
エベレスト(最近はチョモランマと呼ぶ)が、
世界最高峰である事は誰もが知っている事です。
標高8848メートル。
私が小学生だった頃は、標高8882メートルと覚えましたが、
その後の測量で訂正されました。

1960年代に、
エベレストより高い山があったと騒がれた山があります。
中国・崑崙山脈のアムネマチンです。
1944年、戦争中のアメリカ軍の飛行機がコースを誤り、
アムネマチンに衝突しそうになります。
後にその標高は9040メートルとか言われ、
エベレストより高い山があったと本にも書かれました。
しかし、その後、正確な標高が6282メートルに過ぎない事が分りました。
アムネマチンがエベレストと違って独立峰だった為に、
より一層高さが誇張されて高く見えたからみたいです。

さて、エベレストですが、
現在までの登頂者は6000人以上になり、
死者は300人以上になっているらしいです。
ある登山家はエベレストに行って、あまりの混雑に幻滅したそうです。

初めてエベレスト登頂を果たしたのは、
イギリス人のジョージ・マロリーとされています。
しかし、彼は遭難死してしまい、本当に登頂したかは永遠の謎です。

ジョージ・マロリー。
1886年~1924年(37歳)
貴方は何故、山に登るのか?の問いに対して、
彼の言った「そこに山があるから」は、あまりにも有名です。
でも、これは山という一般的な事を言っているのではなく、
世界最高峰の山に登るのか?という意味であり、
そこらにある普通の山などという意味ではありません。
彼は結局エベレストから戻って来る事はなく、
その死は長い事謎になっていましたが、
1999年、75年ぶりにその遺体が発見されました。

これが75年後の彼の姿です。

アメリカ人のフランシスさんは、
女性として初めての無酸素登頂を果たした後、体調が悪くなります。
「私を置いて行かないで」と懇願しますが、
他の人達は彼女を見捨てざるを得ませんでした。
彼女を助けるという事は、自分も死ぬという意味なのですから。
エベレストの標高だとヘリコプターは気圧の関係で、
安全に飛ぶ事が不可能になります。
という事は、エベレストで死んだ人の遺体は永久に放置されるのです。



エベレストには、こういった死体が死屍累々と横たわっているのです。

なかでも、この遺体は(グリーンブーツ)として、
登山者達の目印になっているそうです。
こういった厳しい現実を見ながら、
世界最高峰に憧れ、それが為に登山技術を磨いてきた人達は、
世界一のテッペンを目指すのです。
8000メートルを越える山は世界で14座あります。
その全部を初めて登ったのが、
イタリアの超人、ラインホルト・メスナーです。

彼が人類で最初に、14座全部を完全登頂した時点で、
世界中の登山家たちの夢は終わりになったのです。
どうあがいても彼を越える事は絶対に出来なくなったからです。
彼より更に難しいルートでとか言ったって、所詮は負け惜しみみたいなもんです。

三浦雄一郎が80歳、世界最高齢でエベレスト登頂を果たしたと言っても、
彼個人が自分だけで登れるかと言うと、それは絶対に無理。
彼のサポート隊が、80歳という物体を上から引っ張り、
下から押し上げて行っただけの情けない記録の為だけの登山。
そんなのは登ったとは言えません。
同じ日本人として、世界に恥ずべき行為でしたね。
今や、エベレスト登山など止めにすべきです。
死体だらけの世界最高峰などにしてはなりません。
登山家としての心意気は分かりますが、
そんなのはアンタの身勝手。
貴方が登ろうが死のうが、もうはた迷惑なんですよ。
エベレストの栄光は・・もうおしまい。
世界一のてっぺんに立ちたいという登山家の気持ちはよく分かるんですが、登山家の自己満足の為に、大切に残しておきたい山頂が汚れっぱなしになるのがね~。
宇宙旅行に行くくらいの金額を
登山者が一時金として支払い
下山した際に、ある程度戻ってくるシステムにしたら
良いと自分は考えています
確かに貴方のおっしゃる通りで、(それで儲かる国家もあるのですから)現実として難しいとは思います。
私がエベレストに登る事など絶対にないのですから、どうでもいいと言えばそうなんですが、それでも世界最高峰の頂上を汚らしくさせたくないという気持ちは変わりません。果たしていつになったら・・・