中国単身赴任生活 東京浦島太郎編

10数年住んだ中国を離れて東京のサラリーマン。浦島太郎です。
今は、自転車、写真、ジュリエッタなどのブログです。

鳥インフル

2009-01-07 | 生活
昨夜、北京で鳥インフルで女性が一人亡くなった、と友人から携帯にメールが届いた。

新型インフルエンザ発生時の緊急脱出マニュアルなるものは、昨年策定してあり、何時でも緊急脱出可能なようにパスポートと日本行きの航空チケットは携帯しているのだが、いざ死者が出たりすると すごく嫌な気になる。

2003年のSARS騒ぎの時には、中国にいた我々には「帰ってくるな」という指示が飛んできたし、実際に帰った人々には「バイ菌扱い」が待っていた。

マスクが有効といわれたが、本社からマスク1個が届いたのは、騒ぎもほぼ収束しつつある7月の終わりだった。
消毒液に至っては、飛行機で運べないから上海まで取りに来いと、当時上海からほぼ1000km離れたところに働いていた私に冗談のようなメールが来た。

2005年だったか、抗日騒ぎの時には、出張者がバタッとこなくなり、しばらくは静かな生活が送れた。
このときにも緊急脱出マニュアル作って、「最後は漁船で海に逃げる」という文面に本社やら関係部署から「おまえらはボートピープルか?」と笑いをとった。

鳥インフルエンザが話題になり出した頃には、「出張者には鶏肉を食べさせないように」という駐在員はどうでもいいような文書が本社から届いた。

日本にのんびりと生活している人々には、週刊誌やTVで報道されている新型インフルエンザへの脅威を理解できていないのでしょうね。


そういう私も、現地の生産会社に勤務しているわけでもなく従業員だって少ないので、いざ逃げるときにはさっさと逃げ出せる気楽さがある。
現地の工場で働いていると、お客様もいるし、従業員も家族も。。。考えれば考えるほど会社と心中するしかなくなってしまう。

無事に何事もなく収まってほしいものです。

緊急脱出も嫌だし、バイ菌扱いも嫌だけれども、現地に残らざるを得ない仲間の心配をし続けるのがもっとも嫌だと思う。

今日も小雨模様で寒い。