今から７年くらい前だったか、
大好きな女性からホテルに誘われました。
後楽園ドームホテルでした。
来たか～。遂に来たか～。
やっと彼女もその気になってくれたか。
俺も今まで彼女とは紆余曲折は色々あったけど、
時には悦び、時には裏切られ、本当にここに至る道のりは遠かった。
しかし、それにしてもドームホテルとはね～・・・
待ち合わせはホテルのロビー。
３０分も前に着いて彼女を待つ時間の幸福感。
胸がドキドキしてたな～。
ようやく彼女の姿を見た時は、天にも昇る想いがしました。
きっと、こんな部屋なんか予約してるのかな～？
「イヤ～ン、バッカ～ン」なんて・・ウヒヒ。
で、彼女について行った先はレストランでした。
大きなレストランには大勢の人達が。
それは（蟹の喰い放題）のイベントだったのです。
彼女はその招待券を２枚貰ったんだとか。
それで誰と行くかで、白羽の矢が立ったのが、アホな男の俺だったんです。
お盆に蟹を盛り合わせてテーブルで食べる。
ひたすら、手も口も忙しい。
忙し過ぎて会話などしてるスキなど全く無い。
お互いに向き合っているんだから、大好きな彼女と話がしたい。
でも彼女は俺の事など完全無視。
二人で黙々とひたすら蟹喰い虫だったのです（泣）
その後はよく覚えていないんですが、多分ともしびに行ったんだろうな～。
俺は、ホテルのダブルベッドしか頭になかったもんで、
期待が外れた後の事など、もう、ど～でもよかったのです。
２０１７年の１月には福井まで蟹を食べに妻と行きました。
店では若い女性が蟹をさばいてくれます。
高校の実習で習うんだそうです。
しかし、彼女に全部お任せとはいかず、
やはり色々とせねばならない事をしないと、お口には入ってこないんです。
で、メチャメチャ美味しかったのというと、そんなに大騒ぎする程の事ではなかった。
しかし、料金はメチャメチャ高かった。
あのね、俺達はわざわざ東京から来たんだぜ。
そりゃないだろ、
「そんな遠いお国から来て頂いたんですね。本当にありがとうございます。
それでは９割引にさせて頂きます」でしょ。
蟹は、もう高過ぎて地元の人も食べられない食材になっているそうです。
俺はね、黙ってテレビなんぞ観ながら、
料理は見ないでスプーンなどで皿からすくうと、
黙ってても美味しい料理がお口に運ばれてくる、そういう仕組みが大好き。
カレーライスなんかがその典型。
蟹みたいに、やったらめったら手と目が忙しい料理なんて俺の好みじゃないんだい。
俺は蟹より・・あっちが食べたかったんだい！ウェーン（涙）
