄への配備を開始する予定だったが、
台風17号の接近による悪天候を理由に延期していた。
沖縄県内では、安全性への懸念から配備反対の声が強まっており、
実際に配備されればさらに反発が強まるのは避けられない。
野田政権が対応に苦慮するのは必至だ。
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オスプレイ配備反対、抗議続く=ゲート前で座り込み-車で封鎖も県警が排除・沖縄
米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの配備反対を訴える抗議活動で、米軍普天間飛行場のゲート前で警察官(左)に強制排除される市民ら=30日夜、沖縄県宜野湾市
米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが配備される米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のゲート前では30日も、配備に反対する市民団体などが抗議活動を行った。
市民団体などは、普天間飛行場にある大山、佐真下、野嵩の各ゲート前に車を止め、基地内への出入りを封鎖。沖縄県警は一部で座り込んでいた市民を排除し、道路を封鎖していた車をレッカー車などで撤去した。
普天間飛行場北東部の野嵩ゲート前には約150人の市民らが集結。午後7時すぎ、県警による強制排除が始まると「弾圧を止めろ」「米軍を守るのか」などとシュプレヒコールや怒号が飛び交った。
投光器の明かりが照らし出す中、機動隊員ら数十人が座り込む市民らの手や足を抱えて、次々と運び出した。もみ合いの中で不調を訴えるなどして、数人が救急車で運ばれた。
同県うるま市の看護師前田テル子さん(60)は「政府に県民の声を届けたい」と抗議活動に参加。自宅近くの広場に米軍機が不時着したことがあり、「万が一学校の校庭に不時着したら子どもたちが危ない。
子どもたちの命を守りたい」と話した。
那覇市の写真家男性(44)は、警察官の多くも沖縄県民だと指摘。
「対峙(たいじ)するべきは米軍なのに、ウチナンチュー(沖縄の人)同士が争うのは本当に悲しい」とつぶやいた。