河童の歌声

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山の素晴らしさは誰にも話さない

2022-10-29 11:03:09 | 登山
もう10年以上、登山らしい登山とは無縁になり、
また再び行くかと問われれば、多分もう無いと答えるであろう私。

山は本当に良かった、素晴らしかった。
あの素晴らしい日々がもう無いのかと思うと、淋しい気持ちになります。





数日間の縦走を終えて下山し、山のバス停に向かう道。
何度も何度も、後ろを振り返り振り返りして、名残りを惜しんだ。
あの切ない気持ちを今でも思い出します。

そんな、山が好きだという気持ちを他人に語る事は、まずありません。
「山はいいぞ、君たちも一度行ってみろよ。」
などと、説得しようとも思いません。

山の良さを、行った事の無い人に言っても無駄だからです。
山は、行ってみない事にはその良さなど分かろう筈がないのです。





やっとたどり着いた山小屋のストーブで、同じ目的の山好き達と語り合った時間。
「明日はどこのルートを行く」といった尽きない話題。
もう二度と逢う事のない人達と別れる時の、ほのかな想い。



命がけというほど大袈裟ではないにしろ、でも後になって思うと命がけだった厳しい山。



嵐の中の真っ暗な避難小屋でたった独り過ごした飯豊連峰の一夜。



賑わう表丹沢の喧騒が嘘の様に、
山中湖への登山道をまる一日歩き、その間出会った人は一人だけだった西丹沢の山々。





しかし、そんな山行を終えて下山した、麓の豊かな自然の癒に心がなごんだ。

そういった山での体験は素晴らしい思い出となっています。
あの、山でしか感じない、例えようもなくやるせない想い。
バス停に向かう道で振り返りし感じた、山への強い愛。
それを、山に登った事のない人に話しても、まあ無意味でしょう。

本当に、山は素晴らしかった。
あんな素晴らしい体験をする事が出来た私は、幸せでした。



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