silly ski squadronスキー雑記

バカなスキー集団。スキーならなんでもやります京都方面本部。
突撃我ニ続ケ!!

彼女に一体何が起こった?

2006年04月14日 12時16分40秒 | スキーテクニック編
この写真を見て、スキーをまともにはじめて2シーズン目。コブを滑り始めて5,6日目だと信じられますか?
勿論ベストショットを選んだのでいつも、どこでもこういう滑りが出来るわけではないですが、このままで行くとその日も遠くないでしょう。

参考までに昨年20日程度。今年25日程度の滑走日数です。
ただし子供の時にSAJ3級(SIAセミシルバー程度)をとっているので、元々初級者というわけではありませんが。
今年の3月半ばには、コブとも言えない不整地を、まだまともな小回りが出来ず、おっかなびっくりで降りてきていたのが、その後、さのさかに2日(うち一日はさのさかモーグルスクールに入校)、びわ湖バレイで数日滑っただけです。

では何故?
いくつか原因が考えられます。
何より一番は、モチベーションです。コブを滑りたい!上手くなりたい!と言う気持ちが練習内容を濃くさせています。研究心も
また、適切なスクールと回りのアドバイスもあるでしょう。
(ところでアドバイスは、必ず経験のある上級者が一人で行なうこと。複数のスキーヤーのアドバイスは有害以外何物でもありません。何かアドバイスをしたくて、うずうずしても口は閉じておきましょう)

二番目は、スキーの基本が分かったこと。
当ブログでもくどいほど申し上げているその本質とは、身体を前、下にです。
それ以外は結局は付随した運動です。
身体が落ちれば板は回る。これが分かっているのは強い。
実は自称上級者でも、この本質を頭では分かっていても、身体で理解していないことが多い。

三番目は、適切なギア選択。

四番目は、適切な練習法と斜面。急過ぎない斜面で、自分たちでラインコブを掘ることで恐怖心がなくなる。

それにしても、コブをはじめて5~6日目で、このような滑りを出来るのは、幾らか才能が並より優れていることは認めるべきでしょう。
まさか、この日、私が貸したファブリスのウェアの影響だけではないでしょう(笑)。
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うしろすがたのしぐれていくか

2006年04月13日 11時53分28秒 | スキー
ええと、有名な自由律俳句の種田山頭火の句ですな。
何故こんなものをってところですが、実はよく考えたら先日、馬齢を重ねること半世紀の誕生日を迎えたのです。はい、50才になって初のスキーだったのです。
忸怩たるものです。

なので50才記念に、なんかまともなフォームのないかなあ、と誕生日以降のムービーで、Quicktimeをコマ送りしてようやく見つけた、まだましなコブ滑り。
後ろ姿じゃないけど。

実は50才位になって、老人滑りになって来たらスキーはやめようかな、と2年ほど前から思っていました。
だってねえ、背中かがんで手は落ちて、それでもスキーにしがみつく老醜を晒した滑りって下品じゃないですか。

最近の自分の滑りを見て、まだなんとかギリギリセーフだ、と思い、もう少しスキーヤーであり続けることにしました。
まだもう少しゲレンデの末席を汚しますが、皆様、よろしくお願いいたします。
(それに多くのスキー場で、今度からシルバー割引だ)
(使うのか?)
(矜恃心は?)
(関係ないか)
(うーむ)
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もっと思い切ってプロジェクシオン・アバンを!

2006年04月12日 10時45分53秒 | スキーテクニック編
プロジェクシオン・アバン=ターン切り替え時の、重心の(身体の)前方への投げ出し。

写真は、ラインコブを掘るために、深回しをしているところ。
2コマ目で足場作り。そこからより一層、斜面下方向へ、身体の投げ出しを行なっていることが見とれます。
その結果、4コマ目のようにスキーのテールは高く跳ね上がっています(リュアード=テールジャンプ)。
身体の前投の時に注意すべき点を少々。

