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娘の意見に従ってみる




夫も娘もわたしの服飾品全般にすごく興味がある。
大げさにほめてくれるのは面倒臭いがまあいいとして、こっそり新しいものを買ってもすぐにバレるのでごまかすことはできない(<何をごまかすというのだ)。

たまに不評もある。
例えば夫は駄目出しはほとんどしないが、真夏以外の黒はあまりいいとは思わないらしい。
娘はわたしがローヒールを履いて楽をしていると怒る。また、「安いし、買っておこうかなあ」「これ、使えそうじゃない?」などというおしゃれの意図のはっきりしない出費は速攻でたしなめられる。

娘は最近では、わたしのまとめ髪のラフさと乱れの境界線についてや、口紅の塗り方(これもラフさとだらしなさの境界だな)にもやんわりNGを出してくるようになった。


うるさい彼女が特にうるさいのがサングラスの似合う似合わないだ。
彼女曰く、とにかく流行は無視してアビエーターなどのメタルフレームを選ぶようにしろ、とこうだ。

今まで内心は「子供の言うこと」だと気にしていなかったのだが、もしかしたら子供の意見や男性の好みというのは最も世間一般の好みなのかも、ということに気がついた。
ならば、どなたにも好印象を与えたい時や、普遍的な綺麗さが必要な時にはその意見無碍にはできない。普遍的な綺麗さというのは、長く残る記念写真を撮影する、式典、初対面を迎える場、女王陛下にお目にかかるなどですな。
服装は社会的なものだ。他人に敬意を払うため、自己主張よりも優先させなければならないケースもある。


先日、友達がプロファイルに使う写真を選んでくれと言ってきた。
どれも美しかったのでかなり迷いつつ、2枚選んだ。そして「仕事のために一般受けする写真を選びたいなら、旦那さんの意見を聞いてみるのもいいと思う」と提案した。

いかがでしょう?

......


以下はさらにどうってことない話。


先日、ついに巡り逢った。
百貨店でサングラスをあれこれ試着していて、娘が「今まで試着したことのあるもの、持ってるもの、すべての中で一番似合う!」と一瞬も迷わずオッケーを出したOliver Peopleのもの。

上階へ行く。わたしの頭の中は夏のバカンス一色だ。バカンスを映画のように演出したい(<一種のごっこ遊び)という虚栄を趣味としているので服飾もそういうものに目がいく。
今年はDolce&Gabbanaの花柄のサマードレスをと思っていたのにもかかわらず、とてもThe Rowらしく、The Rowでなければ、 The Rowでしかありえない肌触りのいい超シンプルな黒い細いワンピースを買うように娘にアドバイスされた。前からだと何のことはないボートネックでフレンチスリーブ、ボディコンの服だが、背中がレオタードのように腰まで開いているやつ。やっぱりこういうのが一番似合う、と彼女が言うのでこちらも。

靴は流行りのスリッポンが観光にいいなあ欲しいなあと見ていると「ああいうのは絶対に似合わないから、安易に流行にのるのは止めなさい」と言われた。後日ネットでこっそり注文しよう...


娘のアドバイスに従っていると「彼女はこういうお母さんの隣りにいたいのだな」と想像でき、日に日に偉そうになる彼女さえも、ちょっと可憐でいじらしくなる。



(わたし、よく薔薇のような女になりたいとか、芍薬のような、菖蒲のようななどとしょっちゅう言ってますね。花のようにバランスの取れた女になりたいのです。カラー、いいなあ...)
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