中国単身赴任生活 東京浦島太郎編

10数年住んだ中国を離れて東京のサラリーマン。浦島太郎です。
今は、自転車、写真、ジュリエッタなどのブログです。

中国新幹線

2017-03-03 | 一般


仕事で毎月お隣へ出かけますが、最近は国内移動に新幹線を使う事が多くなってきました。

中国語では、高鉄 と言うのですが、この10年ほどで中国全土の主要都市をつなぐ大鉄道網になりました。

1990年代からお隣に駐在していたので、国内移動=飛行機 と言う感覚だったのですが、本当にどこにでも新幹線がつながってきたので、そのおかげで結構飛行機路線が無くなったり、便数が削減されたりと飛行機が使いにくくなってきてしまって、結果として新幹線移動が更に増えるという感じになっています。

日本では、数年前に中国の新幹線が高架から落下して、それをブルドーザーで埋めてしまった事件があまりにも有名ですね。

また、日本の技術を導入しておきながら、独自技術だと言い張って、世界各地で日本の本家新幹線と受注競争を繰り広げたりしているのも、よく知られた話です。



新幹線が全国網になる前は、緑皮車 と今では呼ばれる、緑色の客車を電機やディーゼル機関車が牽引するタイプの鉄道ばかりでした。

よく言えば、旅情があって、人とのふれあいがあって、ですが、まあとにかく時間がかかるのと、切符の入手が大変で、とても仕事の出張では使いにくいものでした。

最近では、きっぷのダフ屋防止策として、身分証明書番号と実名での登録が必要なので、以前より遙かに楽に切符が入手できるようになりました。


我々外国人は、パスポートなので、自分で駅や町の中の切符販売代理店に出かけてゆく必要がありますが、一般の中国人は、ネットで予約、購入して身分証明書があればそのICカードで乗車できてしまう位便利なものになりました。

外国人は依然として一手間多いのですが、普通の人が窓口に並ぶのが大幅に減少した結果、たいした時間並ばなくても切符が買えるようになったのは大変有り難いことです。

列車は、最初の写真のような日本新幹線タイプの他に、ヨーロッパから導入したタイプの車両も走っています。

どこの路線に何を運用するかというのを決めているのかどうかは、よくわかりません。




共通しているのは、2等車は日本の新幹線同様に2+3の横5席。 1等車は2+2。 写真はその上の日本ならグランクラスである、ビジネスクラス。

1+2で、シートはフルフラットまで倒れます。

私のように、出張の詳細日程が決まっていなくて、行ってから考えるという行動をしていると、お得な2等車が結構取れずに、仕方なくビジネスクラスに笑顔で乗るケースが増えてしまいます。

北京や上海という主要駅から出発する新幹線は、それころ5分に一本、というような頻度ですが、なにせあの広大な面積ですので、自分の行きたいところへ向かう列車は2-30分に一本、田舎方面行きだと1-2時間に一本という事になってしまいます。

その上、のぞみや、ひかり、こだまなどと同じように列車によって停車駅も所要時間も勿論違うので、ボーッと切符を買うと、後から来る奴に抜かれまくる、と言うこともおきます。

また同じところから出発して同じ所へ行きたいと言う場合でも径路が異なると時間も費用も変わってきます。

浙江省の杭州から、福建省の福州まで移動しようとして、調べたら、寧波、温州を経由して海沿いに行くと早くても5時間半。

それに対して、武夷山、南平と山側を経由すると3時間半でした。

まよわず、山側を選択しましたが、途中からトンネルだらけ。

当たり前ですね。その昔、北京から福州へ転勤するときに、北京の友人に「お茶と山しか無いところへ行って何をするんだ?」と言われた位の山ばかりのところですからね。




新幹線のビジネスクラスに車内販売で売りに来た弁当です。

ご飯もおかずも暖かい。 これにカップのスープがついて65元、日本円で1100円位です。

安くはありませんが、味もまあまあ、ただスゴく量が多くて全部食べたら動けません。

最大の難点は、このトレイの上にビニールが接着してあるのを剥がさないといけないのですが、汁がこぼれたりを防ぐためでしょうか、スゴい勢いで接着してあって剥がすのに難儀しました。

そこらにぶちまけたら災難ですからね。


国の土地の上に、計画する新幹線ですから、やたらにまっすぐに走って、日本のように右へ左へカーブしません。

乗り心地も悪くありません。

後は大きな事故がもう起きないように、願うばかりです。