1:上へすっぽ抜けない。
2:内倒しない。

これらは以前からよく言われることです。
もうひとつ。

3:身体を伸ばし切らない。

3:は意外と意識している人は少ないと思います。身体を伸ばし切ると、力がスキー板に伝えられなくなり不安定です。
スキーの動作というものは、自分が感じているよりも、その意識の数倍の行動を取らなければ実践出来ません。
(練習時は常に大袈裟目に、がいいでしょう)
それを知るためには、人にムービーを撮ってもらうのは非常に参考になります。
だいたい、がっかりする筈です。少なくとも私はそうです(笑)。
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横から(比較写真)

2006年04月11日 00時39分12秒 | スキーテクニック編
ちょうど同じラインコブの場所で、同じタイミングの画像がありましたので、比較には好適です。

この中のベストは、一番左の1コマ目でしょう。手の位置、スネの角度と申し分ない。ただもうちょっと上体が起きればベストです。素晴らしい。

2コマ目は、スネや骨盤の起き方はまず良いのですが、ストックの位置が悪い。もっと前に、コブの裏側にタッチするべきでしょう、1コマ目のように。

3コマ目は骨盤が完全に折れているせいで、スキー板に対してのスネの角度が立ち過ぎているために前圧がかかっていません。目線も下なので、全体に骨盤を起こし、足首を柔らかく使うことで問題は解決しそうです。
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縦のラインコブで(比較写真)

2006年04月10日 23時59分10秒 | スキーテクニック編
ピッチの早いコブでは一番個性が出ます。
みなさん、ご自分でチェックして下さいねー。
見るべきポイントは

1:上体(トルソー)のブロック
2:外向傾姿勢の正確さ(谷足に乗れているか)
3:スキートップの方向
4:骨盤の立て方
5:視線の先行

等です。
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窮余の一策(ヒールキック)

2006年04月10日 16時28分39秒 | スキーテクニック編
ラインコブが縦過ぎたり、後傾になった場合でもコース外には出たくないものです。少々どうでも完走はしたい、ですよね。
そのような場合はヒールキック。ターンとは認められませんので、モーグルの試合に出る方は、あくまでリカバリー用に。

1コマ目:少々後傾のため、短いピッチの深めの溝に入ってしまうと、一層遅れると判断したため、次のコブに向かって自らジャンプ。
2コマ目:テイクオフ中。本来はここで接雪していなければなりません。
3コマ目:目的の次のコブに着地。強く瞬時にエッジングして遅れを取り戻せれば正解です。この写真ではまだ遅れています。この後、5回位ヒールキックを使って、ようやくターンに戻れました。

使わないで済むなら、その方がいいのですが、出来ないというのも困る技術です。コツは、自分自身、が下肢にヒネリを加えた一本の棒になり、次のコブに踵からスキーを叩き付けると云うもの。
まずは後傾にならないことが先決ですが。
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コブでのバンクターン(基礎系)での踏み

2006年04月08日 10時32分56秒 | スキーテクニック編
昨日は人工コブでのモーグル滑りでの「踏み」を検討しました。
本日は同じスキーヤーによる、同じ斜面でのバンクターンによる「踏み」の様子を見てみましょう。

昨日とは全く体軸が違いますね。
昨日は上体の傾きがなく、膝下からのねじこむような踏みでした。本日の基礎風バンクターンでは腰くの字(腰から下の外向傾姿勢)となっています。
これはコブの通るラインが違うからです。
スピードは中速。昨日よりは低速です。

2コマ目から始動はしていますが、写真3コマ目の部分が踏みにあたります。スキートップをターン外側に押し出すようにしているのが、モーグル滑りの踏みとは違う部分です。縦の踏みではなくて横要素が強いわけです。
充分板がしなって荷重されています。

ここでしっかり荷重できないと、手前に見えているコブの膨らみにぶつかって潰されます。やはりターン前半の谷回りが重要だということが分かりますね。

同じスキーヤーで、同じモーグルバーンで、基礎とモーグルの滑りを見ると非常に興味深い。そして本質的な運動要素は違わないと言うことが分かります。
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スキーに於ける「踏む」とは何か

2006年04月07日 10時50分11秒 | スキーテクニック編
よく、スキーのレッスン等で、もっと板を踏んで!という言葉を聞きます。初めての方は何のことか分からないでしょう。
これも亦、私がしばしば申し上げている「スキー業界用語」の一つです。
しかも「ロタスィオン」や「デラパージュ」のように言葉が、ある動作に固定されているのに対して、日常生活にも使われる言葉なので、誤解が生じやすいのです。

