日本・ベルギー・英国 喫茶モエ営業中
Brugge Style
ブルージュにマクドナルドが

と言うのは、マクドナルドがブルージュ市の反対を押し切る形で、街の中心に出店したからだ。
ご存知のようにブルージュは観光都市としての景観を守るためにかなり心を砕いており、その伝でマクドナルド出店申請に許可を出さなかった。
しかしマクドナルドも一筋縄ではいかないグローバル企業、マルクト広場にベルギーのQUICKというハンバーガーチェーンが出店している実情などを不公平として、今度は市ではなく、西フランダース州に許可を要請した。
西フランダース州は結局、「テイクアウトなし店内の飲食に限る」という条件付き許可を出し、マクドナルドは堂々とこのようにブルージュのメイン商店街に出店したわけだ。
派手な看板はなし。これでも絶賛営業中だ。この建物は以前は銀行だった。遠くからでは今でも何の店かは分からない。
テイクアウトなし、としたのは、ブルージュ市が景観を損ねる理由の一つに路上のゴミが増えることを挙げ、強調したためらしい。
しかしテイクアウトできる食べ物屋というのは、伝統的な揚げ物屋台やワッフル屋を挙げるまでもなくブルージュにもすでに多いし、今後も減りはすまい。
ここ数年の間に2本あるメインのショッピング・ストリートが、いわゆるグローバル企業に席巻され、家賃はうなぎ上り、ブルージュ地元の商売人は不満を募らせていると聞いた。
市はチェーン店が入ってくることで歳入が少々増えることの利と(少々と言うのは、グローバル企業は税金をどの国で支払うか必ず選ぶはずだから)、ブルージュがどこにでもある観光都市になってしまうことの不利を両天秤にかけているのかもしれない。
また、わたしのバイヤスのかかった考え方に過ぎないかもしれないが、「マクドナルド」というビジネスがはらんでいる一定のイメージを嫌う人は少なくないと思ったりもする。想像して欲しい。あなたのお住まいがとても美しい街にあるとして、2筋先の「マクドナルド」の出店、賛成するだろうか? これは「マクドナルド」という企業自身が選んで来たビジネス・モデルのコインの裏側なのだ。
一番おもしろいと思ったのは、マクドナルドがブルージュ市を敵に回しても出店したということは、マクドナルドのマーケティングは、ブルージュの外食経済が、市民ではなく観光客によって成り立っていると結論したということ。
「市民のみなさんに食べてもらえなくてもいいもんね。だって観光客様が次々やって来てお金を落として行く街なんだから!」と。
グローバル企業に嫌らしいところがあるとすれば、まさにこの点だ。彼らには地元を豊かにするとか、地元の未来、地元への義務とか責任とかいう発想は全くない(まあなんせグローバリストですもんな)。
しかしなぜ観光客はブルージュまで来てマクドナルドを食べるのか...
旅先では、分かる範囲で地のものが食べたいわたしには想像が及ばない。ファスト・フードを食べるなら、フリット・コット(揚げ物屋台)でベルジャン・フライをマヨネーズで食べた方がずっとよくないか? 揚げ物屋台にはハンバーガーもあるし、着席できるところもあるのだ。
ちらっと見たところでは、マクドナルド店先には「テイクアウトはできません」とは表示されていない。並んでから、買ってから、文句を言う人はいないのだろうか。
次回は店内に入って偵察してみたい
(なんや、入ってないんかい!)。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
