9月17日、助けを呼ぶ声が聞こえたとして県警などが捜索していた、
北アルプス山岳遭難で埼玉県の49歳の男性が10日ぶりに救助されたそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/32/f20e228e175784059ab2bdcef326c180.jpg)
場所は唐松岳近くの、日本三大キレットとして名高い、
不帰の瞼(かえらずのけん)付近での道迷い遭難だったそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/cd/86afb36cdd47195ae21daa9457f8af46.jpg)
私も2007年8月にそこを通過した事があります。
その時の事は、当時所属していた新ハイキングクラブの月刊誌「新ハイキング」の投稿欄(せせらぎ)に載っています。
ーーーーーー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/f5/d4432676b3e03841f10e2ae60b89178d.jpg)
・・【白馬大雪渓をかき登り、後立山連峰全山縦走後、針の木雪渓から下山。
の計画だったが、初日から浮腫みが出てしまい体調は最悪。
天候も最良とはゆかず唐松岳から八方尾根をションボリと下山する羽目になった。
家を出る時は「オラオラー、行くぞー、雪渓から雪渓へ大縦走だー、
邪魔だー、どけどけーッ」
と一丁前な山男気取りで大変な鼻息で飛び出して行った。
「キャー、赤川様って素敵ィ、カッコイイー、しびれるわー」
まあまあ騒ぐなって・・だが、
八方尾根からゴンドラリフトに揺られ下山した時は、もうヨレヨレ。
「やっぱり、あの人って馬鹿だったのね、サイテーね」
俺、もう立ち直れない。】・・
白馬大雪渓は、歌声喫茶ともしびが、白馬岳での歌声喫茶を開催する時に、登ります。
雪渓を登り切った地点から右に行くと白馬岳。
左へ行くと唐松岳となり、私は左に行って杓子小屋に1泊しました。
その先に在るのが、如何にも恐ろし気な名前の、不帰の瞼なのです。
所が私はその場所をあまり覚えていないのです。
「ここが不帰の瞼か」と思った事だけ覚えていて、
実際の自分の様子、一切の記憶がないのです。
きっと恐ろしい場所だった筈なのに覚えていない。
ただ、あそこで道迷いというのが、何とも合点がいきません。
あんな危険個所は、ルートは1本以外ありえない。
それが何で他のルートに行ってしまったのか?
というより、他のルートなど、どう考えても無いッ!
登山というのは、考えられない不思議な事が往々にして起こります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/f6/583f8f153490735f7f04b1db4f1c7fa8.jpg)
私はあの時、白馬大雪渓から五竜岳、鹿島槍ヶ岳を経由して、
針の木岳までは30キロ近い大縦走だったので、
食料は充分に持っていましたから、10日間くらいは生き残れたとは思いますが、
それにしても、こういった長期間の生存は嬉しいニュースです。
しかし、私はこの山行での浮腫みが改善されず、
3000メートルの世界から足を洗い、二度と行かなくなってしまいました。
山に行かなくなった反動が・・歌声喫茶でした(笑)
でもね~、あの、下界では絶対に味わえない世界がどれだけ素晴らしかった事か。
行かない人には絶対に理解できない世界だったんですよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/20/8d5edd1ff9fb188417a1d1499b02deda.jpg)
こんなのを、自分一人だけしか見ていなかった瞬間。
もう鳥肌が立ち、まるで自分が神様にでもなった気がしました。
遭難した男性も、きっとこういった世界を知っている人だったのでないかな?
あの素晴らしさを、知っているからこそ、
不帰の瞼に行ったのかも知れない。
登山をしない人、登山なんて馬鹿々々しいとしか思っていない人。
そういった人には永遠に理解できない世界。
でもね、山って本当に素晴らしいんです。
北アルプス山岳遭難で埼玉県の49歳の男性が10日ぶりに救助されたそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/32/f20e228e175784059ab2bdcef326c180.jpg)
場所は唐松岳近くの、日本三大キレットとして名高い、
不帰の瞼(かえらずのけん)付近での道迷い遭難だったそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/cd/86afb36cdd47195ae21daa9457f8af46.jpg)
私も2007年8月にそこを通過した事があります。
その時の事は、当時所属していた新ハイキングクラブの月刊誌「新ハイキング」の投稿欄(せせらぎ)に載っています。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/f5/d4432676b3e03841f10e2ae60b89178d.jpg)
・・【白馬大雪渓をかき登り、後立山連峰全山縦走後、針の木雪渓から下山。
の計画だったが、初日から浮腫みが出てしまい体調は最悪。
天候も最良とはゆかず唐松岳から八方尾根をションボリと下山する羽目になった。
家を出る時は「オラオラー、行くぞー、雪渓から雪渓へ大縦走だー、
邪魔だー、どけどけーッ」
と一丁前な山男気取りで大変な鼻息で飛び出して行った。
「キャー、赤川様って素敵ィ、カッコイイー、しびれるわー」
まあまあ騒ぐなって・・だが、
八方尾根からゴンドラリフトに揺られ下山した時は、もうヨレヨレ。
「やっぱり、あの人って馬鹿だったのね、サイテーね」
俺、もう立ち直れない。】・・
白馬大雪渓は、歌声喫茶ともしびが、白馬岳での歌声喫茶を開催する時に、登ります。
雪渓を登り切った地点から右に行くと白馬岳。
左へ行くと唐松岳となり、私は左に行って杓子小屋に1泊しました。
その先に在るのが、如何にも恐ろし気な名前の、不帰の瞼なのです。
所が私はその場所をあまり覚えていないのです。
「ここが不帰の瞼か」と思った事だけ覚えていて、
実際の自分の様子、一切の記憶がないのです。
きっと恐ろしい場所だった筈なのに覚えていない。
ただ、あそこで道迷いというのが、何とも合点がいきません。
あんな危険個所は、ルートは1本以外ありえない。
それが何で他のルートに行ってしまったのか?
というより、他のルートなど、どう考えても無いッ!
登山というのは、考えられない不思議な事が往々にして起こります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/f6/583f8f153490735f7f04b1db4f1c7fa8.jpg)
私はあの時、白馬大雪渓から五竜岳、鹿島槍ヶ岳を経由して、
針の木岳までは30キロ近い大縦走だったので、
食料は充分に持っていましたから、10日間くらいは生き残れたとは思いますが、
それにしても、こういった長期間の生存は嬉しいニュースです。
しかし、私はこの山行での浮腫みが改善されず、
3000メートルの世界から足を洗い、二度と行かなくなってしまいました。
山に行かなくなった反動が・・歌声喫茶でした(笑)
でもね~、あの、下界では絶対に味わえない世界がどれだけ素晴らしかった事か。
行かない人には絶対に理解できない世界だったんですよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/20/8d5edd1ff9fb188417a1d1499b02deda.jpg)
こんなのを、自分一人だけしか見ていなかった瞬間。
もう鳥肌が立ち、まるで自分が神様にでもなった気がしました。
遭難した男性も、きっとこういった世界を知っている人だったのでないかな?
あの素晴らしさを、知っているからこそ、
不帰の瞼に行ったのかも知れない。
登山をしない人、登山なんて馬鹿々々しいとしか思っていない人。
そういった人には永遠に理解できない世界。
でもね、山って本当に素晴らしいんです。
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