登山用語で「廊下」とは両側の岸壁が迫って、狭くなった場所を言います。
黒部川には、上の廊下と、下(しも)の廊下があります。
黒部ダム(黒四ダム)の上流に在るのが、上の廊下。
下流に在るのが、下の廊下です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/16/e9f6fe14f2e4d5ad49b9c5b1d3a4071f.jpg)
上の廊下は沢歩きを専門にやっている人しか通れません。
難しい渓流遡行の技術が必要な、超難関ルートです。
しかし、下の廊下には、黒部ダムを造る時に、資材を人力で運び上げる為に造った、
日電歩道という危険な道があります。
それは垂直な断崖絶壁をくり抜いたり、丸太を組み合わせてかろうじて人が歩ける道を、
造ったりした、目まいがしそうな危険な足場です。
富山から入り、トロッコ電車に乗ったりして辿り着くのが欅平(けやきだいら)です。
そこから黒部ダムまでは25キロくらいだそうです。
そのルートは恐怖感に打ち勝って、慎重に行けば、
岩壁登攀技術など無くても行かれるのです。
しかし、足を踏み外して落ちたら、一巻の終わり。
よく「黒部に怪我なし」と言われますが、
それは落ちたら怪我はしないよ、必ず死ぬよ、という意味です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/2e/b0890555152ac83057fb9002cbb7f114.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/89/59f7b4fad5a0993bfe6aaead4dc49ec3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/03/d25d94014b16ba789164178d66600654.jpg)
つい先日も一人の登山者が墜死したばかりです。
毎年、死者が出ない年など、多分ないのだと思います。
年間1800人くらいが、下の廊下に入っていき、
5人くらいが死ぬそうです。
その確率1/350・・350人に1人が死んでしまうという恐るべき確率。
何だってそんな危険な道へ行くのでしょう? 私には理解できません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/ca/29a55d45a23b13c74525685053adcea9.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/7b/74e512243f4325e2c2e491c660780f60.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/c0/058e6c5547575301a6c34c6a3f1eab40.jpg)
私は穂高のジャンダルムには2回登っています。
特に、西穂高からジャンダルムへのルートは、
岳人憧れの、北アルプス最難関ルートとして有名です。
ある程度、岩壁登攀の技術が無いと、そこは難しいかもしれません。
しかし、下の廊下には、そういった技術は必要ではないでしょう。
なんですが、足を踏み外した、つまづいた瞬間は、人生が完全に終わる瞬間なのです。
100メートルを真っ逆さまに落ちて行くのです。
ジャンダルムでは場所によっては200メートル落ちます。
そういった意味では、ジャンダルムの方が痛いでしょうね。
(あ、そういった意味じゃないか)
でも、見晴らしのいい、雄大な大展望の中を落ちて行くのか、
それとも、ただただ湿っぽい下の川を見ながら落ちて行くのか、
私は絶対に、大展望に両手を広げてで死んで行きたい。
下の廊下などへ行く人の気持ちが理解できません。
転落した登山者の姿に、たまたま出くわした人などが、
それを山小屋にあわてて(携帯電話は繋がらない)連絡に走ったりするそうですが、
それは何の意味もありません。
落ちた人は確実に(ホトケ)になっているからです。
ホトケ様になってる人は、今更あわてて連絡する事はないのです。
ホトケ様となった人を下界に降ろすには、ヘリコプターになります。
この(いわゆる日電歩道)を維持するには、年間数千万円かかるそうですが、
それって、やらなければならないんでしょうか?
やる必要があるにしても、一般の登山者など締め出して通行禁止にすればいいのに。
ヘリで降ろす費用は勿体ないし、色んな意味でやめた方がいいと思うのですが。
黒部、下の廊下に行きたい、憧れてるなんて人。
そんなトコはおやめなさい。
上手くいって当たり前、生きるか死ぬかなんて緊迫感は長続きしません。
上手くいった所で、そんなの誰が誉めてくれますか。
ジャンダルムの頂上で、バンザーイってやった方が全然、楽しく嬉しいよ。
黒部川には、上の廊下と、下(しも)の廊下があります。
黒部ダム(黒四ダム)の上流に在るのが、上の廊下。
下流に在るのが、下の廊下です。
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上の廊下は沢歩きを専門にやっている人しか通れません。
難しい渓流遡行の技術が必要な、超難関ルートです。
しかし、下の廊下には、黒部ダムを造る時に、資材を人力で運び上げる為に造った、
日電歩道という危険な道があります。
それは垂直な断崖絶壁をくり抜いたり、丸太を組み合わせてかろうじて人が歩ける道を、
造ったりした、目まいがしそうな危険な足場です。
富山から入り、トロッコ電車に乗ったりして辿り着くのが欅平(けやきだいら)です。
そこから黒部ダムまでは25キロくらいだそうです。
そのルートは恐怖感に打ち勝って、慎重に行けば、
岩壁登攀技術など無くても行かれるのです。
しかし、足を踏み外して落ちたら、一巻の終わり。
よく「黒部に怪我なし」と言われますが、
それは落ちたら怪我はしないよ、必ず死ぬよ、という意味です。
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つい先日も一人の登山者が墜死したばかりです。
毎年、死者が出ない年など、多分ないのだと思います。
年間1800人くらいが、下の廊下に入っていき、
5人くらいが死ぬそうです。
その確率1/350・・350人に1人が死んでしまうという恐るべき確率。
何だってそんな危険な道へ行くのでしょう? 私には理解できません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/ca/29a55d45a23b13c74525685053adcea9.jpg)
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私は穂高のジャンダルムには2回登っています。
特に、西穂高からジャンダルムへのルートは、
岳人憧れの、北アルプス最難関ルートとして有名です。
ある程度、岩壁登攀の技術が無いと、そこは難しいかもしれません。
しかし、下の廊下には、そういった技術は必要ではないでしょう。
なんですが、足を踏み外した、つまづいた瞬間は、人生が完全に終わる瞬間なのです。
100メートルを真っ逆さまに落ちて行くのです。
ジャンダルムでは場所によっては200メートル落ちます。
そういった意味では、ジャンダルムの方が痛いでしょうね。
(あ、そういった意味じゃないか)
でも、見晴らしのいい、雄大な大展望の中を落ちて行くのか、
それとも、ただただ湿っぽい下の川を見ながら落ちて行くのか、
私は絶対に、大展望に両手を広げてで死んで行きたい。
下の廊下などへ行く人の気持ちが理解できません。
転落した登山者の姿に、たまたま出くわした人などが、
それを山小屋にあわてて(携帯電話は繋がらない)連絡に走ったりするそうですが、
それは何の意味もありません。
落ちた人は確実に(ホトケ)になっているからです。
ホトケ様になってる人は、今更あわてて連絡する事はないのです。
ホトケ様となった人を下界に降ろすには、ヘリコプターになります。
この(いわゆる日電歩道)を維持するには、年間数千万円かかるそうですが、
それって、やらなければならないんでしょうか?
やる必要があるにしても、一般の登山者など締め出して通行禁止にすればいいのに。
ヘリで降ろす費用は勿体ないし、色んな意味でやめた方がいいと思うのですが。
黒部、下の廊下に行きたい、憧れてるなんて人。
そんなトコはおやめなさい。
上手くいって当たり前、生きるか死ぬかなんて緊迫感は長続きしません。
上手くいった所で、そんなの誰が誉めてくれますか。
ジャンダルムの頂上で、バンザーイってやった方が全然、楽しく嬉しいよ。
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