花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

背黒脚長蜂

2008年04月18日 22時18分34秒 | 
桜の花にやってきたセグロアシナガバチ。
一番長い足以外は非常に均整のとれたフォルムをもつ、普通のアシナガバチである。
じっくり見ると、長い足が本当に長くて奇妙だ。

かぶりついている花の隣の花に、小さい緑の羽虫が見える。
蜂の猛々しさと比べると何かの冗談のようだ。


この背中のラインがセグロアシナガバチの最大の特徴。
しかしそれよりも、長い足をもてあましているポーズがユーモラスに見える。

軽鴨 5

2008年04月17日 21時18分43秒 | 
田植え前、雑草の茂り放題の中でもレンゲの花が綺麗な中でカルガモ2羽。


角度を変えてもう一枚。

まだ水も張っていないので地面をべたべたと歩いていくのだろうが、数分間眺めていてもその場でもぞもぞしているだけだった。
そうしながら、右側のがひょこっと首をもたげた一瞬の2葉。
左側のは全然顔が上がらなかった。
この辺で鴨を襲うような生き物は居ないからね。暢気なものだ。

西洋辛子菜 6

2008年04月16日 20時38分12秒 | 春夏の花
夜桜ならぬ夜アブラナ。
川べりなので風が強く、どうせ止まらないならとシャッタースピードを数秒単位にして、後幕シンクロのフラッシュで形を出してみた。
イマイチ意味のわからない写真になったが、他人事チックに面白い絵である。
赤いのは道端の赤い街頭。空の天辺は晴れていたが下の方の雲が分厚く、夕日の当ては外れた。


我ながら馬鹿な写真だ。


やはりこういう写真をちゃんと撮るにはワイヤレスの多灯でレフ板なんかも計算して配置したりする必要があるんだろうなぁ。

紅小灰蝶 5

2008年04月15日 21時53分02秒 | 蝶・蛾
地面を敷きつめる桜の花びらの中のベニシジミ。

この写真だけ見ても、汚くなっている花びらが多くてあまり綺麗とはいえない風景であるが、大体のイメージから情景の喚起力を発揮して頂きたい。
蝶自体が、この時期らしからぬ、擦り切れてない鮮やかな翅を保っていてくれたのが救い。

そういえば今日、今年初めて飛んでいく揚羽蝶を視認した。
写真には出来なかったが、あらためて今年も春の第2部に突入したことを印象付けられた。

射干 5

2008年04月14日 21時43分35秒 | 春夏の花
開きかけなのか、微妙な形のシャガの花。
この配色は他に似た花が無い、この花ならではのものなので、この良い季節の良い感じの記憶と密接に繋がっていて個人的に趣き深い。


比較的には大作りな花なので、広く撮るといらないものまで写りこみやすい。
右上にクモと餌食が写っているのは撮る時に気付かなかった。
まぁそれも自然体の雰囲気ということで。


こちらはマクロ写真。
青紫と山吹色の混ざった部分のブツブツ感が妙に好き。
肉眼で見る分にはこんな感じでないが、そこがマクロ写真の面白さ。

小啄木鳥 5

2008年04月13日 21時43分18秒 | 
10日ほど前に桜とコゲラを使ったが、今日のは実のでき始めている梅とコゲラ。
コゲラ写真は、頭の赤いチョンが見えているか無いかで鳥写真的値打ちがずいぶん違う。
飛び去るコゲラを肉眼で見ただけでもアッと思うほど目に入る原色の赤だ。

梅は、このあいだ花が落ちたかと思うと、めちゃくちゃに若い枝が伸びて葉が付いて実が出来て、土の栄養の限界にチャレンジする。
梅園ではそういう趣味の悪い枝をジョキジョキ切って邪魔をすることでバランスを調整する。

鳥は良い土で育つ良い虫を食べに来る。

 
コゲラという鳥は、木の低い方から高い方へ登りながら虫を探すので、木を突付くときと飛ぶとき以外は基本的に上を向いている写真ばかりになる。
普通の鳥は下向きのことが多いので、ありふれた鳥でもちょっとはもの珍しい感じがある。


1枚目のHDサイズ写真。
これらはほぼトリミング無しで、かなり近い距離から撮らせてもらっている。
場所柄、人をあまり気にしない個体であったようだ。ありがたい。

瘡の王 2

2008年04月12日 21時39分19秒 | 春夏の花
去年と同じ、背割堤の先のクサノオウの草むら。
ざわついたボケが良い雰囲気をかもしてくれている。

去年見たときは雨が降りそうな天候だったので、アンバランスにくすんだ印象だったが陽が照っていると鮮やか。


風景の雰囲気としてみると、やはりくすんだ方が印象的な場所ではある。
この日はまだ蕾が多く、花のアップで撮るならこれくらいがちょうど良いが、ワイドな風景で見るなら傷んだ花も多くなるが今がベストくらいのタイミングだろうか。


HDサイズで。
野の花はこれくらいの量的ボリュームがあると見え方がずいぶん違ってくる。
花壇や植込みには無い開放感だ。

鷭 5

2008年04月11日 22時47分29秒 | 
公園の池の枯れ蓮で一休み中のバン。

一休みと言うには落ち着きのない様子だが、そんな悪い足場で毛づくろいをしようというのが間違っているっぽい。


バンは水かきのない足で泳ぐ。鴨のようにスムーズではなく、鳩が歩くように首を前後にピョコピョコさせながら泳ぐ。
もともと湿地の地べた向きなので、体力のロスも多かろう。


