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滅ぶ




「ユニクロ栄えて国滅ぶ」という論文が波紋を広げているらしい。
と、こういう社会ネタが好きな友人が同好のわたしにも教えてくれた。


タイトルを見たとき、わたしが一瞬にして想像した内容はこうだ。
我田引水、「ユニクロなどのグローバル企業が栄えると、社会が一色に塗りつぶされたようになって、つまらなくなる」(実際の論文の内容とは無関係です)。


ユニクロはロンドンにも店舗があるので、田舎住まいのわたしでも何度か見たことがある。最近はイケアとかザラとか、薄利多売のグローバル企業はベルギーでも急成長している。品質とデザインとアイデアが良くて安いもの。結構なことだ。ただわたしは買わない。なぜかと言うと「使い捨て」になる可能性の高いモノが好きではないからだ。


買わないもう一つの理由は、前にも書いたが「 人類の常食は、いつも砂糖大根の料理ばかり」な世界がどうしても愉快だとは思えないからである。

どこの街に行っても同じ店で同じものを同じような店員さんが売っていて、少なからぬ割合で同じものを着ている他人に出くわす世界はおもしろみがなさそう...
だからそういうビジネスの仕方をしている企業はあまり応援したくない。

もちろんこれはわたし個人の趣味嗜好だから、どなたにも押し付けるつもりはない。そうだ、社会が一色に塗りつぶされたようになっては亡国だというのがわたしの意見だから。



同じ服を着て、同じバッグを提げている人がうようよ歩いている、判でついたような町並み。飲食店はチェーン店。家にはおそらく同じ家具。きっと彼らは同じテレビ番組を見ているのだろう。

こんなシュールな街、ジェフ・クーンズのアートとしてとか、デビッド・リンチの映画の背景としてだったら楽しめるかもしれないけれど、実際住むには楽しそうではないと思う。偏見ですか、そうですか。


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