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もっこす亭の生きざま日誌

 「自然と人・人と人」の“いいかげん・いいあんばい”な生き方を求めています。

フォーラム「統合失調症を知る」を聞く

2011-02-28 18:36:37 | Weblog
 2月は今日で逃げる。
 昨夜半よりみぞれ。里山は白く煙っている。
 日中、気温が下がって本格的な雪降りとなった。

 小生の妻は統合失調症。連れ添って30年をゆうに超える。
 その間に入退院を繰り返し、幾たびも修羅場をくぐった。
 随分落ち着いたとはいえ、最近も幻聴があるようで突然感情が悪化する。

 昨日、NHKハートフォーラム「統合失調症を知る」を仙台国際センターに聞きに行った。
 やっと妻を誘い出したのだが、タカを11時までに施設に送らなければ間に合わない。
 タカは思うように動かず、妻の同行を促したがこれも動かず、ばらばらに。
 
 妻が会場に来るか確実性はない。電話で妻に電車を指示。小生は軽トラで仙台へ。
 モールの駐車場に置いて、地下鉄とバスを乗りついで会場へ。
 妻は到着していない。参加証は妻持ち。訳を話して入れてもらう。20分の遅刻。 
 DSCN4791.jpg
 広い会場はほぼいっぱい。空席を探してもらって座る。
 
 出演者は、福島県立医科大教授の丹羽さんと東北福祉大ホスピタル院長の浅野さん。
 「統合失調症」は100人に一人が発症する身近な病気。
  ・どんな症状が現れるのか
  ・どんな治療法があるのか
  ・どうすれば再発を予防できるか
  ・回復力を高めるために当事者や家族には何ができるか
 途中から患者の男性も登壇して、体験をまじえて話してもらった。
 
 妻と連れ添って30年をゆうに超えるが妻とうまく付き合えなくなることが多々ある。
 大再発をするなど入退院を繰り返した。修羅場を何度もくぐった。
 医師たちからは“病気がさせている”のだから(仕方がない)と言われてきたが、それを耐えるのは大変だった。

 昨日の話を聞いて“病気がさせている”ことの中身が分かったような気がする。
 妻の場合は、幻聴(神の声?)にさまよい思いもよらない言動になっているのだろう。
 そんな時、頭にきてぶつかると悪化させてきていたのだ。
 
 とは分かるけど、「ごめんなさい」の一言もない、と引っかかる。
 つまり、こちらのコントロールができていなかったのだ。
 以前「精神分裂症」(統合失調症の前」は家族の病と言われていたが、そういう意味だったのだと多少客観的に見直すことができたような感じがする。

 いい話が聞けたと帰路につくが予定通りにいかなかった妻の顔が気にかかる。
 我が家に着くと案の定薄暗いのに灯りがついていない。
 炬燵にもぐって幻聴に悶々としているか眠っているか・・・
 
 いつものことだから気にしてもしょうがないと玄関を開けると、明かりがついた。
 「いま帰ったとこ」と妻。「えっ、どこから?」と訊くと「フォーラムよ」と<emoji code="a006" />
 遅れたけれど聞いたと言う。
 帰ったら説明しようと思っていたので、聞いてもらってよかった。
 今回のフォーラムは小生には妻の症状を客観的に見直せきっかけになりそうだ。

 「いい話だっただろ」と言うと「ガチャンと牢屋に入れられるみたいで大変なんだから」と返す。これ以上はさわらぬ神にたたりなし。

 昼飯抜きだったので、ラーメンでも食うかと誘うと「おごってくれるなら」と調子いい。
 近くの幸楽園で安上がりの晩飯を食って一件落着<emoji code="a009" />

 皆さんの周りにも、きっと悩み苦しんでいる方がいらっしゃると思います。
 後日、今回学習したことを自分の復習をかねてお伝えします。