クチバシと足以外は鴨に似ているが、体はそれよりずいぶん小さい。
単体で見るとそれほどには思えないので、並べて見ると遠近感が崩れて見える。

木耳

2008年04月10日 21時51分24秒 | 春夏の風景
奇妙なものが枯れ木から生えている。
食用キノコとしてはお馴染みのキクラゲだ。

とはいえこれもなかなか気味の悪い物体である。
軸無しで中身のない傘だけが貼りついたように生えていて、一瞥して生き物として何かをしようという心が見えない。

尖編笠茸

2008年04月10日 20時40分36秒 | 春夏の風景
奇妙なものが地面から生えている。
食用にできるキノコのトガリアミガサタケだ。

実に薄気味の悪い物体である。
キノコは旨いものは旨いが、自然に生えているものから美味しく頂くには、獣肉をそのものから解体して美味しく頂くのと同じくらいの心理的障壁があると思うがどうか。
あと、普通型のキノコとそうでないキノコの問題もあろうか。

春雪の下

2008年04月09日 21時03分36秒 | 春夏の花
シュンセツの下ではなくハル・ユキノシタ。その横顔。
正確にはこれを時計回りに90度回転させたものになるが、この写真の形が何かの宇宙戦艦みたいに見えて気に入った。

この写真はミノルタのマクロフラッシュをパワーショットpro1に装着して撮ったもの。
pro1もそろそろ結構な骨董だが非常に愛着の強い機種であり、出す色もバッチリ好みなので、まだまだ使って行きたい。


背景が闇になってるのがとても似つかわしい、日陰の花。
ノーマルユキノシタに比べると色使いが上品で、より好ましい。



ところで、SONYのαユーザー無料全プレのカメラバッグが到着した。
α700の初回特典だったカバンくらいのものかと思っていたらずいぶん巨大なものでビックリした。
以前のα350モニターは普通に落選したが、同時期のユーザーアンケートに適当なこと書きまくった分で百貨店商品券が当たっていたし、さすが大手は気前の良いものだ。

終わる椿

2008年04月08日 21時45分52秒 | 春夏の風景
α-9xiにvelvia100で80-200F2.8で、地に落ちたツバキの花。
無駄に良い感じであったので、フィルムのあまった最後のコマを消費した。

ちなみに、デジタルで撮った写真には全部撮影情報が付いているがフィルムスキャンした画像には当然そういうものは付かないので、いちいちに使用フィルムとレンズを書いている。

モノは、綺麗に残っているピンクと枯れた茶色のツートンが完全な形で鮮やかな雑草の中に落ちているのが退廃的に鮮烈な印象。
ただし色の派手さはほとんどポジフィルムの手柄。
しかし、こう良い型で見られる色で花が落ちているのはレアケース。
花から左下への細い枯れ草ゴミは邪魔だったが手で取り除ける位置関係ではなかった。

羊歯

2008年04月07日 21時15分16秒 | 春夏の風景
シダといってもワラビ、ゼンマイをはじめ、いろいろあるがよく知らない。
少なくともこれは普通には食べないだろうもの。
ワラビはもう少し時期が遅く、こんなに芽が開いたら食べられない。


こちらは他の雑草と一緒に、萌黄色のまぶしい図。
下の枯れたゴチャゴチャは同じシダや草の去年のものであろう。

早春らしい色彩が気に入ったので撮ってみたもの。
ピント、構図では詰めの甘い写真だが色だけ見て欲しい。

四十雀 6

2008年04月06日 22時06分04秒 | 
桜の森の七分咲きの下、シジュウカラの餌プレゼント風景。
ピントが合い辛い構図なので、マニュアルでやったら見事に後ろに外れたが、まぁ見れないこともない。
一応フォローしておくと、ピントを合わせておいたら撮る時になって被写体が一歩前に出たことによる。

この風景で小鳥なら右を向いても左を向いても食べ物にあふれているだろうと思うが、シジュウカラは虫や種が好きなので、それらはまだ潤沢ではない。
今からカップル作りの色々のタイミングなのでもあろう。

ピントさえ合っていれば大きくもしたい図であるが、重ね重ね惜しい。
あまり癪だったのでわざわざピントの合った部分をぼやかしたくらいだ。


木のウロなど小さな隙間に種など食べ物を蓄えておくカラ類の行動。
蓄えるといっても厳密な縄張りがあるようでもなし、カラ類の共同倉庫で調子が悪い日はその辺をあされば誰かが何か置いている、調子の良い日は自分が何か入れておくみたいな雰囲気。
ただルーズなのが上手い仕組みになる原始的な例。

山雀 11

2008年04月05日 21時27分41秒 | 
大枝垂桜の中のヤマガラ。

このところは晴天続きの天気予報だが抜けるような青空にはならなく、もやって濁った春の空。


ヤマガラはちょっと森っぽくなっている所ならいつでもいるが、晩春から秋にはニ゛ャーニ゛ャーいう警戒音くらいしか出さない。
春にはツーツーピーと綺麗な声で歌う。
視覚的な変化はないのが残念だが、この季節の割と身近めの楽しみのひとつだ。


写真にしてみると、目で見る印象よりも黒味が強くてシャッタースピードの稼ぎにくい被写体だ。
この場合ピント位置は悪くないので羽のカタチは悪くないように見えるが、他はちょっとどうしようもない。
噂のEXILIMpF1は楽しそうだが、感度が稼げないと被写体ブレブレ写真が秒間60枚並ぶ壮絶な結果が目に見えていて手が出せないでいる。