もっこす亭の生きざま日誌

 「自然と人・人と人」の“いいかげん・いいあんばい”な生き方を求めています。

千とちひろの神隠し」の世界へ?

2014-05-07 23:47:16 | Weblog
5日、妻とタカを連れて「マリンパークふくしま」へ行った。
 往きは白石ICから東北道に乗り、郡山JCで磐越道、そしていわきJCで常磐道に乗り換え「いわき勿来IC」で降りて30分で到着。というのがインターネットとSAの案内だった。

 ところが「いわき湯本」の次にあるのかと思いきや「いわき勿来」の標示がないのだ。
 やばい見落としたかと次で降りてコンビニで訊くと「湯本」で降りたほうがいいとのこと。
 いずれにせよバックだ。雨は降るし車の中でコンビに弁当を食べて気を取り直す。

 「湯本」で降りたら有名な所だから分かりやすいだろうと思いきや、これまた肝心な所の標示が抜けている。
 やっと「マリンピア」の矢印を見つけほっとしたらお土産やさん。
 訊くともう一つ先の信号だという。なるほど同じ矢印だ。白石を10時に出て付いたのは3時。疲れてしまった。

 雨の中、妻を持参した車椅子に乗せて水族館に走る。
 二人の障がい者手帳を見せると無料に・・・助かった!(おとなの入館料は1600円だから)
 
 これまでタカは狭くて薄暗い所は怖くて入らなかった。固まってしまうのだ。
 今回はほとんど抵抗なく、込み合わないところでは母親の車椅子を押してニコニコしていた。

 展示はまずまずといったところか。
 一回りするのに2時間くらいかかった。
 妻の小便が心配だったが、紙パンツをはかせたらいつもの行動が嘘のよう?もよおさないのだ!

 まだ5時。明るい。
 帰りは常磐道を通り国道6号線に出て原発事故の被災地を見ながら北上する予定でいた。

 ところがまたまたハプニング。
 常磐道の終点は「いわき富岡」。交通量は大変少ないが車は何台か降りていく。
 ICの出口には何の注意書きもない。
 右折するか左折するかの決定だ。

 前になった車が右折したので後を追った。
 人の気配がない。

 間もなくすると、前の車が引き返してきた。
 変だ。行き止まりか?でも確認せねばと・・・
 宮崎駿監督の「千とちひろの神隠し」の世界に引きずり込まれるような感じ。
 
 DSCN5963.jpg
 ここは放射能棄権地帯なのだ。
 道路脇に立っている「2.74、3.08」など数字の電光板は“放射線量”を示していたのだ。
 毎日見る新聞の数値の10倍かそれ以上。これでは住めるはずがない!

 DSCN5969.jpg
 屋根を見ると3年前の大震災で壊れたまま。
 あのときの時間が化石になっているのだった。

 しばらく行くと
 DSCN5970.jpg
 スクリーニング場。
 
 先のほうに棒を振っている4・5人の男の群れ。
 近づくと『これから先は許可書がないと6号線には行けない。山越えの道はあるけど3時間かかる。引き返したほうが無難だ。』と言う。

 しかたがない、急がば回れ。暗くなった常磐道を戻る。
 周りは街灯は点いているが、家々は黒く静まっている。
 時折すれ違う対向車はどこへ帰るのだろう。

 燃料が減ってきたので“いわき中央”で降りて給油。
 ところが、3度目の“ところが”起きてしまった。
 またまた元来た方のレーンにハンドルを切ったのだ。(暗くなって雨が降っているとはいえお恥ずかしい・・・)

 こうして白石に着いたのは午後10時半。
 この日は“こどもの日”なので、回転寿司を腹いっぱい食べる予定でいたがこの時間ではと諦めどこかのファミレス
と決めた。

 ところが、ここでまたまた“ところが”が発生。回転寿司は11時までやっていたのだ!
 30分間食べられたのだ。
 タカは11皿を平らげ『ごちそうさま』と手を合わせ、妻は『おいしかった』と腹がへったことに感謝し11時半に我が家に無事到着。

 タカを風呂に入れて床についたのはあしたの2時だった。