私の愛した京王線・猫電車

『私の愛した街』忠やんとうたおう♬vol.55


私は京王線の武蔵野台という駅に住んでいます。
京王線という私鉄は、新宿駅から高尾山口駅までの路線（約３８キロ）で、
途中、北野駅で二つに別れ、右に行くとひと駅で京王八王子駅が終点。
左に行くと、高尾山で有名な、高尾山口駅が終点となります。

現在の（二代目・笑）妻、エリカさんと住み始めたのは２０１４年５月からでした。
２日連続に渡る引っ越しの大変さは、もう二度としたくない大変さで、
でもそれがあったからこその現在なのですね。
１１年住む最寄り駅は、武蔵野台という各駅しか停まらない小さな駅。
そういった経過で、京王線にはそれなりの愛着も湧いてきたので、
この際、京王線を「猫電車」に変える事にしました。
猫好きゆえの大変革をする事に決定！！

まず電車内には、あの名曲「私の愛した街」を流す事にしました。
ただ歌詞と違っている点は「私の愛した街」の街を（猫）に替えました。
「♫私の愛した猫～」っとなる訳ですね。









でも、「♫私の愛した猫」は、猫ちゃん達も好きだったみたいで、
それ以来、電車に乗り込んで来る猫ちゃん達が俄然、増えたのです。
そして京王線の職員たちもそれを見て見ないフリしてるんですね。








それに加えて、あの伝説の猫漫画、
ホワッツ、マイケルの影響なのでしょうね、
「俺ヤクザなんだけど、実は猫ちゃんが大好きなのね」
というコワモテのヤクザが電車に結構乗って来る様になったのです。
コワモテだった筈のヤクザが京王線では、
な～んか目じりが垂れ下がってにんまりしてるんです（気持ちわる～）















そして、それぞれの駅には「猫駅長さん」が居るのです。
彼等は気まぐれで、その時々で何処に居るかは全然判りません。
気が乗った時は（晴れ舞台・笑）に居ても、
機嫌が悪い時は、どこかに雲隠れしてしまうんですね（困ったもんだ）

急行停車駅の猫駅長さんには、それぞれ名前が付けられています。
新宿・・・・・・塾ちょー
笹塚・・・・・・ささやん
明大前・・・・・メイちゃん
千歳烏山・・・・からす
調布・・・・・・ふっくん
府中・・・・・・ちゅー太
分倍河原・・・・かわちゃん
聖蹟桜が丘・・・サクラ
高幡不動・・・・たかこ
北野・・・・・・ター子ちゃん
京王八王子・・・王子様
高尾山口・・・・たかお君
番外で、各駅停車駅、武蔵野台は、しのちゃん。

みんなで踊ろう♪フォークダンスメドレー（4曲）


そんでもって・・・
各駅には、何故かフォークダンスの曲が流れているんです。
電車に乗ってる時は「私の愛した街（猫）」の気分だったんですが、
駅に降りた瞬間に、今度は中学生気分になっちゃうという手品。

この落差がね、面白いんです。
さっきまでコワモテのヤクザが垂れ目の猫ちゃんやってたと思ったら、
駅に降りた途端に、まだウブだった中学生になっちゃうんですから、
その（瞬間）だけは、ど～か知り合いのヤクザには会いたくないと、
肩をすぼめ、うつむきながら、こそこそ逃げる様に改札口に向かうのです。

美しい娘たちは、尚更自分が美しくなっていると自信に溢れ、
ど～か、胸に秘めて憧れている彼に、逢いたいわ～、
この時の自分を見られたいわ～っと願い、
フツーのおばさん達は、「え、私って綺麗になっているじゃんか」と、
ウィーンドーガラスに自分の姿を映したくなっているんですね。

今までショボかったおやじ連中は、
急に（純）だった頃に戻り、喫茶店に入ってフルーツポンチなんか食べたりするし、
それなりでしか美しくなかった、そんじょそこらの娘は、
も～矢も楯もなく化粧品店に入り、
どれだけ自分は美しくなれるんだろ～かと途方に暮れるのでした。

で、俺はと言うと、
別に～、俺は俺だよ、いつもの俺と全然変わらんじゃんか、
君たちと異次元なんだよ俺はと、カッコつけるのでした。

猫電車プラス、フォークダンスの電車。
いいだろ～、京王電鉄よ、やってくれるよな。期待してるぜ！