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第二次大戦、影の立役者ジープ

2023-07-03 09:35:19 | 軍事


第二次大戦で、アメリカを勝利者にした影の立役者に、ジープの存在があります。
この小型軍用車両は、極めて頑丈に造られ、簡単な構造で、いかにも量産向けでした。
50馬力のエンジンを載せ、四輪駆動で高い不整地踏破能力がありました。
しかも大変に運転がしやすく、アメリカ軍は勿論、西側諸国で広く重用されました。

連絡、偵察、輸送、そして機関銃を装備した攻撃、
助手席をつぶして担架を置いた救急用。
貨物トレーラーの牽引と大活躍したのです。
その生産台数は64万台に達しました。

枢軸側にもこの種の軍用車は存在しました。



ドイツ軍の、キューベルワーゲン。
24馬力、5,2万台生産。しかしこれは4駆ではなく2駆でした。



日本軍の、くろがね四起。4駆。
25馬力、5500台生産。

まず生産台数が桁違いで、馬力はジープの半分ですから、
踏破能力で大きく劣ります。
しかし大戦を勝利に導いたのが、名高い兵器などではなく、
あまりその存在を意識した事のない、軍用車両だったのは、紛れもない事実でした。

第二次大戦後の朝鮮戦争でも、ジープは大きな存在で使われ続けました。
そして今でも、そのスタイルの愛好者は世界中に存在します。



私は若い頃、横浜のある飼料運搬の運送会社から頼まれ、
アルバイト仕事をジープでした事があります。
その会社は飼料を大型ダンプで運ぶ事をしていた運送会社でしたが、
なぜジープが在るのかというと、エンストした大型ダンプを牽引する為だったそうです。
ジープという4駆車は、総重量20トンにもなる大型ダンプを牽引できるパワーがあるそうなんです。

バイト仕事というのは、ジープに積める飼料、
セメント袋みたいなのを5個くらい、浜松まで運ぶ仕事でした。
まさかセメント袋5個程度を大型ダンプでという訳にもいきませんからね~。

しかし、屋根もドアも無い、身体の横には落ちない様に、鉄のバーがあるだけ。
クッションの悪いジープで東名高速を走るのは、かなり危険だし、疲れました。
休憩にサービスエリアに入り、食事などして車へ戻って来たら、・・驚きました。
私の乗って来たジープの周りに人だかりがしてたのです。
その頃はジープはかなり珍しがれらた存在だったのですね。
若い私はとっても恥ずかしかったのを覚えています。





ジープから始まった三菱の4駆は、
その後、様々な紆余曲折を経て発展し、後の4駆ブームへとなって行きました。
それもこれも、元はと言えば、アメリカ軍のジープからだったんですね。



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