「踏む」はシニフィアン、「その動作の概念は」はシニフィエ(※注)。
スキーではこの区分が非常に曖昧です。なので初学者は言葉に戸惑う。
もっと厳密に説明しないと、理解にブレが出ます。
教える方がうまく演技して、理論を正しくしないと、成人スキーヤーは納得しない。持つべきイメージも間違ってしまう。

一般に踏む、と言うのはスキーでは、何らかの方法でスキー板に荷重することを意味します。そして殆どの場合、それは谷回り(ターン前半部)で行われるべきものです。
さて、今日はモーグルの滑りを見ながら踏む、について考察しましょう。

このスキーヤーは中~高速で比較的直線的に滑り降りて来ています。
この分解写真で、「踏んでいる」のはどの部分でしょうか。
2コマ目から踏み始めて、3コマ目が踏み終わりに近いタイミングです。
カービングの時と同じく谷回り部分で荷重することを、モーグルでは踏む、と理解して良さそうです。
ブランコを漕ぐ時に力を入れるタイミングと同じような感じでしょうか。
急斜面側に(コブの裏側)身体とスキーを落とし込みながら縦向けに踏む、のです。
これが整地ですと、縦要素は少なくなり、横への要素が多くなります。

但し、この滑りは難しいので、まずは整地のプルークでの「踏む」感じを体得しましょう。開き出された山側スキーに荷重して同時に、ターン内側方向へと下肢をヒネリ込みましょう。
ただ荷重するだけでは不十分です。
スキー板の進行方向へ向けてヒネリながら、荷重、と言うのが、踏むと言うことになります(プルークの場合)。

スキーに限らず、足元に荷重、またはトルクを掛け続けると言うのは安定に繋がります。自動車レースでもそうですね。アクセルオン、で車の挙動は安定する。
以前、マウンテンバイクのダウンヒルムービーを観た時、ひどいぬかるみで次々とトップ選手が転倒していく中、難所をクリアして行ったのは、下りでも、ただただペダリングしていける選手達だけだったのです。
トルクを掛け続けることの重要性がよく出ていました。
なので、フリースキーをする場合でも、上にすっぽ抜けるようなターンをしている方は、見ていても不安定です。
文字通り足元が定まっていない。
一番顕著にあらわれるのが、ターン切り替え時なので注意して滑るように心がけましょう。

※注
シニフィアン:言語の持つ要素の音声面
シニフィエ:言語記号によって意味される内容
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モーグルメーカー

2006年04月06日 02時38分06秒 | スキーテクニック編
写真はモーグルメーカーを使って作った人工モーグルバーンのコブの育つ前。
最初このように三角に山を盛り上げて、その間を滑って、あの綺麗な人工モーグルバーンを作ります。
発案者は、アプレスキーの白川さん。最近お会いしてないですがお元気かなー?

綺麗なコブを作るためには、丁寧にゆっくり回し込みながら滑ることが肝要です。
さのさかは上手いスキーヤーが多いので、それも綺麗な人工モーグルコースが出来る要因の一つです。

私も頑張って、丸いターンで制作に協力しているシーンです。
もうちょい前に身体を出して骨盤を起こしたいところです。
この場合も谷回りを意識して滑っています。山回りだけのターンでは綺麗なコブは出来ません。
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前へ下へ!

2006年04月05日 09時58分42秒 | スキーテクニック編
写真は、今まで幾度も当ブログに出て頂いている、SIAインストラクターのOK氏。
最近、モーグルであれ、整地であれ、前に出ないことには話にならない、身体でスキーを引っ張っていかなければターンは完成しないとしつこく言っていますが、どうです!この写真のターン切り替え部分の身体の前投(プロジェクシオン・アバン)は。
斜度30度の、さのさかニューパラダイスゲレンデでのひとこま。カービング高速中まわり。
重心は、斜度に垂直以上に斜面下方向に向かい、次の谷回りに入る瞬間です。

これがあればこそのターン前半(谷回り)のスキーの踏みつけがあるのです。
モーグルやコブの滑りとて、変わるものではありません。
このターン切り替え部分で、上に抜けてしまったり、内倒するのはもっての他という事実が、よく分かる一枚です。
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